センエース~経験値12000倍のチートを持つ俺が200億年修行した結果~(コミカライズ版の続きはBOOTHにて販売予定)
50話 幻覚だ! ゲーンカク! ゲーンカク! ゲーンカク!
50話
「幻覚だ! ありえない!! 絶対に幻覚だ!! 幻覚だ、幻覚だ、幻覚だ、幻覚に決まっている!!」
「もし幻覚だったら、それはそれでヤベェだろ。超神の目をごまかせてんだから」
「果てない領域に至った幻術使い!! おそらく、貴様の存在値は500億近い! それだけの力があって、偽りの道に走るとは愚かなり!! 所詮は幻覚!! 私を超える力ではない!」
(その目で現実を見たというのに、受け入れるための努力をするどころか、自分を慰めるだけで必死……こいつ、本当にアダムを吸収してんのか? それにしては、色々と酷過ぎるんだが……)
「醜い! 貴様は醜い! 貴様の存在そのものが、神に対する冒涜だ! 虚飾で体を大きく見せようとする事しかできない虫ケラ! 貴様など――」
「虚勢はまだ続くのか? アホ相手に『潔くなれ』なんて言うつもりはないが、流石に見苦しい。構えろ、クソガキ」
そこで、センは、キノをアイテムボックスに戻して、
「神化までなら、素の状態でも、神器を使えばどうにかなったが、流石に、超神化したヤツが相手だと素じゃどうにもできない。と言う訳で、これからは、神として闘ってやる」
そこで、センは、フゥっと息を吐く。
パンッっと雑に両手を合わせて、奥歯に少しだけ力を込めた。
「――超神化――」
センの体が光に包まれる。
淡く静かな輝き。
あえて強く押さえつけた薄い後光。
どこか鈍さすら感じる光だというのに、感じる力強さと圧力は異常。
「ひっ……た、た、闘うというのか! この私と! どこまで愚かなのだ! やめておけ! 私は強すぎる!! 誰も届かない真なる頂点!! 最強の神!! 決して――」
「裏閃流、秘奥義」
「や、やめろと言っている!!」
「――カース・ストライクフリーダム」
宣言すると、周囲の地面に、山ほどジオメトリが出現する。
そして、そんな無数の禍々しいジオメトリから、『奴ら』が這い上がってくる。
呪われた紫色の鎧を纏う魔人。
――総勢、150体。
その存在値は、一律『500億』。
「ど、どういうことだぁああ、その数はぁああああ! というか! はぁあああ?! 一体、一体が……な、なんだ、この強さぁああああああ?!!」
集団となって襲いかかってくるカースソルジャーを、どうにか迎撃しながら叫ぶサイケル。
対処できないほどの強さではない。
というか、『なぜか攻撃してこない』ので、ノーダメージで倒せている。
「なぜ、攻撃してこない! ワタシの周囲を走り回るだけで、いったい、何がしたいんだ、おまえら! ずっと、ずっと、なんなんだ、なんなんだよぉおおお!! ――――んっ……なっ……」
戦闘中、ふいに、足下がグラついた。
気分が悪い。
吐き気がする。
苦しい。
全身が重ダルい。
「なんだ……」
ついには、膝をつき、吐血する。
そんなサイケルの周囲を取り囲み、特に攻撃してくる訳でもなくウロウロしている鬱陶しいカースソルジャー達。
「なに……が……」
「毒とバラモウイルスだけか。やるじゃないか。お前、ほんと、キャラスペックだけは異常なほど高いな」
「……はぁ……はぁ……まさか、状態異常……? ふざけるな……私は神だぞ……毒など、利くワケが……」
「ゲームじゃねぇんだから、状態異常が利かないヤツなんかいねぇよ。色々と頑張れば、限界まで利きにくくする事はできるが、そこまでが限界だ」
シグレに貸し与えたニーも、魔法と状態異常無効という性質はついているが、当然、『ある一定までは無効に出来る』というだけで、『絶対完全無効』という訳ではない。
「く……ぃ……」
そこで、サイケルが、
「ひ、卑怯……だ……こんなもの……」
「卑怯? おいおい、お前、それ、本気で言ってんのか? それとも、ボケで言ったのか? 後者だったら笑えないだけだが、もし前者だったら、心の病気を疑うぞ」
「卑怯だろうがぁ! げほっ、ごほっ……もどせぇ……ちゃんと闘え……そうすれば、私の方が……強いに……決まっている……私の存在値は……3500億だぞ……勝てる者なんか……いる訳ないだろ……」
サイケルの、その発言を受けて、センは、小指で耳をほじりながら、
「お前を殺せるくらいのヤツだったら、知り合いに30柱ほどいるけどな」
