厭世記

Tagayax99812

上段四条 社会は、

社会は、金で動く。
故に社会は悪である。

社会の地位は金で決まる。

歳で決めているものは、
今までに稼いだ金によるものである。
故に、年寄りは偉いとされる。

逆に、若くして大金を得た者も
偉い年寄りと同列のように扱われる
ことがある。

経験によって
善悪が決められるものもあるが、
刹那でみれば、互いに同列である。

人は、その刹那のために動く。

その刹那がなければ、
若くして大金を得ようとする人は
存在しにくい。

また、
金よりも感情によって動こうと
奮闘する人もいる。

それらも金がなければ、
残念ながら存在できない。
泡沫となるばかりである。

感情を動かしたとしても、
それは金を動かす動機であり、
結局は金に成る。

さらに、感情に金を費やす人は、
概ね金の見返りを求めるものだ。


 社会は利己的である。
それに歯向かった人は英雄のようになる。
だが、それも、結局は
金である。

金がなければ社会は動かない。

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