センエース~経験値12000倍のチートを持つ俺が200億年修行した結果~(コミカライズ版の続きはBOOTHにて販売予定)
11話 最善の追及
11話
「はぁ……はぁ……ははっ……超えたぞ……意外と、簡単にこえられたな……存在値18兆の壁……へへ……」
しっかりと二本の足で大地を踏みしめたまま、
天に向かって、荒く息をはきながら、そうつぶやくセン。
「究極超神化7も……少し見えてきたぞ……行けるな……そう遠くない未来……俺は、夢にまで見た、究極超神化7に辿りつける……」
息を吸って、吐いて、
「ただ、ここまで最短でこられたのは、カンストしてからの『余剰経験値分』を使ったからっぽい……ここから先に進む速度は少し落ちそうだな……19兆よりも上に行くには、かなり時間が掛かりそ……いや、でも、GPを振り直せば、それだけでも20兆くらい行くんじゃねぇか? ポイントが足りなくて出来なかった『夢の、超特化マルチシステム』も可能になる訳だから……くく……最終的には、ほんと、どのくらい行くんだ?」
ニっと笑ってから、
「アダム、いるか?」
呼びかけると、
「……はっ、ここに」
ミニスカ浴衣の超美人が、すぐさま現れて、センの足下で跪く。
そのたっぷりとした谷間を見下ろしながら、センは、
「膝かしてくれ」
「……膝……でございますか?」
「そう」
センはアダムに正座するよう命じて、その膝に頭を乗せた。
少しだけヒンヤリと、けど冷たすぎないアダムの肌。
「少し寝たい」
「こ、光栄でございます」
頬を真っ赤にして、歓喜に体をふるわせながらそう言うアダム。
センは、アクビをしながら、アダムの、スベスベしたフトモモを撫でつつ、
「ユン、サイ、いるかぁ」
「いるわよ」
「ここに」
出現した二人に視線を向けて、
「現世で何かあった? 変わった事があれば聞かせてくれ」
「サイの管轄では特に動きはありませんでした」
「変わった事……は、あったわね。あれは、間違いなく、変わったことだわ」
「へぇ、どんな?」
尋ねると、ユンは、『ゼン』の身に起こった事をつらつらと語った。
それを聞いたセンは、
「ふははっ、マジ?」
噴き出して、
「1000ガチャで10兆システムあてたのかよ。マジでハンパねぇな」
ゼンとシグレが殺されかけたという点に関してはスルーした。
シグレは覚悟を決めて、この世界に降り立った者。
自分の命の責任は自分でとってもらう。
ゼンにいたっては、幼いとはいえ自分。
いくら殿堂入り側の戦力に遭遇したとはいえ、
そんなもん、所詮はエックスレベルの困難。
その程度、自分でどうにかできないようでは話にならない。
弱者に対しては基本的に激甘なセンだが、
『覚悟を抱いて生きている者』や『自分』に対してはとことん厳しい。
「しかし、エグゾギアか……あれ、微妙なんだよなぁ……特化させるのが難しくて、どう磨いても器用貧乏にしか……あ、いや、でも限界はなくなったんなら、あるいは化ける可能性はあるか? ……んー、別に趣味にあわないってわけじゃなかったし……もしかして、いけんのか?」
システム選びは、ゲーム選びに似ている。
RPGを選ぶのかロボットアクションを選ぶのか格ゲーを選ぶのかシミュレーションゲーを選ぶのか。
人生をかけて極められるのが一つしかないとなれば、どれを選ぶか。
その選択において、センは、エグゾギアは「ないな」と判断した。
「ふふっ……ちょっと面白くなってきたな。『期待を超えた何か』に達したゼンと俺の融合……どんなシナジーが起きるのか……エグゾギア……エグゾギアね……なら、それとの組み合わせをイメージしながらのビルドにするか……となると、実は今のままでも、そんなに悪くないか? うん、そうだな、少し変更はするが、おおむね、今のままでも問題はない……しかし、流石に、装備品の組み合わせは、今のままだと微妙だな。ぶっちゃけ、話にならない。……もっと尖った改造をしないと……『ヴィトゲンシュタインのアトリエ』を解放させたいところだが……ポイントがなぁ……」
色々と考える。
この時間。
この至福。
最善の追及。
神の果てに至ってなお、まだまだ、真なる神の一手は遠い。
その事実が、センをたぎらせる。
「くく……」
笑ってから、センは眠りについた。
その横に、並ぶように横たわり、センに寄りそうサイ。
ユンは、アダムの横に腰を落として、センの頭をなでた。
狂ったような異次元アルファの奇妙な星で、
主人公は、超絶美少女のヒロインズに囲まれて、
ゆうがな御昼寝に興じたのだった。
――圧倒的、成功者!!