ボソっとそう言った。
「幻覚だ! ありえない!! 絶対に幻覚だ!! 幻覚だ、幻覚だ、幻覚だ、幻覚に決まっている!!」
「もし幻覚だったら、それはそれでヤベェだろ。超神の目をごまかせてんだから」
「果てない領域に至った幻術使い!! おそらく、貴様の存在値は500億近い! それだけの力があって、偽りの道に走るとは愚かなり!! 所詮は幻覚!! 私を超える力ではない!」
(その目で現実を見たというのに、受け入れるための努力をするどころか、自分を慰めるだけで必死……こいつ、本当にアダムを吸収してんのか? それにしては、色々と酷過ぎるんだが……)
「醜い! 貴様は醜い! 貴様の存在そのものが、神に対する冒涜だ! 虚飾で体を大きく見せようとする事しかできない虫ケラ! 貴様など――」
「虚勢はまだ続くのか? アホ相手に『潔くなれ』なんて言うつもりはないが、流石に見苦しい。構えろ、クソガキ」
そこで、センは、キノをアイテムボックスに戻して、
「神化までなら、素の状態でも、神器を使えばどうにかなったが、流石に、超神化したヤツが相手だと素じゃどうにもできない。と言う訳で、これからは、神として闘ってやる」
そこで、センは、フゥっと息を吐く。
パンッっと雑に両手を合わせて、奥歯に少しだけ力を込めた。
「――超神化――」
センの体が光に包まれる。
淡く静かな輝き。
あえて強く押さえつけた薄い後光。
どこか鈍さすら感じる光だというのに、感じる力強さと圧力は異常。
「ひっ……た、た、闘うというのか! この私と! どこまで愚かなのだ! やめておけ! 私は強すぎる!! 誰も届かない真なる頂点!! 最強の神!! 決して――」
「裏閃流、秘奥義」
「や、やめろと言っている!!」
「――カース・ストライクフリーダム」
宣言すると、周囲の地面に、山ほどジオメトリが出現する。
そして、そんな無数の禍々しいジオメトリから、『奴ら』が這い上がってくる。
呪われた紫色の鎧を纏う魔人。
――総勢、150体。
その存在値は、一律『500億』。
「ど、どういうことだぁああ、その数はぁああああ! というか! はぁあああ?! 一体、一体が……な、なんだ、この強さぁああああああ?!!」
集団となって襲いかかってくるカースソルジャーを、どうにか迎撃しながら叫ぶサイケル。
対処できないほどの強さではない。
というか、『なぜか攻撃してこない』ので、ノーダメージで倒せている。
「なぜ、攻撃してこない! ワタシの周囲を走り回るだけで、いったい、何がしたいんだ、おまえら! ずっと、ずっと、なんなんだ、なんなんだよぉおおお!! ――――んっ……なっ……」
戦闘中、ふいに、足下がグラついた。
気分が悪い。
吐き気がする。
苦しい。
全身が重ダルい。
「なんだ……」
ついには、膝をつき、吐血する。
そんなサイケルの周囲を取り囲み、特に攻撃してくる訳でもなくウロウロしている鬱陶しいカースソルジャー達。
「なに……が……」
「毒とバラモウイルスだけか。やるじゃないか。お前、ほんと、キャラスペックだけは異常なほど高いな」
「……はぁ……はぁ……まさか、状態異常……? ふざけるな……私は神だぞ……毒など、利くワケが……」
「ゲームじゃねぇんだから、状態異常が利かないヤツなんかいねぇよ。色々と頑張れば、限界まで利きにくくする事はできるが、そこまでが限界だ」
シグレに貸し与えたニーも、魔法と状態異常無効という性質はついているが、当然、『ある一定までは無効に出来る』というだけで、『絶対完全無効』という訳ではない。
「く……ぃ……」
そこで、サイケルが、
「ひ、卑怯……だ……こんなもの……」
「卑怯? おいおい、お前、それ、本気で言ってんのか? それとも、ボケで言ったのか? 後者だったら笑えないだけだが、もし前者だったら、心の病気を疑うぞ」
「卑怯だろうがぁ! げほっ、ごほっ……もどせぇ……ちゃんと闘え……そうすれば、私の方が……強いに……決まっている……私の存在値は……3500億だぞ……勝てる者なんか……いる訳ないだろ……」
サイケルの、その発言を受けて、センは、小指で耳をほじりながら、
「お前を殺せるくらいのヤツだったら、知り合いに30柱ほどいるけどな」
ボソっとそう言った。
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