センエース~経験値12000倍のチートを持つ俺が200億年修行した結果~(コミカライズ版の続きはBOOTHにて販売予定)
18話 罪の数え方
18話
「ひっ……ごっ、ごめんなさい……やめてっ……何もしないでっ」
「いい子だ。すぐに謝ったから、左足は許してあげよう」
「ぇ?」
グラっとしたかと思った直後、ユズは、横転した。
気付いた時には、右足から下と口がなくなっていた。
「――――――」
「お前に関しては、一個だけ覚えている事があるんだよ。中二の春に自殺した一学年下の女子……その子の名前は忘れたが、『そいつを追い込んだのがお前だ』って噂だけは覚えている……爆発的に流行った噂だったから、ボッチの俺にも届いていたんだよ。あの噂が本当かどうか、確かめさせてもらうぞ」
そこで、羽織の男は、ユズの頭に触れる。
――数秒後、羽織りの男は顔を歪めて、
「おわ……拉致ってから蝉原の取り巻き数人にマワさせたのかよ……想像以上に酷ぇ事してんな。えぇ、お前、その時に、その子の片目をアイスピックで刺してんじゃん……うわぁ、なんでこんな事ができんだよ……しかも、一連の行動に至った理由が、『貧乏なのに勉強を頑張っていてムカつくから』って……お前、脳の構造、どうなってんだ……」
「―――――」
「気分悪いもん見せやがって……」
羽織りの男は、心底から不快気にそう言うと、
「覚悟しろ。『心』を教えてやる」
痛みの感度が増す魔法を使ってから、ユズの『右の眼球』を雑に掴む。
――そして引っ張った。
グチュっという音と、ブチィっという音がした。
「―――――――」
あまりの激痛に暴れるユズの体を無理矢理おさえつけて、羽織りの男は、手の中で潰した眼球をポイっと捨てて、ユズの側頭部の皮膚と頭蓋骨を消して、脳をむき出しにすると、
「さあ、お前の罪を数えろ」
側頭葉に触れながら、そう言った。
流れていく電気。
羽織りの男は、ユズの記憶に、絶望的なトラウマを植え込んでいく。
奪ったユズの口から、大量のゲロが溢れたが、羽織の男は気にせず、
ユズの頭に、彼女が今までやってきた『罪』を刻んでいく。
「――――――――――――――――――――――」
ユズの目が良い感じに死んできたところで、羽織りの男は、ユズの頭を元に戻した。
「心を知り、罪を数えて……最後は、ド直球に、痛みを覚えてもらおうか」
冷たい声で、そう言うと、羽織りの男は、ユズの腹部を、拳で、
グシュゥウ!!
と、貫いた。
貫通はさせていない。
腸をつかめる位置でとどめる。
白目を剥いて痙攣しているユズに、
「誰の許可を得て気絶している?」
羽織の男は、魔法を使ってユズの意識をムリヤリ覚醒させて、
その上で、彼女の内臓をグチャグチャにひねりつぶしていく。
「―――――――――――――――――――――――――――――――――」
極限を超えた激痛の中で暴れまわるユズ。
その姿を、何の感情もない目で数秒眺めてから、羽織の男は、
「さて、こいつはもういいや」
ユズをポイっと捨ててから、蝉原の目を見つめる。
「――――――」
ズキズキとした鈍痛の中で、しかし意識はしっかりとしている蝉原。
途方もない恐怖。
壊れそうになる。
そんな蝉原に、羽織りの男は、
「足は返さないけど、口はあとで返してやるよ。いやぁ、お前ら、ラッキーだな、今日の俺は、色々と良い事があって、非常に機嫌がいいんだ。だから、こんなもんで許してやる」
「――――――」
「ん? 蝉原、何か言いたそうだな。一瞬だけ喋れるようにしてあげよう」
羽織の男が指を鳴らし、その掌を上に向けると、そこに、蝉原の口だけが出てきた。
掌の上で、口だけが浮かんでいるという不気味な光景。
だが、蝉原は、これ幸いと、
「た、助けてくださぁぁぁい!! すいません、ごめんなさい!! 私が間違っていました!!! 神様、申し訳ありませんでしたぁああ!!」
叫ぶ、必死に、これ以上なく低姿勢を全力で貫き、
