センエース~経験値12000倍のチートを持つ俺が200億年修行した結果~(コミカライズ版の続きはBOOTHにて販売予定)
32話 ガンガンいこうぜ。
32話 ガンガンいこうぜ。
「このエクストラステージ限定の強化パーツは入手できない。エクストラでもらえるアイテムは、先ほど渡したものとは比べ物にならないくらい超豪華な景品だ。さあ、どうする?」
「マジかよ。やるに決まってんだろ」
「おい、板瀬」
「心配すんな、邪魔なんかしねぇ。そりゃそうだろ? このエクストラで負けたら、俺が死ぬだけなんだから」
「そういう事じゃなく、危険度を考えた方がいい。商品が超豪華になるということは、出てくる敵も超豪華になるということだろ」
「なに、ビビってんだ。どうせ、大した敵は出てこねぇよ。たぶん、神は、俺らが、ここまで超優秀だとは思っていなかったんだよ。おそらく、このゲームのバランスは、『普通に優秀』程度のやつを想定して設定されている。つまり、超優秀な俺らなら余裕で突破できる」
板瀬の発言に、納得できる部分があったのか、岡葉は少し黙った。
「まあ、その可能性はある……そして、もし、本当にそうだとすると、ここでの無意味で消極的な尻込みは、大きな損失を出す可能性が……」
「ガンガンいこうぜ、岡葉! おそらく、エクストラで勝った時に貰えるアイテムは☆Xだ。☆Xがあれば、次のイベントでも、ボス戦でも、かなり楽になる。俺が言うのもなんだが、俺の邪魔が入ってもどうにかなるだけのアイテムが入手できるかもしれないぞ」
「本当に君がいうのはアレな発言だが……しかし、確かにその通りだな」
鈴木たちも、二人の会話を聞いていたせいか、
変に反対する事もなかった。
ただ、ナツミは、
「私は、無理をする必要性を感じないので、ここで辞退します」
「おいおい、ノリが悪ぃな、お前」
「私はノリで生きていませんので。それでは」
そう言って、観客席へと戻るナツミ。
観客席に戻ると、
「おつかれ」
「さすが」
と称賛の声をもらう。
と同時に聞こえてくるのは、悔しさが滲んでいる声だった。
「ちっ……出場していればよかった……」
「選抜メンバーとは、かなり、実力差が開いちゃったわね……」
「岡葉や鈴木(ホウマ)や雷堂が強くなるのは、帰れる確率が高くなるから、まあ、別にいいけど、板瀬が強くなったのが、かなりめんどくせぇなぁ……」
「最悪、あいつは、全員で一丸になってボコろうぜ」
「一丸となってやるのはいいんだけど、集団戦闘の場合、誰が前線に立つかって問題が出てくるんだよなぁ」
「最初に飛びかかった人は、たぶん、殺されるものね」
「ああ、あのサイコパスなら、確実にやる。逃げるとか謝るとかじゃなく、『最低でも二人は道連れにしてやる!』とか叫びながら暴れそう」
などと会話をしている横(そこそこ離れた席)で、
トウシたちが、ボソボソと、
「一階のボスと同じで、序盤のイベントは簡単やったみたいやな」
「けど、という事は、5回目くらいのイベントから面倒臭くなるって事じゃない?」
「……そうやなぁ……ちょっと対策を考えなアカンなぁ……」
「もう、あんたが最強だってバラせば?」
「んー……もしかしたら、その方が、実質的には楽かもなぁ……へんに寄りかかられたりすんはダルいんやけど……今回みたいな、ハンパにリスキーな目にあうよりマシかなぁ」
などと話していると、ジュリアの横に、ナツミが腰をかけて、
「正体をバラすのは賛成です。ただ、その場合、田中さんには、きっと、願いをかなえたがっている人が群がってくると思います……ですが、どうか……」
「お前が一番使える道具である限り、お前の願いが最優先。けど、お前より使える駒が寄ってきたら、その時は、そいつを使う。それに文句を言われる筋合いはない。ワシは別に、お前の願いを叶える道具やない」
「……はい、理解しています。甘える気はありません。一生懸命、頑張って、あなたの力になります」
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