センエース~経験値12000倍のチートを持つ俺が200億年修行した結果~(コミカライズ版の続きはBOOTHにて販売予定)
53話 神? ははっ
53話
混乱する。
上から命令が下ってくるのは、よくある事ではないにしても、これまでにも何度かあった。
というか、天下は、天上の命を受けて動く実行部隊。
上の命令を受けるのは当たり前の事。
ただ、これまで、十人蒼天が受けてきたのは、高くとも五聖命王からの指令。
大概は(といっても滅多にないが。現世でどんな問題がおきても、基本的には、十人蒼天よりも遥かに下の組織だけでも余裕で解決できる)、九華から発令され、十席が下に持ってくる。
かつて、アンドロメダは、一度だけ、『三至天帝からの命』を受けた事がある(その際は、パメラノが下まで降りてきた)が、その時は大騒ぎになった。
ただ、その経験があったものだから、
バロールが直接、命令を伝えにくると聞いた際、
(これは、二度目がきたか……? おそらく、ミシャンド/ラ陛下の……)
と、予測をしていた。
どんな大きな仕事を任されるのだろうとワクワクしていた。
だが、そんな想いはふっとんだ。
「神……帝……?」
アンドロメダは、思わず、ボソっとそう声にだしてしまった。
それを聞いたバロールは、
「私はバカではない。ゆえに、本気でそう思っている訳ではない……が、立場上、聞かねばならない。アンドロメダ……まさか、貴様、今、神帝陛下を呼び捨てにしたのか?」
軽く殺気を放たれて、アンドロメダは、思わず立ち上がり、汗を振りみだしながら、
「あっ、ありえなっ……ありえません!!」
「当たり前だ。愚か者……座れ」
「はっ、失礼いたしましたっ!」
威厳もクソもなく脂汗を流すアンドロメダから視線を外すと、
バロールは、円卓に右手の人指し指を、トンと置いて、
「軽くでいい……まずは、これに目を通せ」
言葉が終わると同時、円卓の上に、膨大な量の『資料』が出現した。
『これはいったい何ですか?』などという愚かな質問をする者はいない。
猊下が『目を通せ』と仰った。
ならば、急いで目を通すだけの話。
アンドロメダたちは、それぞれ、まだ心の整理がついていないものの、しっかりと命令には従う。
他の者達は、心の中で、
(神帝陛下って……確か、三至天帝陛下を全て合わせた時の別名じゃったっけ?)
(神帝陛下のう……おそらく、『ゼノリカ天上の総意』……という意味じゃろうな)
(ふふ……神帝陛下か。昔、聖典で読んだな……確か、死後、神の世界で『神の神』になった御方じゃったっけ……ははっ)
彼らにとっての最高権威は三至天帝であり、それより『上』はない。
神はおとぎ話。
あくまでも、空想上のヒーロー。
ゆえに、アンドロメダとアクエリアス以外の全員は、神帝陛下について、
勝手に『こういうことだろう』とテキトーな結論をつけてスルーしたのだ。
みな、凄まじい速度で資料を読みこんでいく。
パララララララっと、冗談のような速度で資料をめくりながら、
眼球を全速ではしらせて、情報を頭の中に叩きこんでいく。
十秒ほど目を通してから、アクエリアスが、
「これは、どこかの……中級世界の資料でしょうか?」
と、質問を投げかけた。
「そうであるともいえるし、そうでないとも言える」
「それは、いったい――」
「貴様らが気にする事ではない」
「我々ごときでは、知る権利がない……ということで?」
「違うな。権利がないというより、意味がない」
「……了解いたしました」
