センエース~経験値12000倍のチートを持つ俺が200億年修行した結果~(コミカライズ版の続きはBOOTHにて販売予定)
36話 GPの使い方と、初エンカウント。
36話
(随分と、狂った状況になってんな。いろいろと言いたい事はあるが……まず、上がり過ぎだろ、GL……そして、低すぎだろ、俺のレベル……第一アルファ人の平均って7のはずなんだけど……)
そこで、ゼンは、レベル2というのが、この世界だと、どのくらいなのかを、頭の中を探って調べてみた。
(この世界の人間だと、レベル2の身体能力は、おおよそ…………は? 『五歳児の女の子』くらい? ……ひ、酷過ぎる……)
かなり落ち込んだものの、
(ま、まあ、でも、GLのおかげで、生命力が高いから、モンスターに遭遇しても、なかなか死なないだろうし、MPが多いから、魔法とか覚えられれば、色々と、どうにかなるような気がする……うん、前向きに行こう。……そういえば、このバリア再生力と回復力のプラス2000ってなんだ? なんの分の上昇値?)
そこで、ゼンは、自己再生力の項目をタップしてみた。
すると、ウインドウが表示されて、
『セット装備コンプリートボーナス【逆説的な身を焦がす衝動】により、
バリア再生力・魔法回復力、上昇(極小)。
※ 戦闘中は効果なし』
(なるほど、このイカれたファッションの効果か……しかし、2000も上がって、(極小)か……さすが、腐っても究極超神器……その大層な肩書きは伊達じゃねぇってことか……それとも、戦闘中は使えないからこその数値か? もしくは、ある程度の領域までいくと2000は大した事がない? うーん……その辺は、よくわからないな……頭の中に入っている情報、色々、抜けすぎなんだよ……)
そこで、ゼンは、
(そういえば、GPの方はどうなっているんだ? GLが1上がったら、GPも1獲得なのかな?)
そこで、ゼンは、GPの項目を探そうとするが、
(ん? ……えっと……あれ? ……ん? ど……どうすれば……あれ?)
色々と弄ってみたが、
(おいおい、GPの使い方がわからねぇぞ……頭の中の情報にもないし……どうなってんだよ、神様よぉ……)
そこで、ゼンは、一度、深く、溜息をついてから、
「頼むぜ、まったく……」
つぶやきつつ、天を見あげ、両手でメガホンをつくって、
「ちょっ、神様ぁ!! タイム! 『数真』の使い方だけ、教えてー」
呼びかけてみるが、
――返事がない。
ただの青い空のようだ。
「ちょっ……これだけはマジで教えてもらわないと、チートもらった意味がないんだけど……いや、まあ、HPとMPが、すげぇ高くなってありがたいんだけどさぁ……こんなカスみたいな攻撃力や防御力じゃ流石に……」
と、その時、
ゼンの大声を聞きつけたのか、森の奥から、
「ゲギャギャ」
(――どわぁぁ……なんの目途もたってない、この危機的状況下で、モンスターとエンカウトしちゃったよぉ……くわぁあ)
現れたのはゴブリンだった。
身長一メートルくらいで、棍棒を持った、スタンダードなタイプ。
ただ、目とか爪とか歯とか、若干生えている髪とかが妙に赤い。
(まあ、あれだけ大声出したら、敵も寄ってくるわな……いやぁ、だって、まさか、シカトされるとは思わなかったんだもん……説明不足は神様側の不備なんだから、普通に対応してくれると思うじゃん……だって、俺、現代っこだもん)
などと、心の中で、誰にでもなく、己の愚かさについての言い訳をしながら、
(さて……バカを言っているヒマはねぇぞ。とにもかくにも、あのキモいバケモノを殺さねぇと)
フゥウっと深く息を吐いて、ゴブリンを睨みつけるゼン。
(……どんな世界においても、ゴブリンは、群れていてもザコってのが基本。そのザコが運よく一匹でご登場。その上、俺は、普通よりはるかにHPが高い……いけると思うんだけど……いけるよな? 流石に負けねぇだろ。まあ、でも、一応、確認、確認)
と、心の中でつぶやきながら、ゼンは、左目を閉じた。
そして、少し集中する。
眼帯を通したプロパティアイの発動。
000000000000000000000000000000000000000
『名前はまだない』
『火ゴブリン』
《レベル》 【5】
[HP] 【109/128】
[MP] 【39/52】
「攻撃力」 【7】
「魔法攻撃力」 【12】
「防御力」 【7】
「魔法防御力」 【9】
「敏捷性」 【2】
「耐性値」 【6】
111111111111111111111111111111111111111
(えー、なんか、まあまあ強くない? ……てか、俺が弱いのか?)
