センエース~経験値12000倍のチートを持つ俺が200億年修行した結果~(コミカライズ版の続きはBOOTHにて販売予定)
39話 インフレが止まらない
39話
止まらない、エネルギーの奔流。
空間と一つになった、大いなる光。
気血の永久機関。
オーラが調律されてゆく。
歪んだ時空が世界を万華鏡に変えた。
眩い黄金の翼が、空を覆い尽くす。
世界が輝いている。
無限に湧き出る虹色の泡が、プクプクと天へと昇っていった。
七色の泡がはじける音は、魂を包み込む豊潤な旋律。
世界の合唱。
久遠の聖歌。
天で瞬くは、創世の花火。
――そして、降臨――
「これが……私……」
深い輝きの中で、サイケルは目を閉じて、厳かに、尊い静寂を纏っていた。
膨れ上がった数字は、すでに、認知の領域外に達している。
ただでさえインフレしていた数字が、さらに加速して、
バランスという概念そのものをブチ殺す。
限界を超えて、超えて、超えて、超えた先にある領域。
これ以上はありえないと確信できる最果て。
――存在値3500億。
「かつて、」
サイケルは、どこまでも優雅に、目を閉じたまま、
「これほどの果てに至った個があっただろうか」
柔らかく、厳かに。
「存在値3500億。ふ、ふふふ……正直、私も、ここまでとは思っていなかった」
ホォっと息をつく。
吐息すら神々しい。
「――全ての私が沸騰している――」
天上のリズム。
ただの言葉が一々芸術になる。
「あぁ、尊い」
サイケルは、己の胸に手をあてて、ジンと、込み上げてくる電流を受け止める。
全てが愛おしい。
「全てに感謝をしよう。過去にも、未来にも、数多の命に……心からの感謝を送ろう。私をここまで導いてくれた運命に……その奮励に……」
この上ない喜びの中で、サイケルは、続ける。
「全てを包み込むアマラ。始まりの詩を奏でよう。完全なる調和。世界が『今日』という煌めきで満ちていくのが分かる。世界の歓喜。……さあ、祝福を……この世で唯一『私の左に立つ者』よ……私に、心からの喝采を――」
サイケルは、ゆっくりと目を開いて、センを見る。
そこで、
「………ぇ……」
サイケルは固まった。
指先一つ動かなくなったサイケルを見て、センは、
「ん? ぁあ……超神になったから『見える』ようになったのか。俺が普段、テキトーに自動展開させている簡易のフェイクオーラでごまかせられるのは、超神までだからな」
「……ぁ……ぁ……」
サイケルは、ワナワナと震えだす。
「ぁり……えない……」
サイケルの視界がグラつく。
捉える光がすべて、グニャグニャと幻想の音をたてて、不定形の歪みになる。
つい数秒までまでの厳かな雰囲気から一変し、生まれたての家畜のようになる。
足下がおぼつかない。
フラっと一歩、後ろに下がった。
震えた声で、サイケルはつぶやく。
「存在値……17兆……???」
サイケルの目が見通した『センを包む輝き』は、『己という光』をいくつ積んでも届かないであろう、真なる最果てに在った。
目の前にいるというのに、影すら見えない、遥かなる高み。
すでに、
――全てを包む『一つ』はあった――
止まらない、エネルギーの奔流。
空間と一つになった、大いなる光。
気血の永久機関。
オーラが調律されてゆく。
歪んだ時空が世界を万華鏡に変えた。
眩い黄金の翼が、空を覆い尽くす。
世界が輝いている。
無限に湧き出る虹色の泡が、プクプクと天へと昇っていった。
七色の泡がはじける音は、魂を包み込む豊潤な旋律。
世界の合唱。
久遠の聖歌。
天で瞬くは、創世の花火。
――そして、降臨――
「これが……私……」
深い輝きの中で、サイケルは目を閉じて、厳かに、尊い静寂を纏っていた。
膨れ上がった数字は、すでに、認知の領域外に達している。
ただでさえインフレしていた数字が、さらに加速して、
バランスという概念そのものをブチ殺す。
限界を超えて、超えて、超えて、超えた先にある領域。
これ以上はありえないと確信できる最果て。
――存在値3500億。
「かつて、」
サイケルは、どこまでも優雅に、目を閉じたまま、
「これほどの果てに至った個があっただろうか」
柔らかく、厳かに。
「存在値3500億。ふ、ふふふ……正直、私も、ここまでとは思っていなかった」
ホォっと息をつく。
吐息すら神々しい。
「――全ての私が沸騰している――」
天上のリズム。
ただの言葉が一々芸術になる。
「あぁ、尊い」
サイケルは、己の胸に手をあてて、ジンと、込み上げてくる電流を受け止める。
全てが愛おしい。
「全てに感謝をしよう。過去にも、未来にも、数多の命に……心からの感謝を送ろう。私をここまで導いてくれた運命に……その奮励に……」
この上ない喜びの中で、サイケルは、続ける。
「全てを包み込むアマラ。始まりの詩を奏でよう。完全なる調和。世界が『今日』という煌めきで満ちていくのが分かる。世界の歓喜。……さあ、祝福を……この世で唯一『私の左に立つ者』よ……私に、心からの喝采を――」
サイケルは、ゆっくりと目を開いて、センを見る。
そこで、
「………ぇ……」
サイケルは固まった。
指先一つ動かなくなったサイケルを見て、センは、
「ん? ぁあ……超神になったから『見える』ようになったのか。俺が普段、テキトーに自動展開させている簡易のフェイクオーラでごまかせられるのは、超神までだからな」
「……ぁ……ぁ……」
サイケルは、ワナワナと震えだす。
「ぁり……えない……」
サイケルの視界がグラつく。
捉える光がすべて、グニャグニャと幻想の音をたてて、不定形の歪みになる。
つい数秒までまでの厳かな雰囲気から一変し、生まれたての家畜のようになる。
足下がおぼつかない。
フラっと一歩、後ろに下がった。
震えた声で、サイケルはつぶやく。
「存在値……17兆……???」
サイケルの目が見通した『センを包む輝き』は、『己という光』をいくつ積んでも届かないであろう、真なる最果てに在った。
目の前にいるというのに、影すら見えない、遥かなる高み。
すでに、
――全てを包む『一つ』はあった――
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