センエース~経験値12000倍のチートを持つ俺が200億年修行した結果~(コミカライズ版の続きはBOOTHにて販売予定)
82話+ 高校時代のバイト先。
82話+ 高校時代のバイト先。
「……俺を……拒絶していやがる……たかが第一アルファの分際で……究極超神の序列一位である俺の侵入を拒むだと……ナメくさりやがって」
そこで、センは、
「――『究極超神化7』!!」
簡易・絶対神の姿となり、強引に突破しようとした――が、
「ぐががっ!!」
今度はバリバリっと強い電気に触れて、
一瞬、意識が飛びそうになった。
究極超神の究極形態に変身している今のセンエースが、
そこらのザコキャラのように気絶しかけたという異質な現状。
「ぅ、うそやろ、おい!! ありえへんやろ! ワシ、今、簡易とはいえ、究極超神化7を使ってんねんで?! そのワシが、手も足も出ぇへんとか、なんでやねん!!」
つい、トウシのモノマネが入ってしまうほどの驚愕。
その間にも、センは、いくつかの手を用いて、
第一アルファに干渉しようとするが、
――しかし、
「凶悪な断裂……どんどんリンクが切れていく……何が理由だ……何がフラグになった……いや、理由はどうでもいい。それよりも……これは、ヤバい……」
「なんだか、妙な事が起こっているようでちゅね」
「ああ。……おそらくだが……このままだと、第一アルファが消滅する」
「ふーん。でも、まあ、別にいいんじゃないでちゅか?」
「ぁあ、そうだな……って、いや、よくねぇよ。何言ってんだ、お前」
「あんな、ただ『産まれてくる人間のスペックが無駄に高いだけ(基本、宝の持ち腐れで終わる)のネタ世界』が滅びようがどうしようが、どうでもいいでちゅ」
「お前、それでも、第一アルファの元主神かよ」
シューリは、第一アルファに対して、『高校時代のバイト先』くらいの感覚しか持っていない。
『積極的に潰れてほしい』とは思わないが、ぶっちゃけ、心底、どっちでもいいというサイコなスタンス。
「……ったく……」
センは溜息をついてから、
「あんな『魔法の一つも使えない面白味もクソもねぇカス世界』でも、一応は俺の地元なんだよ。『わけわかんねぇ脅威』なんかに好き勝手されるのは気分が悪い」
言うと、センは、さらに一歩踏み込んで、『第一アルファに干渉するための方法』を探ってみた。
『裏ダンジョン・ゼノリカ』の入り口を設置して、介入しようかと画策してみるも、
「ゼノリカも介入できなくなっている……俺だけじゃない……第一アルファ自体が、他世界から完全に隔絶されている……お、俺の地元、ガラパゴス化しちまった……」
「あーあ、それじゃあ、仕方ないでちゅね。あんな世界の事は記憶から消して、一緒にポーカーをやりまちょう」
そう言いながら、カードをシャッフルしだしたシューリに対し、センは、
「興味のなさがエゲつないな……」
もはや、反論する気もおきず、力なくボソっと、そうつぶやくばかり。
カードを配り終えると、シューリは、満面の笑みで言う。
「はーい、オイちゃん、クイーンハイのツーペアぁ」
「……俺は、エースのスリーカード」
「バカな! オイちゃんが……負けるだなんて……ふ、ふんだ! けど、次は負けまちぇんよぉ!」
キャッキャとはしゃいでいるシューリに、
センは、冷めた視線を送り、
「……楽しいか?」
「わりと楽しいでちゅよ。オイちゃんと運ゲーが出来る神は限られていまちゅから。あと、オイちゃんと一緒に遊べる神も限られていまちゅちね」
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