センエース~経験値12000倍のチートを持つ俺が200億年修行した結果~(コミカライズ版の続きはBOOTHにて販売予定)
19話 磨かれるゼン。
19話 磨かれるゼン。
ここでは誰も待ってくれない。
誰も助けてくれない。
どんな甘えも許されない。
地獄の底で、ゼンはあがき続ける。
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・100匹目撃破時点
《レベル》 【19】
《GODレベル》 【17552】
[生命力バリア] 【まだ少ない】
[MP] 【まだ少ない】
[スタミナ] 【かなり少ない】
「攻撃力」 【39(+350)】
「魔法攻撃力」 【15(+50)】
「防御力」 【29(+50)】
「魔法防御力」 【19(+50)】
「敏捷性」 【23(+350)】
「耐性値」 【33(+250)】
「バリア再生力」 【17(+2050)】
「魔力回復力」 【9(+2050)】
「スタミナ回復速度」 【12(+200)】
「反応速度」 【26(+150)】
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★
――ゼンは、魂の抜けた顔で、朦朧としていた。
(……俺……結構、すごいヤツなのかもしれん……初めて知った……)
1000回目の闘いが終わった直後、
ゼンの目には、すべてが歪んで見えるようになった。
おぼつかない足で、ギリギリ、自分を支える。
『自分』というのは、こんなにも『重い』のかと、魂の質量を明確に感じた。
壊れかけの脳みそが、『もう止まってくれ』と喚いている。
つぶれかけの体が、ずっと、悲鳴をあげている。
擦り切れた精神が、流石に限界だと唸っている。
だが、死んではいない。
どうにか、生きている。
朦朧とはしているが、まだ頭は動いている。
(1000戦全勝……俺、すげぇ……ほんとに、すごすぎだろ、俺。他の誰に出来るってんだ、こんな偉業……)
ゼンは感動していた。
ずっと、自分など、『ちょっと他人より努力が出来るだけのカス』だと思っていたが、実は、ここまでの偉業を成せる男だった。
(俺はすげぇ……)
自分を励ます。
必死になって、自分を自分で支えてやる。
やり切るためには、前を見るしかないのだ。
(俺は頑張っている……頑張っている! 俺はすごい! だから、まだ頑張れる! まだ、がんばらなければいけないんだ!)
なぜか、こみあげてきた涙。
拭う余裕もない。
ゼンは、必死に、前だけを見る。
『自己全肯定』ほど『凶悪な背水の陣』はない。
アビスが言う。
『素晴らしい。だが、まだ1000……残り999000。やり遂げられるかな』
当たり前のように、1001回目は始まった。
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・1000匹目撃破時点。
《レベル》 【19】
《GODレベル》 【63552】
[生命力バリア] 【少ない】
[MP] 【少ない】
[スタミナ] 【少ない】
「攻撃力」 【39(+550)】
「魔法攻撃力」 【15(+100)】
「防御力」 【29(+100)】
「魔法防御力」 【19(+100)】
「敏捷性」 【23(+550)】
「耐性値」 【33(+350)】
「バリア再生力」 【17(+2300)】
「魔力回復力」 【9(+2300)】
「スタミナ回復速度」 【12(+300)】
「反応速度」 【26(+250)】
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★
「……一閃……」
出現したモンスターは、ザンッッっと、一刀のもとに切り伏せられる
ゼンの一閃は、いつしか、数メートル先の敵を刻む斬撃を放つようになっていた。
ゼンの目はうつろで、足下はフラフラしている、
――が、
敵に対する一手一手は、10秒ごとに研ぎ澄まされていく。
『まさか、一万匹も倒せる者がいるとは思ってもいなかった。さすがに、そろそろ限界だろうが、ここまできた君を、私は心の底から称えたい。君は素晴らしい』
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・10000匹撃破時点。
《レベル》 【19】
《GODレベル》 【99223】
[生命力バリア] 【少ない】
[MP] 【少ない】
[スタミナ] 【少ない】
「攻撃力」 【39(+1050)】
「魔法攻撃力」 【15(+200)】
「防御力」 【29(+200)】
「魔法防御力」 【19(+200)】
「敏捷性」 【23(+1050)】
「耐性値」 【33(+750)】
「バリア再生力」 【17(+2500)】
「魔力回復力」 【9(+2500)】
「スタミナ回復速度」 【12(+800)】
「反応速度」 【26(+950)】
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