センエース~経験値12000倍のチートを持つ俺が200億年修行した結果~(コミカライズ版の続きはBOOTHにて販売予定)
裏0++話 このままじゃダメだ。
裏0++話 このままじゃダメだ。
「そうじゃないだろ」
――そんなシューリの言葉と張り手で、センは脱力した。
『自分を底へ引っ張る』という、無意味な『力(りき)み』を殺す。
すると、フっと、全身の力が抜けて、
だから、我慢できなくなって、天を仰いで、
涙だけは、どうにか我慢して、
息を吸って、吐いて、センは、
「痛いわ、ボケ」
ハリテに対する文句(感謝)を述べてから、
グっと、顎をあげて、
「……俺は……弱くねぇ」
ハッキリと言い切る。
『自虐』という、優しいバリアを殺す。
自分を守ってくれるカラっぽの『弱さ』を捨てる。
むき出しで、
自分と向き合う。
「俺は強い。勝つための努力なら積んできた。絶対に、俺がやってきた事の方が上だ……」
言い切った上で、
そのうえで、
「それなのに……いっつもだ……いつも、あの野郎は、俺が必死に積み上げてきたものを、軽々と超えていきやがる……全部を賭して積み上げてきた俺を……あいつは、いつも……くそが、くそが、くそがぁ……」
ひたすらに、本気の悔しさを口にするセン。
『自虐で濁した言い訳』ではなく、
とめどなくあふれる、本気の反省。
何が足りていなかったのか、と真剣に考える。
次の一歩を踏み出すために。
もっと踏み込んだ『さらなる明日』を迎えるために。
「俺は弱くないが……しかし、ソンキー×トウシという壁を超えるには至らなかった。足りなかった……」
眼球に力が入った。
血が走って、黒目が少し開いて、
歯を食いしばって、
気合いを入れ直して、
「……どこかで驕(おご)りがあった。気を抜いていたつもりはなかったが……やはり、どこかで、『決死の必死さ』が足りていなかった。あいつらよりも才能がないという事実を、俺は、気付けば忘れていた……」
自分という『器』そのものを振り返る。
冗談でもなんでもなく、事実として、なんの才能もない凡人。
それが、センエースという個。
矮小で、頭が悪く、性根がひん曲がった童貞。
なんの才能も与えられなかったという屈辱。
見渡せば、周りは、何かしらの天才ばかりという絶望。
――そんな状況だったからこそ、沸き上がってきた想いがあった――
――だからこそ、踏ん張ることができたという事実を忘れていた――
「……いつしか、『このままじゃダメだ』って憤(いきどお)りを失っていた」
今に満足したヤツは、その先に進めなくなる。
そして、今に満足しているか否かの境界線は、
『このままじゃダメだ』という『決死の必死』を抱えているか否か。
――だが、決死の必死を『自力』で抱き続けるのは、実際のところ、すさまじく難しい。
「いつからだ? 向上心に『よどみ』が産まれたのは……いや、時期は関係ねぇ。どうだっていい。問題なのは、どれだけの痛みを背負って、再構築に挑めるか。意識改革のプランニング。概念レベルでの革命が必要だ」
血走った目が、世界を睨みつける。
ナメんじゃねぇと、言葉なく叫ぶ。
「単純な話なんだ、実際のところ。……足りなかったというのなら、今まで以上にやるだけだ。すべての限界を殺してやる」
常人の視点で言えば、『センエースが積んできた結晶』には、微塵の淀(よど)みもない。
それどころか、誰の目にも、『やりすぎ・磨きすぎ・イカれすぎ』としかうつらない。
しかし、他者の目なんかどうでもいい。
誰かの評価なんか、どうだっていいんだ。
大事なのは、センエースが背負うべき、センエースだけのリアル。
頭おかしいバカのワガママ!
イカれた変人の偏屈!
狂気のプライド!
それだけ!
「突き詰める、ナノ単位のムラもなく! そぎ落とす、醜い贅肉のすべてを! 可能性の全てを沸騰させて、限界という無粋を皆殺しにしてやる。努力って言葉の意味と価値を変えてやる。俺の姿を見れば、この世の誰もが、例外なくドン引きするほど、バカみたいに積んでやる。何があろうと、絶対に止まってやらねぇ! すべての絶望を踏み台にして、無限の高みを目指し続けてやる!」
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コメント
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コメントを書く迅生
センエース確定作業効率厨と化す
キャベツ太郎
是が非でも超えたい存在が居る、その勝利への渇望が願いが鍛錬がセンエースをセンエースたらしめてたんだな。
だから、世界はパーツとD(これは何の頭文字か分からんw)を今世のセンエースに与えたのかもしれない。
ノベルバユーザー341225
毎日の投稿が楽しみすぎる!
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