「どうか慈悲を! たった一度で構いません! 決して! 二度と! 私は、神様に逆らいません! ですから、どうかぁ!!」
叫ぶ、叫ぶ、叫ぶ。
そんな蝉原の潔さを見て、羽織の男は言う。
「蝉原。お前はバカだが、本当に頭がいい。一瞬で、ベストな行動を選択したな。お前の存在、かなりウザかったのは事実だが、嫌いではなかったぜ」
カリスマはあった。
中学生だった頃は、眩しい存在だった。
いい女を連れて、コワモテなヤンキーを複数人従えて、
好き勝手に、『本能をむき出しにした人生』を謳歌する。
もちろん、ノイズだった。
鬱陶しいハードルだった。
しかし、確かに憧れた。
――あのころは、『セン』も、坊やだったから――
「……さて、今の俺にとっては、お前らなんて、ほんと、どうでもいいから、この程度で許すが――」
言いながら、『神となったセン』は、倒れている『中3のセン』の元まで歩き、
「セン。お前はどうする? あいつらを許すか? もし、許せないというのなら、いくつかの対価と引き換えに、あいつらに望む罰を与えてやってもいいぞ」
その発言を聞いた瞬間、『神の手中に浮かぶ蝉原の口』が、慌てたように開いて、
「センくん! おれが悪かった! 許してくれなんて言わない! 慰謝料と迷惑料をはらう! 女も用意する! 三十人ほど、おれの命令で股をひらく女がいる! 全員、好きにしてくれていい!」
そこで、『中3セン』は、
「あの……神様……」
神に尋ねる。
「その対価って……なんですか? 仮に、あの二人への復讐を神様に願った場合、俺はどうなるんですか?」
中3センの問いかけを受けて、神はニコっと微笑んで答えた。
「異世界にいって、魔王を倒してもらう」
「ひっ……ごっ、ごめんなさい……やめてっ……何もしないでっ」
「いい子だ。すぐに謝ったから、左足は許してあげよう」
「ぇ?」
グラっとしたかと思った直後、ユズは、横転した。
気付いた時には、右足から下と口がなくなっていた。
「――――――」
「お前に関しては、一個だけ覚えている事があるんだよ。中二の春に自殺した一学年下の女子……その子の名前は忘れたが、『そいつを追い込んだのがお前だ』って噂だけは覚えている……爆発的に流行った噂だったから、ボッチの俺にも届いていたんだよ。あの噂が本当かどうか、確かめさせてもらうぞ」
そこで、羽織の男は、ユズの頭に触れる。
――数秒後、羽織りの男は顔を歪めて、
「おわ……拉致ってから蝉原の取り巻き数人にマワさせたのかよ……想像以上に酷ぇ事してんな。えぇ、お前、その時に、その子の片目をアイスピックで刺してんじゃん……うわぁ、なんでこんな事ができんだよ……しかも、一連の行動に至った理由が、『貧乏なのに勉強を頑張っていてムカつくから』って……お前、脳の構造、どうなってんだ……」
「―――――」
「気分悪いもん見せやがって……」
羽織りの男は、心底から不快気にそう言うと、
「覚悟しろ。『心』を教えてやる」
痛みの感度が増す魔法を使ってから、ユズの『右の眼球』を雑に掴む。
――そして引っ張った。
グチュっという音と、ブチィっという音がした。
「―――――――」
あまりの激痛に暴れるユズの体を無理矢理おさえつけて、羽織りの男は、手の中で潰した眼球をポイっと捨てて、ユズの側頭部の皮膚と頭蓋骨を消して、脳をむき出しにすると、
「さあ、お前の罪を数えろ」
側頭葉に触れながら、そう言った。
流れていく電気。
羽織りの男は、ユズの記憶に、絶望的なトラウマを植え込んでいく。
奪ったユズの口から、大量のゲロが溢れたが、羽織の男は気にせず、
ユズの頭に、彼女が今までやってきた『罪』を刻んでいく。
「――――――――――――――――――――――」
ユズの目が良い感じに死んできたところで、羽織りの男は、ユズの頭を元に戻した。
「心を知り、罪を数えて……最後は、ド直球に、痛みを覚えてもらおうか」
冷たい声で、そう言うと、羽織りの男は、ユズの腹部を、拳で、
グシュゥウ!!
