センエース~経験値12000倍のチートを持つ俺が200億年修行した結果~(コミカライズ版の続きはBOOTHにて販売予定)
26話 開け、殺神遊戯モード。
26話 開け、殺神遊戯モード。
「……同格相手の真剣勝負では使えない技? そりゃどういう意味だ?」
「言葉通りの意味だ。それ以上でも、それ以下でもない。この技……そうだな、『オメガバスティオン』とでも名付けておこうか……オメガバスティオンは、ガチのタイマンでは使い物にならない、完全な死に技だ」
「じゃあ、その死に技を二回も使われた俺は、真剣勝負をするまでもない絶対的な格下ってことか?」
「それ以外のどんな解釈がある?」
「……おいおい、急にイキりだして、どうした……なにかいいことでもあったのかい?」
「ああ、あった」
ニィっと微笑み、
「極限の絶望を前にして、俺の中のセンエースが沸騰した。最短でも一時間はかかる予定だった『導入の処理時間』を殺してくれた。……ああ、いや、この言い方だと、まるで、処理速度を速めてくれたみたいだな。それは違うから、言い変えようか。ちゃんと表現しようとすると難しいんだが、なんというか、その、つまり……そう、『一致』したんだよ、単純に、純粋に……」
「……だから、わからねぇんだって、お前が言っていることは、なにもかも」
「ならば、『理解すること』を望まなければいい。どうせ、結果は変わらないのだから」
そんなP型センエース2号のセリフを受けて、
ゼッキは、軽くムっとした顔を浮かべてから、
ふぅと、息を吐いて、
「……ん……ま、そりゃそうだな。お前が俺に消されるって結果に変化はない」
そう言うと、
ゼッキは消えた。
高次の瞬間移動。
ゼッキは速く、鋭い。
先ほどまでのP型センエース2号では、捉えるのに苦労した空間跳躍。
だが、
「幼いな……当たり前の話だが」
ボソっとそう言った直後、
P型センエース2号は、
「つい、『醜い』と表現したくなってしまうほどにトロい」
「ぐぇっ!!」
空間を駆けていたゼッキの首を、背後から掴み、
「――雑という言葉すら使えないほど、今のお前は『流(りゅう)』が、なっていない。神闘における『寄せ』の基礎が、わずかも理解できていないから、『髄』を解している者の視点でいえば、『水の中を歩いているよう』にしか見えないんだよ」
「ぐぅう……ぃぃ」
エグゾギアの上からでも頸動脈がしまるほど、とんでもなく強い力で首を絞められ、呻き声をあげることしか出来ない――そんなゼッキに、
「今の俺の存在値は、旧カンストを余裕で超えている。戦闘力も、P型センエース1号の器をそのまま引き継いだから、今のお前では、想像すらできない『遥か高み』にある」
そう言ってから、首を絞めていた手の力を緩めた。
ボトリと落とされて、
「げはっ、がはっ!」
必死に酸素をむさぼるゼッキ。
そんなゼッキの横を、ゆったりとした歩みで通り抜けながら、
「ゼン、お前は、自分の全力を試したがっていたな」
「……かはっ……はぁ、はぁ……」
「特別に受け止めてやる……さあ、くるがいい」
「……っ」
「遠慮するな。俺も、今のお前の全部を把握しておきたいんだ。というわけで、さあ、みっともなく無様にあがけ」
先ほどまでとはうってかわった、酷く超然とした態度で、
ゆるやかに両手を広げるP型センエース2号。
ゼッキは、
一度、ギリっと奥歯をかみしめてから、
「……開け、殺神遊戯モード」
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