センエース~経験値12000倍のチートを持つ俺が200億年修行した結果~(コミカライズ版の続きはBOOTHにて販売予定)

閃幽零×祝@自作したセンエースの漫画版(12話以降)をBOOTHで販売中

32話 いいニュースと悪いニュースがある。


 32話 いいニュースと悪いニュースがある。

 センエースの問いに対し、
 彼は、威風堂々と、


「俺は、P型センエース2号。簡単に言えば、P型センエース1号の完全上位互換だ」


「……なるほど。そいつは、非常に面倒くさそうだな。どのくらいスペックアップしているかにもよるが」

「面倒くさそう……か。ずいぶんとナメた視点で俺を見てくれるじゃないか」

「何号にバージョンアップしようと、所詮は俺のパチモンだろ? そんなもの、たいした脅威じゃない」

「くくく……自己評価が高いんだが低いんだか分からない発言だな」

 おかしそうに笑ってから、

「センエース、いいニュースと悪いニュースがあるんだが、どっちから聞きたい?」

「なんで、急にアメリカンになった?」

「いいから、答えろよ。どっちだ?」

「……じゃあ、わるいニュースから聞こうか」



「聞いて泣き喚(わめ)け。ソンキー・ウルギ・アースも究極超神化7に届いた」



「っ?!」

「これで、お前は、ついに、出力的なアドバンテージもなくしてしまったというわけだ。残念だったな」

「……」

「おや? どうした? もっと驚くかと思ったんだが、割かし冷静だな。もしかして、俺の言葉を信じていないのか?」

「いや……あいつなら、いつかは届くと思っていたから、無様におののいたりはしないだけ。想定していた時期よりもかなり早かったから、多少は驚いたが……」

「ふぅん……ま、実際に、ソンキーが究極超神化7に覚醒するのは、もう数日先の話なんだがな」

「……あぁ?」

「俺は、第一アルファのレコードなら、未来のデータであっても回収する事ができるんだ。数日単位が限界だし、取得できるデータの種類は、かなり限定的だがな」

「……サラっと、とんでもないこと言いやがって……どうやら、お前は、ただのパチモンではなさそうだな」

「あ、ようやく分かってくれたか。なら、ここらで認識を改めろよ。この俺は、『面倒臭い相手』などという安い存在ではなく、お前にとって最大最悪の脅威。お前が、『その魂魄の全て』を賭して対峙しなければいけない『大敵』だ。もっといえば、お前の『天敵』だな」

「……俺に天敵なんかいねぇよ。この世の誰も、俺を止める事はできない。たまぁに、師匠の弟に『ゲーム』で負ける事はあるが、俺に許される敗北はそこまでだ。少なくとも、てめぇごときに喰われはしない」

「はたして、どうかな」

「……で? いいニュースは?」

「ん? そんなもんねぇよ。あったとしても、お前にとって有益な情報を、俺がお前に教えるわけがないだろ。お前、俺の話を聞いてなかったのか? 俺はお前の敵だぞ」

「……実に楽しい会話だねぇ……心躍るわぁ」

 無表情のワンテンポトーンでそう言ったセンに対し、
 P型センエース2号は、

「さて、それじゃあ、場も温まった事だし……」

 ゆっくりと武を構えて、

「殺し合いをはじめようか」

「そうだな……ゴチャゴチャ言っていても、何も始まらないし、何も終わらない」

 そう言うと、
 センエースは、グっと気合いを入れて、

「真・究極超神化6!!」

 凄まじいオーラを放つ闘神へと変身する。

 それに呼応するように、
 P型センエース2号も、

「真・究極超神化6!!!」

 激しいオーラを放つ闘神へと変身する。

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