と、貫いた。
貫通はさせていない。
腸をつかめる位置でとどめる。
白目を剥いて痙攣しているユズに、
「誰の許可を得て気絶している?」
羽織の男は、魔法を使ってユズの意識をムリヤリ覚醒させて、
その上で、彼女の内臓をグチャグチャにひねりつぶしていく。
「―――――――――――――――――――――――――――――――――」
極限を超えた激痛の中で暴れまわるユズ。
その姿を、何の感情もない目で数秒眺めてから、羽織の男は、
「さて、こいつはもういいや」
ユズをポイっと捨ててから、蝉原の目を見つめる。
「――――――」
ズキズキとした鈍痛の中で、しかし意識はしっかりとしている蝉原。
途方もない恐怖。
壊れそうになる。
そんな蝉原に、羽織りの男は、
「足は返さないけど、口はあとで返してやるよ。いやぁ、お前ら、ラッキーだな、今日の俺は、色々と良い事があって、非常に機嫌がいいんだ。だから、こんなもんで許してやる」
「――――――」
「ん? 蝉原、何か言いたそうだな。一瞬だけ喋れるようにしてあげよう」
羽織の男が指を鳴らし、その掌を上に向けると、そこに、蝉原の口だけが出てきた。
掌の上で、口だけが浮かんでいるという不気味な光景。
だが、蝉原は、これ幸いと、
「た、助けてくださぁぁぁい!! すいません、ごめんなさい!! 私が間違っていました!!! 神様、申し訳ありませんでしたぁああ!!」
叫ぶ、必死に、これ以上なく低姿勢を全力で貫き、
「どうか慈悲を! たった一度で構いません! 決して! 二度と! 私は、神様に逆らいません! ですから、どうかぁ!!」
叫ぶ、叫ぶ、叫ぶ。
そんな蝉原の潔さを見て、羽織の男は言う。
「蝉原。お前はバカだが、本当に頭がいい。一瞬で、ベストな行動を選択したな。お前の存在、かなりウザかったのは事実だが、嫌いではなかったぜ」
カリスマはあった。
中学生だった頃は、眩しい存在だった。
いい女を連れて、コワモテなヤンキーを複数人従えて、
好き勝手に、『本能をむき出しにした人生』を謳歌する。
もちろん、ノイズだった。
鬱陶しいハードルだった。
しかし、確かに憧れた。
――あのころは、『セン』も、坊やだったから――
「……さて、今の俺にとっては、お前らなんて、ほんと、どうでもいいから、この程度で許すが――」
言いながら、『神となったセン』は、倒れている『中3のセン』の元まで歩き、
「セン。お前はどうする? あいつらを許すか? もし、許せないというのなら、いくつかの対価と引き換えに、あいつらに望む罰を与えてやってもいいぞ」
その発言を聞いた瞬間、『神の手中に浮かぶ蝉原の口』が、慌てたように開いて、
「センくん! おれが悪かった! 許してくれなんて言わない! 慰謝料と迷惑料をはらう! 女も用意する! 三十人ほど、おれの命令で股をひらく女がいる! 全員、好きにしてくれていい!」
そこで、『中3セン』は、
「あの……神様……」
神に尋ねる。
「その対価って……なんですか? 仮に、あの二人への復讐を神様に願った場合、俺はどうなるんですか?」
中3センの問いかけを受けて、神はニコっと微笑んで答えた。
「異世界にいって、魔王を倒してもらう」
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