センエース~経験値12000倍のチートを持つ俺が200億年修行した結果~(コミカライズ版の続きはBOOTHにて販売予定)
17話 上がり続ける難易度。
17話 上がり続ける難易度。
ここまでのバスターデーモンとの闘いで経験値を稼げたため、GLは上がっている――が、所詮は『存在値30~50』を数匹狩っただけなので、上昇した量は微々たるもの。
(GLの生命力バリアとセットボーナスのおかげで、そうそうは死なない……上げるなら、火力。ダメージを出すための攻撃力と、その攻撃を敵に当てるための敏捷性っっ!)
決断すると、ゼンは、GPメニューを開き、『攻撃力上昇』と『敏捷性上昇』を選択して、ステータスをモリモリと上げていく。
上昇させるために要求されるGPは、最初こそ『1』だったが、
ステを上げるごとに、どんどん膨れ上がっていき、すぐに払えなくなった。
(ちっ……結局、たいして上がってねぇ……)
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《レベル》 【19】
《GODレベル》 【8603】
[生命力バリア] 【まだ少ない】
[MP] 【まだ少ない】
[スタミナ] 【かなり少ない】
「攻撃力」 【39(+50)】
「魔法攻撃力」 【15】
「防御力」 【29】
「魔法防御力」 【19】
「敏捷性」 【23(+50)】
「耐性値」 【33】
「バリア再生力」 【17(+2000)】
「魔力回復力」 【9(+2000)】
「スタミナ回復速度」 【12】
「反応速度」 【26】
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ちなみに、GPでのステータス上昇率は、『基礎存在値(神化やエグゾギアなどの強化技による上昇を加味しない存在値)』に比例して上がっていく。
ステータスを確認していると、次のモンスターが出現した。
現れたのは、バスターデーモンではなく、『鳥のようなくちばし』が特徴的な悪魔。
種族名はサンダーガーゴイル。
バスターデーモンより上位の悪魔種で、雷に対する耐性が高いタンクタイプ。
(か……完全に俺を殺しにかかってやがる……)
雷術による強化すら、ほとんど無効化されたしまったゼン。
「くそがぁ、ナメんじゃねぇ! 剣気ランク1! 炎術ランク1!!」
ゼンは、『19』までのレベルアップによって、
『雷術』
『治癒』
『呪縛』
以外にも、
『炎術』
『剣気』
『分身』
の三つの魔法を取得していた。
すべて、まだまだ低ランクだが、どれも、ゼン的には、そこそこ使える魔法。
ゼンのステータス的に、『炎矢』などの、『魔法攻撃力依存』の『攻撃魔法』はほぼほぼ意味がないので、『物理DPSを上げてくれる魔法ばかり』という現状は、ビルド的に無駄がなく最適化されているといえる。
「くそ、くそ、死ねよぉお!」
剣気や炎術で火力を高め、一閃も駆使して、どうにか削ろうと必死。
だが、防御が固いサンダーガーゴイルを削り切れず、
結局倒せないまま十秒が経過してしまい、
「ちっ……二体同時……」
また、サンダーガーゴイルが出現してしまう。
しかたなく、ゼンは、
「くそっ! 分身ランク2!」
使える魔法総動員で、二体のサンダーガーゴイルの対処にいそしむ。
「一閃!!」
『二体目のサンダーガーゴイル』を分身で抑え、
『一体目のサンダーガーゴイル』をどうにか殺し切り、
「「一閃!!」」
分身と一緒に、『二体目のサンダーガーゴイル』を挟撃した。
ちなみに、低ランクの『分身』のスペックは凄まじく低いのだが、
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『ゼン・分身』
[HP] 【8200/10020】
[MP] 【2503/3330】
[スタミナ] 【27/39】
「攻撃力」 【8】
「魔法攻撃力」 【1】
「防御力」 【1】
「魔法防御力」 【1】
「敏捷性」 【7】
「耐性値」 【2】
「バリア再生力」 【203】
「魔力回復力」 【205】
「スタミナ回復速度」 【1】
「反応速度」 【2】
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本来、分身のHP・MPにかかる制限は、他のステータスの比ではなく、『同格相手から本気の攻撃を受けたら一撃で殺される程度』というのが普通なのだが、ゼンの場合、大本となる生命力バリアがハンパないため、強固な壁として使える(ただ、その分、使用するためのMPが膨れ上がっている)。
※ ちなみに、GPで上げたステータス・セットボーナスによる上昇率にも、大きな制限はかかるがゼロになる訳ではない。
「はぁ……はぁ……おい、ちょっと待ってくれよ……もう、この難易度?」
ゼンの分身は、本体のGL解放の恩恵を受けているため、
HPも魔力も高く、そこらの分身と比べれば非常に優秀。
ただ、使っている間、精神的(魔力と精神力は、繋がっている部分もあるが、基本的には別)な面で非常に疲れる。
センのHPとMPは、チートなセットボーナスのおかげで、常に、凄まじい回復量を誇り、ちょっとやそっとでは底をつきない。
だが、精神的疲労等まで回復してくれるわけじゃない。
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