そこで、バロールは、全員の顔を見渡して、
「最低限は頭に入ったようだな……では、神帝陛下の命を伝える」
言葉を待っているアンドロメダたち。
「……」
「……」
なかなか切りださないバロール。
妙な空白時間を前にして、何人かが、首をかしげた。
直後、アンドロメダがハっとして、
「し、神前の礼を尽くせ」
慌てて立ちあがり、全員に命令を下す。
と、同時に、皆も、「ぁあ……っ」という顔になり、慌てて席から立ち上がる。
神帝陛下の命を受ける時の礼節……もちろん、頭には入っているが、しかし、そんな経験は今まで一度もなかったし、そんな『いもしない存在から命令がくる』などとは夢にも思っていなかったので、とっさには気付かなかった。
これまでは、神帝陛下の命を受ける時の礼節は、『ゼノリカに属する者として、知っておかなければならない』というマナーの一つでしかなかったのだ
皆、その場で両膝をつき、
『神の言葉を聞ける』という事に対する賛辞を述べて、いっせいに頭を地につけた。
「仕方がないとはいえ……たるみすぎだ」
バロールが、ボソっと苦言を呈した。
(こっちだって、厄介なのが上司について、色々と大変なんだから、細かいところでイライラさせるな、まったく……)
心の中で愚痴をはく……
が、すぐに、気持ちを切り替えて、
「これより、貴様らには――」
混乱する。
上から命令が下ってくるのは、よくある事ではないにしても、これまでにも何度かあった。
というか、天下は、天上の命を受けて動く実行部隊。
上の命令を受けるのは当たり前の事。
ただ、これまで、十人蒼天が受けてきたのは、高くとも五聖命王からの指令。
大概は(といっても滅多にないが。現世でどんな問題がおきても、基本的には、十人蒼天よりも遥かに下の組織だけでも余裕で解決できる)、九華から発令され、十席が下に持ってくる。
かつて、アンドロメダは、一度だけ、『三至天帝からの命』を受けた事がある(その際は、パメラノが下まで降りてきた)が、その時は大騒ぎになった。
ただ、その経験があったものだから、
バロールが直接、命令を伝えにくると聞いた際、
(これは、二度目がきたか……? おそらく、ミシャンド/ラ陛下の……)
と、予測をしていた。
どんな大きな仕事を任されるのだろうとワクワクしていた。
だが、そんな想いはふっとんだ。
「神……帝……?」
アンドロメダは、思わず、ボソっとそう声にだしてしまった。
それを聞いたバロールは、
「私はバカではない。ゆえに、本気でそう思っている訳ではない……が、立場上、聞かねばならない。アンドロメダ……まさか、貴様、今、神帝陛下を呼び捨てにしたのか?」
軽く殺気を放たれて、アンドロメダは、思わず立ち上がり、汗を振りみだしながら、
「あっ、ありえなっ……ありえません!!」
「当たり前だ。愚か者……座れ」
「はっ、失礼いたしましたっ!」
威厳もクソもなく脂汗を流すアンドロメダから視線を外すと、
バロールは、円卓に右手の人指し指を、トンと置いて、
「軽くでいい……まずは、これに目を通せ」
言葉が終わると同時、円卓の上に、膨大な量の『資料』が出現した。
『これはいったい何ですか?』などという愚かな質問をする者はいない。
猊下が『目を通せ』と仰った。
ならば、急いで目を通すだけの話。
アンドロメダたちは、それぞれ、まだ心の整理がついていないものの、しっかりと命令には従う。
他の者達は、心の中で、
(神帝陛下って……確か、三至天帝陛下を全て合わせた時の別名じゃったっけ?)