「はぁ……はぁ……ははっ……超えたぞ……意外と、簡単にこえられたな……存在値18兆の壁……へへ……」
しっかりと二本の足で大地を踏みしめたまま、
天に向かって、荒く息をはきながら、そうつぶやくセン。
「究極超神化7も……少し見えてきたぞ……行けるな……そう遠くない未来……俺は、夢にまで見た、究極超神化7に辿りつける……」
息を吸って、吐いて、
「ただ、ここまで最短でこられたのは、カンストしてからの『余剰経験値分』を使ったからっぽい……ここから先に進む速度は少し落ちそうだな……19兆よりも上に行くには、かなり時間が掛かりそ……いや、でも、GPを振り直せば、それだけでも20兆くらい行くんじゃねぇか? ポイントが足りなくて出来なかった『夢の、超特化マルチシステム』も可能になる訳だから……くく……最終的には、ほんと、どのくらい行くんだ?」
ニっと笑ってから、
「アダム、いるか?」
呼びかけると、
「……はっ、ここに」
ミニスカ浴衣の超美人が、すぐさま現れて、センの足下で跪く。
そのたっぷりとした谷間を見下ろしながら、センは、
「膝かしてくれ」
「……膝……でございますか?」
「そう」
センはアダムに正座するよう命じて、その膝に頭を乗せた。
少しだけヒンヤリと、けど冷たすぎないアダムの肌。
「少し寝たい」
「こ、光栄でございます」
頬を真っ赤にして、歓喜に体をふるわせながらそう言うアダム。
センは、アクビをしながら、アダムの、スベスベしたフトモモを撫でつつ、
「ユン、サイ、いるかぁ」
「いるわよ」
「ここに」
出現した二人に視線を向けて、
「現世で何かあった? 変わった事があれば聞かせてくれ」
「サイの管轄では特に動きはありませんでした」
「変わった事……は、あったわね。あれは、間違いなく、変わったことだわ」
「へぇ、どんな?」
尋ねると、ユンは、『ゼン』の身に起こった事をつらつらと語った。
それを聞いたセンは、
「ふははっ、マジ?」
噴き出して、
「1000ガチャで10兆システムあてたのかよ。マジでハンパねぇな」
ゼンとシグレが殺されかけたという点に関してはスルーした。
シグレは覚悟を決めて、この世界に降り立った者。
自分の命の責任は自分でとってもらう。
ゼンにいたっては、幼いとはいえ自分。
いくら殿堂入り側の戦力に遭遇したとはいえ、
そんなもん、所詮はエックスレベルの困難。
その程度、自分でどうにかできないようでは話にならない。
弱者に対しては基本的に激甘なセンだが、
『覚悟を抱いて生きている者』や『自分』に対してはとことん厳しい。
「しかし、エグゾギアか……あれ、微妙なんだよなぁ……特化させるのが難しくて、どう磨いても器用貧乏にしか……あ、いや、でも限界はなくなったんなら、あるいは化ける可能性はあるか? ……んー、別に趣味にあわないってわけじゃなかったし……もしかして、いけんのか?」
システム選びは、ゲーム選びに似ている。
RPGを選ぶのかロボットアクションを選ぶのか格ゲーを選ぶのかシミュレーションゲーを選ぶのか。
人生をかけて極められるのが一つしかないとなれば、どれを選ぶか。
その選択において、センは、エグゾギアは「ないな」と判断した。
「ふふっ……ちょっと面白くなってきたな。『期待を超えた何か』に達したゼンと俺の融合……どんなシナジーが起きるのか……エグゾギア……エグゾギアね……なら、それとの組み合わせをイメージしながらのビルドにするか……となると、実は今のままでも、そんなに悪くないか? うん、そうだな、少し変更はするが、おおむね、今のままでも問題はない……しかし、流石に、装備品の組み合わせは、今のままだと微妙だな。ぶっちゃけ、話にならない。……もっと尖った改造をしないと……『ヴィトゲンシュタインのアトリエ』を解放させたいところだが……ポイントがなぁ……」
色々と考える。
この時間。
この至福。
最善の追及。
神の果てに至ってなお、まだまだ、真なる神の一手は遠い。
その事実が、センをたぎらせる。
「くく……」
笑ってから、センは眠りについた。
その横に、並ぶように横たわり、センに寄りそうサイ。
ユンは、アダムの横に腰を落として、センの頭をなでた。
狂ったような異次元アルファの奇妙な星で、
主人公は、超絶美少女のヒロインズに囲まれて、
ゆうがな御昼寝に興じたのだった。
――圧倒的、成功者!!
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