センエース~経験値12000倍のチートを持つ俺が200億年修行した結果~(コミカライズ版の続きはBOOTHにて販売予定)
96話 照射合戦。
96話 照射合戦。
「ボクの仕事はぁああ! 風穴をあける事ぉおお! くらえぇえええ! 神様も御用達の超必殺技! 『ディザスター・レイ』!!」
「ぐがっ! ぐぎぎぎぎいいいいい!!」
岡葉の『貫通値がアップしている超火力ゲロビ』を、ガードしきれず、
ネオバグEの腹部に、ガッツリと穴が開いた。
その腹部の穴めがけて、他の神話狩りが、
「猛毒はいかが?」
「神経麻痺も、ご一緒にどうぞ」
「まだ足りない? 食い意地が張ったお客さんだ。なら、この時限爆弾をサービスしようじゃないか!」
それぞれに出来る最善手をブッパしていく。
結果、
「ぐげっ――グゲゲゲゲっ――」
毒々しい紫色のボディになって、ビリビリと痺れ、
最後には盛大に爆発して木っ端みじんになった。
「いける! 殺せる!」
「さあ、残り8体!!」
その向こうでは、
盾役の『B』『C』『D』に対し、虹宮が、
「サンドバッックに徹するのも結構だけれど、それじゃあ、いくらでも積むことが出来てしまう……いいのかな?」
全身にオーラを充満させていく。
「プラクテス・バトルダンス!!」
本来なら発動条件が厳しい積みスキル――を悠々と発動させて、
「絶望はもう死んでいる……おれが……おれたちが、神話狩りだ!」
踏み込んだ虹宮の拳が、ネオバグを貫く!
振りまわした足が、ネオバグを裂く!
最後に、頭部と首を掴んで、
グジャリと砕く!!
――と、そこで!
「溜ぁまったぁああああああ! まとめて吹き飛ばす! そして、全てを終わらせる!!」
魔力を溜めていた5人のネオバグが、
それぞれ、両手を、
神話狩りのメンバーに向けて、
一切の躊躇なく、
「「「「「亜異次元砲ぉおおおおおお!!」」」」」
強大なエネルギーの照射。
超次の暴力。
その莫大な力に向けて、
虹宮は、
「ディザスター・レイ!!」
超火力のゲロビで応戦!!
他のメンバーも、揃って、ディザスター・レイを放つ。
エネルギーが衝突し、次元に裂け目ができた。
まるで、空間に対する高度な嫌がらせ。
軋みが膨らんでいく。
エネルギーの押し合いは、次第に、
「ぉ、押されている……返しきれない……届かない……」
ジリジリと、ゆっくりと、
しかし、確実に、
「……まさか……本当に……ぉ、終わるのか……イヤだ……」
神話狩りのディザスター・レイが、徐々に、ネオバグの亜異次元砲を押し込んでいく。
「ありえないぃいいいいいい!! 俺は……俺はっ、世界を喰らい尽すものっっ! そうだ! 俺は! それだけの存在! コスモの歪みそのものぉ! だからこそ、折れる訳がない、全てをのみこむ闇! だから、だから、だからぁああああああああああああああああああ!!」
軋みが、臨界点に達した。
音が殺される。
カっと光った。
ダムの決壊直後のように、エネルギーが、一斉に解放されて、
「ギギャアあああああああああああああああ―――」
ネオバグを完全に消滅させた。
――光の粒になったネオバグの魂魄が、静寂を内包した揺らぎを経て、虹宮たちの体へと収まっていく。
気付けば、雲が散っていた。
驚くほど、空は青かった。
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