(神帝陛下のう……おそらく、『ゼノリカ天上の総意』……という意味じゃろうな)
(ふふ……神帝陛下か。昔、聖典で読んだな……確か、死後、神の世界で『神の神』になった御方じゃったっけ……ははっ)
彼らにとっての最高権威は三至天帝であり、それより『上』はない。
神はおとぎ話。
あくまでも、空想上のヒーロー。
ゆえに、アンドロメダとアクエリアス以外の全員は、神帝陛下について、
勝手に『こういうことだろう』とテキトーな結論をつけてスルーしたのだ。
みな、凄まじい速度で資料を読みこんでいく。
パララララララっと、冗談のような速度で資料をめくりながら、
眼球を全速ではしらせて、情報を頭の中に叩きこんでいく。
十秒ほど目を通してから、アクエリアスが、
「これは、どこかの……中級世界の資料でしょうか?」
と、質問を投げかけた。
「そうであるともいえるし、そうでないとも言える」
「それは、いったい――」
「貴様らが気にする事ではない」
「我々ごときでは、知る権利がない……ということで?」
「違うな。権利がないというより、意味がない」
「……了解いたしました」
そこで、バロールは、全員の顔を見渡して、
「最低限は頭に入ったようだな……では、神帝陛下の命を伝える」
言葉を待っているアンドロメダたち。
「……」
「……」
なかなか切りださないバロール。
妙な空白時間を前にして、何人かが、首をかしげた。
直後、アンドロメダがハっとして、
「し、神前の礼を尽くせ」
慌てて立ちあがり、全員に命令を下す。
と、同時に、皆も、「ぁあ……っ」という顔になり、慌てて席から立ち上がる。
神帝陛下の命を受ける時の礼節……もちろん、頭には入っているが、しかし、そんな経験は今まで一度もなかったし、そんな『いもしない存在から命令がくる』などとは夢にも思っていなかったので、とっさには気付かなかった。
これまでは、神帝陛下の命を受ける時の礼節は、『ゼノリカに属する者として、知っておかなければならない』というマナーの一つでしかなかったのだ
皆、その場で両膝をつき、
『神の言葉を聞ける』という事に対する賛辞を述べて、いっせいに頭を地につけた。
「仕方がないとはいえ……たるみすぎだ」
バロールが、ボソっと苦言を呈した。
(こっちだって、厄介なのが上司について、色々と大変なんだから、細かいところでイライラさせるな、まったく……)
心の中で愚痴をはく……
が、すぐに、気持ちを切り替えて、
「これより、貴様らには――」
「ファンタジー」の人気作品
-
暗殺者である俺のステータスが勇者よりも明らかに強いのだが-
4.9万
-
転生貴族の異世界冒険録~自重を知らない神々の使徒~-
7万
-
クラス転移で俺だけずば抜けチート!?コミカライズ!-
4.8万
-
異世界支配のスキルテイカー ~ ゼロから始める奴隷ハーレム ~-
2.3万
-
妖刀使いがチートスキルをもって異世界放浪 ~生まれ持ったチートは最強!!~-
1.6万
-
劣等眼の転生魔術師 ~ 虐げられた元勇者は未来の世界を余裕で生き抜く ~-
1.1万
-
勇者になれなかった俺は異世界で-
2.4万
-
引きこもりLv.999の国づくり! ―最強ステータスで世界統一します―-
2.3万
-
転生貴族のハーレムチート生活【120万pv突破】-
5.5万
書籍化作品
-
僕は御茶ノ水勤務のサラリーマン。新宿で転職の話をしたら、渋谷で探索者をすることになった。(書籍版・普通のリーマン、異世界渋谷でジョブチェンジ)-
4
-
モブ令嬢の旦那様は主人公のライバルにもなれない当て馬だった件-
310
-
神島古物商店の恋愛事変~その溺愛は呪いのせいです~-
125
-
ヴェルシュタイン公爵の再誕~オジサマとか聞いてない。~【Web版】-
93
-
錬成七剣神(セブンスソード)-
757
-
継続は魔力なり《無能魔法が便利魔法に》-
15256
-
チートあるけどまったり暮らしたい-
3395
-
ゴミ屋敷令嬢ですが、追放王子を拾ったら溺愛されています!-
63
-
【書籍化、コミカライズ】殿下、あなたが捨てた女が本物の聖女です-
36

コメント
コメントを書く