センエース~経験値12000倍のチートを持つ俺が200億年修行した結果~(コミカライズ版の続きはBOOTHにて販売予定)
3話 上からの命令。
3話 上からの命令。
――寝室を後にしたゴートが、後ろ手に扉をしめたところで、
右斜め前にある柱の影から、一人の女がヌゥっと現れて、
「上からの命令を伝える」
たんたんと、事務的に、
「あんたとフーマーの上層部を繋ぐ道をつくった。まもなく、接触してくるだろう。内側から世界をコントロールし、頃合いをみて、黒幕として大暴れせよ。以上」
命令を受けると、ゴートは、
少し大げさに、恭(うやうや)しさを演出しながら、
「アイ、マァム」
と、返事をしつつ、
(予定通りの展開……俺は、このまま、エレガの思惑通り、世界を乱す歯車になる……その中で、うまく、上に、俺の有能性をアピールして、天国に近づく……)
ゴート・ラムド・セノワールの道は非常に単純。
ゼノリカの思惑に乗っかりながら、エレガに近づく道を模索する。
※ ゴートの中における『ゼノリカ』は、エレガによって騙されている組織。『世界を乱すラムド』という『悪』を作る為だけに利用されている可哀そうな組織。
ゼノリカは、エレガのオモチャだが、しかし、ゼノリカに属する者は、騙されているだけで、悪に分類される者たちではなく、真剣に高次の合理を追求している気高い連中。だから、ゴートは、ゼノリカを解放するためにも、エレガの暗殺を求めている。
(エレガを暗殺し、UV1を……ゼノリカを解放し、俺の下につける。バロールも、その上の連中も、みんな俺が面倒をみてやる。俺が、本物のセンエースになるんだ……)
――ゴートが決意をあらたにしていると、
そこで、UV1が、
「バロール猊下は、あんたに対し、『この世界に、理知的な混沌をもたらせ』と命じられた。あんたは、与えられた役割を忠実に果たしていると思う」
そこまでは、たんたんとそう言ったが、そこで口をモニョモニョとさせた。
ゴートが、
「……?」
ハテナ顔を浮かべて、UV1の目を見た。
『どういったものか』という顔をしているUV1は、
そこからも、また、少しだけ迷ってから、ゆっくりと口を開く。
「……だけれど、リーンを、あそこまで『たらしこめ』とは誰も言っていないのだけれど?」
そんな事を言ってきた。
『UV1の言いたい事』を正確に把握したゴートは、少しだけ目を泳がせて、
「もっとも効率的な手段をとっているだけです」
と言いながら、頭の中では、
(惚れた女を抱いているだけです……とは言えんわな。まあ、でも、別に問題はない。俺とリーンの戦争は、しょせん、マッチポンプ。『外』に向けての『その辺』は、テキトーにうまくやるさ)
悪になったゴートと、それに対抗するリーン。
世界を巻き込んだ大問題の解決による進化。
そんなものは起こらない。
そこに至る前に、エレガがフッキを発動させる。
つまり、
(……結局のところ、大事な命題は、フッキの停止。そこさえ達成できれば、あとは、どうとでもなる。というか、俺がどうにかする。全部、きちんと、うまくやってやる)
錯綜する思惑と、不確定な感情。
全てが複雑に絡み合って出来あがった一本の糸。
だが、複雑に絡まり過ぎて、結果的には、単純なヒモになった。
(ようするに、俺が要ってことだ。必ず全部達成してやる。そして、世界を救ってみせる。ヒーローになってみせる)
――ゴートの言い訳を聞いたUV1は、溜息交じりに言う。
「……効率的な手段ねぇ……まあ、いい。あんたには在る程度の自由が許されている。好きにすればいい。……ただし、いつも、私に視られているという事を忘れるな」
そう言って、UV1は、影に帰っていった。
(もちろん、忘れていない。だが、今の俺なら、あなたの目を回避する手段はいくらでも――ん)
ちょうど、それと同じタイミングで、
「テプ0時をすぎたよぉ!」
「ファンタジー」の人気作品
-
暗殺者である俺のステータスが勇者よりも明らかに強いのだが-
4.9万
-
転生貴族の異世界冒険録~自重を知らない神々の使徒~-
7万
-
クラス転移で俺だけずば抜けチート!?コミカライズ!-
4.8万
-
異世界支配のスキルテイカー ~ ゼロから始める奴隷ハーレム ~-
2.3万
-
妖刀使いがチートスキルをもって異世界放浪 ~生まれ持ったチートは最強!!~-
1.6万
-
劣等眼の転生魔術師 ~ 虐げられた元勇者は未来の世界を余裕で生き抜く ~-
1.1万
-
勇者になれなかった俺は異世界で-
2.4万
-
引きこもりLv.999の国づくり! ―最強ステータスで世界統一します―-
2.3万
-
転生貴族のハーレムチート生活【120万pv突破】-
5.5万
書籍化作品
-
【書籍化・コミカライズ化作品】商社マンの異世界サバイバル ~絶対人とはつるまねえ~-
77
-
賢者への軌跡~ゼロの騎士とはもう呼ばせない~(旧題:追放された重装騎士、実は魔力量ゼロの賢者だった~そのゼロは無限大~)-
381
-
【書籍化】王宮を追放された聖女ですが、実は本物の悪女は妹だと気づいてももう遅い 私は価値を認めてくれる公爵と幸せになります【コミカライズ】-
103
-
冬フェンリルの愛子となった私が、絶望から癒されていく話-
337
-
馬小屋暮らしのご令嬢嬢は案外領主に向いている?-
39
-
異世界支配のスキルテイカー ~ ゼロから始める奴隷ハーレム ~-
23260
-
オフラインで打ち合わせ 〜真面目な神絵師との適切な距離感〜-
58
-
日替わり転移 ~俺はあらゆる世界で無双する~(※MFブックスから書籍化)-
1360
-
乙女ゲームの当て馬悪役令嬢は、王太子殿下の幸せを願います!-
147

コメント
コメントを書く