センエース~経験値12000倍のチートを持つ俺が200億年修行した結果~(コミカライズ版の続きはBOOTHにて販売予定)
69話 Jタイム!
69話 Jタイム!
『殺しても一日で蘇る、存在値1000を超えているバケモノ』×10000体との5年にもわたる激闘。
(……き、気を抜けば折れてしまいそうになる『この目眩がするほどの絶望』の中……たった御一人で……全部を背負って……)
グっと奥歯をかみしめるジャミ。
『あの謁見の場』で、ジャミは、神の大きさを知った。
『あの大会』で、ジャミは、神に触れて、その無上なる尊さを知った。
そして、今、ジャミは、また、神を理解する。
だから!!
「私は、栄えあるゼノリカの天上! 九華十傑の第一席。ジャミ・ラストローズ・B・アトラー! 神を知る者として……ここで折れる訳にはいかないんだ!」
飛び出す。
最善に届く『次の一手』は決まっていない。
しかし、そんなことは関係ない!
ここで動けないヤツが、ゼノリカを名乗る資格なし!
「――誰もお前に『自己紹介しろ』とは言ってねぇ」
飛び出したジャミに、P1は、
「ぐぅううっ!」
重たいカウンターを入れた。
「叫んで突っ込んで……そういう、無意味な自棄はいらねぇ。そんなもんを処理したところで成長はできねぇ。ちゃんと考えて攻撃を――」
「――達した――」
「あん?」
「今ので……貴様が私に与えたダメージは、合計で、MAXHPの2000%に達した」
「……ふぅん。で?」
「全ての条件が満たされた。ここからが本番だ!」
(……なんだ……ダメージ計算できていたのか……ほとばしる興奮に身を任せたように見せて、頭の奥では冷静だった……うん……やっぱり、こいつは別格だ)
心の中でボソっとそんな事をつぶやいたP1の目の前で、
ジャミは全身に力をいれて叫ぶ!
「ジェノサイドタイムッ!」
そう叫ぶと、ジャミの体がメキメキと音をたてて膨らんでいく。
全てのスペック・耐性が劇的に上昇し、火力も爆発的に上昇する、ジャミの切札。
ぶっちゃけ、バロールが使った黒猿の上位互換!
――『最善かどうかの検算』は済んでいないが、手がないワケじゃない!
ジャミが、これまでの人生で積んできたものは、そこまでちっぽけじゃない!
出来る事はすべてやる!
魔を体現する禍々しい姿となった『ジェノ・ジャミ』は、
「……殺しつくしてやる……オレの前で神を騙った事、ぜったいに後悔させてやる!!」
荒々しくそう叫び、瞬間移動で距離を詰める。
加速した暴力の嵐。
その渦中で、P1は、
(ジェノサイドモード。存在値がグンと上がって、火力の重さが増す。その形態の事も、当然、知ってはいた――が……しかし、データよりも大幅にパワーアップしているな……ははっ……つまり、想定より最善ってこと……っ!)
冷静に、過不足なく、ただただ適切に、Jジャミの処理を進める。
「神を騙るクズがぁ! 死ね! 死ねぇえ! 死に尽くせぇえええええ!」
暴れ猛るジャミを、闘牛士のようにいなし、かわし、カウンターをいれながら、
「……見えてきたぞ……お前の武の限界……掴めてきたぞ……呼吸も、テンポも……」
相手が強ければ、その分だけ強くなる。
反則的な成長チート。
Jジャミの強さは、ケタ違いだった。
ステータス的には、Jジャミの方が遥かに上。
だが、
「いける! いけるぞ! ノーデスで行ける!」
「ナメてんじゃねぇええええ! ガキがぁああああ!」
Jジャミは、P1を削り切ろうと怒涛の『詰め』を行った。
しかし、
「耐えてやる! テメェ(Jジャミ)をノーデスで乗り越えれば、俺は、もう一つ上のステージにいける!!」
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コメント
キャベツ太郎
いやぁ、ジャミ先輩頑張りますね~♪
まぁ、十中八九勝てないんですが…
ジャミ好きなんでワンチャンあってほしいですw