『経験値12000倍』のチートを持つ俺が、200億年修行した結果……

祝百万部

31話 対面。


 31話 対面。

「俺が製作した『認知の領域外』を見つけるには、お前でも、最低一時間はかかる」

 P型センエース2号は、優雅にほくそ笑み、

「ギリギリまで隠れているつもりだったんだが……想定を遥かに超える速度でインストールが終わって、もう隠れている必要はなくなったんだ……というわけで、招待させてもらうよ……さあ、こっちだ」

 パチンと指を鳴らすと、
 センエースの目の前に、時空の亀裂が産まれた。
 いぶかしげな顔で、その亀裂を睨むセンエース。
 あまりにもワナ感が過ぎた。
 しかし、今のセンエースでは、そのワナに飛び込む以外に道はなかった。

 だから、数秒、悩んだものの、

『ナメやがって』

 と、一言つぶやくだけで、
 亀裂の中へと飛び込んでいった。

 その決断力と胆力は、さすがといったところ。

 ともに周囲を散策していたアダムとシューリも、その亀裂に飛び込もうとしたが、
 その直前で、P型センエース2号は、指を鳴らし、亀裂を閉じた。
 邪魔者はいらない。
 P型センエース2号が望むのは純粋なタイマン。

 亀裂が閉じてから、キッチリと一秒後、
 認知の領域外に、
 『神の王』が降臨した。

 P型センエース2号を視認した舞い散る閃光は、
 その足下にいるゼンを見つけると、





「……とりあえず、その足をどけようか」





 芯に響く低い声でそう言った。

「ああ、そうだな。そうしよう」

 P型センエース2号は、奇妙なくらい素直に、センエースの要求に応じると、
 ゼンの頭から足をどけて、
 そのままの流れで、

「よっと」

 ゼンの右を右手で掴んで、ゆっくりと持ち上げる。
 その様を見たセンは、
 溜息を一つはさみ、

「……とりあえず、その手を離そうか」

 そう言うと、
 P型センエース2号は、微笑んで、

「勘違いするなよ、センエース。邪魔だから、外に放り出すだけだ」

「……」

「それとも、ここに置いておくか? 俺は、こいつを気にせず暴れるつもりでいるから、このカスは、すぐに死ぬと思うけど? どうする?」

「……ちっ……」

 センエースは、舌打ちをしてから、
 ゆっくりと目を閉じて、
 ハァと、薄く溜息をすることで、
 P型センエース2号の行動を了承した。

 P型センエース2号は、あまっている左手で、スゥっと次元に穴をあけて、
 ゼンを『認知の領域外』の外へと放り投げる。

「さて、これで、なんの障害も言い訳もなくなった」

「……言い訳?」

「お前が『俺に負けた時』の言い訳だよ。『ゼンがいたから、全力を出せなかったんだ』なんて言い訳はもう使えない」

「……すさまじい自信だな。俺が誰か知らないとしか思えない……が、しかし、どうやら、そうでもなさそうだな。少なくとも、お前は俺の名前を知っている。そして、ゼンに勝てるだけの力もある。この妙な空間でなら、おそらくゼッキになれるというのに、関係なく、お前は、あいつを足蹴にしていた……」

 そこで、息継ぎをして、

「お前は、いったいナニモノだ?」

 当然の疑問を投げかけられて、
 センエースの前に立つ彼は、自信満々の笑みを浮かべ、
 威風堂々と、


「俺は、P型センエース2号。簡単に言えば、P型センエース1号の完全上位互換だ」



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