センエース~経験値12000倍のチートを持つ俺が200億年修行した結果~(コミカライズ版の続きはBOOTHにて販売予定)

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43話 結成。

 43話 結成。


 イベント終了後、
 驚かれたり、称賛されたり、質問責めにあったりしていたトウシ。
 嫉妬の声も、わずかに交じってはいたけれど、
 大多数の声には、歓喜の色がついていた。

 トウシは、今後のイベントでの事なども見据え、ある程度、全員が状況を理解できるような解説をし、かつ、ボロボロにされていた岡葉を回復したりもした(前の100連や、ナツミからもらった10万で山ほど入手した『☆X』の中には回復系のスキルもたくさんあった。ちなみに、ジャミ討伐報酬の100万はまだ使っていない)。


 その辺の流れが落ちついたところで、
 岡葉が、

「だいたいは分かった。このゲームの現状と、この先の未来予想……」

 そうつぶやいてから、

「あらためて、御礼が言いたい。ありがとう、田中トウシくん」

「礼とかいらん。お前を助けにいった訳やないから」

「君は、あのジャミというバケモノに『絶対に勝てる』わけじゃなかった。それなのに、君は、あの場で闘う事を選んでくれた。嬉しかったよ。君の背中に、ボクは、本物のヒーローの姿を見た」

「人の話、聞いてへんのか? お前を助けたわけやないと――」

「だから、今後、ボクは、君のサポートにまわりたい。命を救ってくれた恩を返す。ここから先、ボクは、全力で、君に尽くす」

「もうええわ……好きにせぇ」

「ちなみに、これは、ボクだけの意見じゃない。この場にいる、全員の意見だ」

ホウマ「ぴよぴよ(これから、よろしく)」
ツカム「僕より圧倒的に優れた人間というのは初めて見ました。心の底から尊敬します」


 ホウマとツカムを筆頭に、全員が頷いたのを確認してから、トウシは、

「味崎と雷堂。お前らは、一人の方がええんちゃうんか?」

味崎「絶対的なリーダーがいるなら、話は別だ。他の奴は信用しないが、お前だけは信用する。お前は強すぎるから、俺を裏切る理由がないし、そうでなくとも、さっきのイベントで、お前が『くだらない人間』ではないと確認できた。俺は意味なく、他人を遠ざけているわけじゃない。デメリットしかない人間関係を積極的に淘汰しているだけ」

雷堂「私も、つるむのは苦手だし、叶えたい願いもあるけれど、願いに関してはあなたがいる限り、絶対に叶わないし、家に帰りたくないってワケでもないから、ここからは協力させてもらうわ」

 そこで、岡葉が、グっと拳をつきあげて、

「よし。ここに、『チーム・ブレイブトウシ』正式結成だ! ボク達『チーム・ブレイブトウシ』は、邪悪な神にあらがい、運命を奪い取る!」

 そこで、トウシが、

「よし。では、リーダーとして最初の命令をさせてもらう。今後、この集団に、気色の悪いチーム名をつけたアホは問答無用で死刑! ええな!」

「うん、そうだね。確かに、ブレイブをつけるだけでは、エレガントさが足りない。では、これより、我々は『チーム・パーフェクトギャラクティカ・メサイアトウシ』でいこう!」

「はい、お前、死刑」

「まだ、優美さが足りないのかい? では『グローリー』と『ブレス』もつけよう。ついでだし、『エキセントリック』もつけようか。今後、ボクらは、『チーム・エキセントリックパーフェクトギャラクティカグローリーブレス・メサイアトウシ』だ。略し方にもこだわりたいところだな。どうする、我らがリーダー・メサイアトウシくん?」

「覚悟せぇよ。次、ワシの名前に、おぞけの走る付属品をつけたら、マジでいてもうたるからな」


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