センエース~経験値12000倍のチートを持つ俺が200億年修行した結果~(コミカライズ版の続きはBOOTHにて販売予定)
5話 『ミシャンド/ラ』VS『ゾメガ・オルゴレアム』
5話 『ミシャンド/ラ』VS『ゾメガ・オルゴレアム』
――裏ダンジョン・ゼノリカの最深部。
創玄神層に新しく建設された『無限闘技場』に、その三人はいた。
※ 無限闘技場は、世界進化に伴い解禁された『いくつかの特殊要素』が満載の訓練施設で、全部説明していくと1万字を超えるので、ここでは省略!!
一人は、闘技場を埋め尽くさんばかりの膨大な数の死霊を操っており、
一人は、20丁を超えるフルパレードゼタキャノンを乱射させている。
二人は、闘技場の中央で、互いに命を削りながら、激しく闘っていて、
残る一人は、客席に腰をかけて、瞑想で傷ついた体を回復させながら、
真剣なまなざしで、『渾身の全霊で闘っている二人』を見つめていた。
『闘っている二人』の外見的特徴は、サイズの合っていないダッフルコートを着た少女と、荘厳なローブをまとっている老人。
そんな二人を、客席から、一点の曇りもない目で見つめているのは、漆黒の鎧を纏った美形中年。
ミシャ・ゾメガ・平の三人は、神から『限界を超えていけ』と命じられてからというもの、ほぼずっと、休みなく、互いの限界を超えようと殺し合っていた。
二人がタイマンで殺し合っている間、数時間ごとにローテーションで残りの一人が休んでいくスタイル(その休憩中に、ビルドの再構築や、互いへの対策を施していく)。
ミシャ(特殊特化・全距離対応可)・ゾメガ(魔法特化・遠距離専門)・平(物理特化・近距離専門)の三人は、それぞれが、『まっすぐに、基礎的な戦術・戦法』を追求したスタイル(時間はかかるが、結局、基本戦術の限界突破追及が最も強くなれる)なので、互いを研究するだけでも、大概の構築に対応できるようになる。
戦闘における『型』は、無数にあるが、『基本的には、特殊・魔法・物理の三つ(メチャメチャ大雑把に分けた場合)』なので、仮にミシャを完全攻略出来た場合、『特殊オールレンジ系』の対策はほぼ成ったとみてもいい。
もちろん、『派生の型』は山ほどあるので、互いを攻略するだけでは不十分。
そんな事は、三者ともに理解している。
『今』は、根本の基礎を固めている段階。
一気に膨れ上がった存在値を、実践形式で『理解』しようとしている段階。
もっとも地味で、もっとも時間がかかる、もっとも重要な下地作り。
これまでの長き人生において、三名は、散々下地を積んできたが、
『主が望む領域』を目指すなら、『今』程度では、まだまだ足りない。
もっと、もっと、もっと、『先』を目指さなければいけない。
そのための下準備段階――
「……フルゼタの20丁展開はやりすぎじゃない? 少し減らしてよ」
「なら、そっちもコープスワールドを縮小化してくれんか? 対処がしんどいんじゃが」
「縮小したら押しこまれちゃうじゃない!」
「いや、それは、こっちも同じなんじゃが……」
会話の内容やテンポこそノンキだが、
現状、無限闘技場は荒れに荒れていた。
あっちでも、こっちでも、妙な色の爆発が起こっていて、
次元に入った亀裂は、再生したハジから裂かれていく。
無数の死霊がそこら中を飛び交い『死の気配』を撒き散らす。
そして、その膨大な数の死霊を、大量の『カスタムされたフルパレードゼタキャノン』が次々と撃墜している。
ミシャが召喚した死霊は、撃墜されるたびに、次の『死』と『様々なデバフ』を撒き散らし、ゾメガが展開している『ドリームオーラ・ファンタジア』を削っている。
――ミシャの『コープスワールド』は、『己の業』を具現化させた能力で、『兆』を超える『死』による無限サイクル。
生まれつき所有しているゴールドスペシャル『死を喰らう天災(死霊系のスキルを使用する際の、ありとあらゆる制約が軽減される)』を基本としたネクロマンサービルドの最終形態。
「ファンタジー」の人気作品
書籍化作品
-
-
381
-
-
27029
-
-
149
-
-
44
-
-
969
-
-
107
-
-
222
-
-
112
-
-
4114
コメント