(随分と、狂った状況になってんな。いろいろと言いたい事はあるが……まず、上がり過ぎだろ、GL……そして、低すぎだろ、俺のレベル……第一アルファ人の平均って7のはずなんだけど……)
そこで、ゼンは、レベル2というのが、この世界だと、どのくらいなのかを、頭の中を探って調べてみた。
(この世界の人間だと、レベル2の身体能力は、おおよそ…………は? 『五歳児の女の子』くらい? ……ひ、酷過ぎる……)
かなり落ち込んだものの、
(ま、まあ、でも、GLのおかげで、生命力が高いから、モンスターに遭遇しても、なかなか死なないだろうし、MPが多いから、魔法とか覚えられれば、色々と、どうにかなるような気がする……うん、前向きに行こう。……そういえば、このバリア再生力と回復力のプラス2000ってなんだ? なんの分の上昇値?)
そこで、ゼンは、自己再生力の項目をタップしてみた。
すると、ウインドウが表示されて、
『セット装備コンプリートボーナス【逆説的な身を焦がす衝動】により、
バリア再生力・魔法回復力、上昇(極小)。
※ 戦闘中は効果なし』
(なるほど、このイカれたファッションの効果か……しかし、2000も上がって、(極小)か……さすが、腐っても究極超神器……その大層な肩書きは伊達じゃねぇってことか……それとも、戦闘中は使えないからこその数値か? もしくは、ある程度の領域までいくと2000は大した事がない? うーん……その辺は、よくわからないな……頭の中に入っている情報、色々、抜けすぎなんだよ……)
そこで、ゼンは、
(そういえば、GPの方はどうなっているんだ? GLが1上がったら、GPも1獲得なのかな?)
そこで、ゼンは、GPの項目を探そうとするが、
(ん? ……えっと……あれ? ……ん? ど……どうすれば……あれ?)
色々と弄ってみたが、
(おいおい、GPの使い方がわからねぇぞ……頭の中の情報にもないし……どうなってんだよ、神様よぉ……)
そこで、ゼンは、一度、深く、溜息をついてから、
「頼むぜ、まったく……」
つぶやきつつ、天を見あげ、両手でメガホンをつくって、
「ちょっ、神様ぁ!! タイム! 『数真』の使い方だけ、教えてー」
呼びかけてみるが、
――返事がない。
ただの青い空のようだ。
「ちょっ……これだけはマジで教えてもらわないと、チートもらった意味がないんだけど……いや、まあ、HPとMPが、すげぇ高くなってありがたいんだけどさぁ……こんなカスみたいな攻撃力や防御力じゃ流石に……」
と、その時、
ゼンの大声を聞きつけたのか、森の奥から、
「ゲギャギャ」
(――どわぁぁ……なんの目途もたってない、この危機的状況下で、モンスターとエンカウトしちゃったよぉ……くわぁあ)
現れたのはゴブリンだった。
身長一メートルくらいで、棍棒を持った、スタンダードなタイプ。
ただ、目とか爪とか歯とか、若干生えている髪とかが妙に赤い。
(まあ、あれだけ大声出したら、敵も寄ってくるわな……いやぁ、だって、まさか、シカトされるとは思わなかったんだもん……説明不足は神様側の不備なんだから、普通に対応してくれると思うじゃん……だって、俺、現代っこだもん)
などと、心の中で、誰にでもなく、己の愚かさについての言い訳をしながら、
(さて……バカを言っているヒマはねぇぞ。とにもかくにも、あのキモいバケモノを殺さねぇと)
フゥウっと深く息を吐いて、ゴブリンを睨みつけるゼン。
(……どんな世界においても、ゴブリンは、群れていてもザコってのが基本。そのザコが運よく一匹でご登場。その上、俺は、普通よりはるかにHPが高い……いけると思うんだけど……いけるよな? 流石に負けねぇだろ。まあ、でも、一応、確認、確認)
と、心の中でつぶやきながら、ゼンは、左目を閉じた。
そして、少し集中する。
眼帯を通したプロパティアイの発動。
000000000000000000000000000000000000000
『名前はまだない』
『火ゴブリン』
《レベル》 【5】
[HP] 【109/128】
[MP] 【39/52】
「攻撃力」 【7】
「魔法攻撃力」 【12】
「防御力」 【7】
「魔法防御力」 【9】
「敏捷性」 【2】
「耐性値」 【6】
111111111111111111111111111111111111111
(えー、なんか、まあまあ強くない? ……てか、俺が弱いのか?)
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