センエース~経験値12000倍のチートを持つ俺が200億年修行した結果~(コミカライズ版の続きはBOOTHにて販売予定)
57話 融合。
57話 融合。
(ともに切磋琢磨し、その『輝く天の向こう』を目指せば、いつか……このオレも……)
辿りつけるかもしれない、と思った。
ワクワクした。
未来が、燦然と輝く。
(このガキと共に歩んだ道の果てに――『神の剣』となったオレがいる……)
理解すると同時に、
フッキは、『主』の慈悲に気付いた。
主は『主自身の欲望』のため――『ゼンを磨くための一環』として『フッキを利用する』と言った。
それは、決して嘘ではないが、しかし、『全て』ではなかった。
(主は……オレを導いてくださっている……)
ようやく気付く。
ゼンの件だけではない。
最初からずっと、主は、フッキという個の道標になってくれていた。
暗闇の中で、迷わぬように、光になってくださった。
もったいなくも、手を差し伸べてくださった。
(ああ……主よ……この上なく尊き主よ……オレは、オレは……)
洪水のような歓喜の中で打ち震える。
そして、同時に想う。
(オレも、このガキも、主を飾る宝石となれる原石……そして、主は、オレとこのガキが、主を飾る日を待ち望んでくださっている)
恩寵を受けるだけいい訳がない。
主の望みこそが、フッキが望む全て。
(――辿り着かなければならない。主の望みを叶えなければいけない。そのために必要な事はすべて積む……足踏みは許されない……)
自分が背負っている権利と義務と責任の重さを再認識する。
ゼンという可能性を知った事で、限界に達していたはずの忠誠心が、さらに、爆発的に上昇した。
フッキの中に宿った『神』が、休むことなく、等身大に近づいていく。
「ゼン」
「あん? ……なんだよ」
「宣言しろ」
「……は? なにを?」
「心を賭して、『高み』を目指し続けると……『果てなき道の向こうに至ってみせる』と、その魂魄に誓いを立てろ」
「……」
ゼンは、フッキの想いを量り切ることができず、だから、一瞬だけ逡巡したが、
「……誓いなんか立てねぇよ。余白はもうない」
そんなゼンの言葉に、フッキは、黙って耳を傾ける。
「俺は、『もう二度と逃げない』と決めてここにきた。目一杯の覚悟を自分につきつけて、その結果として、俺は、今、ここに立っている。これ以上はない。――これから先、俺は、永遠に『今日以上の俺』で在り続ける」
「お前の覚悟、確かに聞き届けた」
言って、フッキは、右手の掌をゼンに向けて、
「これより、オレは、お前の剣。果てなき道を共に行く同志。お前が折れない限り、オレは、お前の『力』で在り続ける」
宣言が終わると同時、
フッキの体は、緑の粒子となって、ゼンの中へと溶けていった。
ハイドラ・セイバーフッキ・ミラージュは、
サブシステムとして、
アスラ・エグゾギア‐システムと融合する。
再構築されていく。
導きの光が晴れた時、
そこには、一人の、狂気を纏う英雄が立っていた。
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フッキと融合時。
名前『アスドラ・ゼッキ・ミラージュ』
メインクラス『殺神』
『英雄』
『聖龍』
サブクラス 『闘神』
『戦神』
『死神』
『羅神』
『絶神』
『忌龍』
・称号『神を殺す闇』
『殺戮の化身』
『神話の切札』
『煉獄の閃光』
『神王の龍印』
《レベル》 【19】
《GODレベル》 【2億7500万】
《COST》 【35】
《改造率》 【52%】
[EGB] 【たくさん】
[MP] 【たくさん】
「攻撃力」 【3280億】
「魔法攻撃力」 【15億】
「防御力」 【280億】
「魔法防御力」 【320億】
「敏捷性」 【520億】
「耐性値」 【72億】
「バリア再生力」 【50億】
「魔力回復力」 【20億】
「反応速度」 【980億】
・武装
【たくさん】
・AGEスキル
【殺神遊戯モード】
【天影太陰モード】
【烈空閃光モード】
【サイコジョーカー】
【オーバードライブ・サイコジョーカー】
【UFオーラ展開】
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