異世界の名のもとに!!
第18話 武器は性能と見た目の両立が大事
この前に使った転送魔法で買い物に行こうとした時、ドアが開いた。
「何も言わず出掛けるなんて私が許しません」
そう言って入ってきたのはクルだった。
ボク等の方へ歩いてきて転送の範囲内にクルは入った。
「そう簡単にはいかないわね」
「お姉様とお兄様二人だけでお出掛けなんて、デートなんてさせません!」
買い物のつもりだったが、アルミスにはデートのつもりがあったのか。
「デートなんてつもりなかったんだけどな」
「私はデートのつもりだったわ。壱曁からの好感度を上げようと思ったのに」
少し残念そうにアルミスは言った。
「はは、ボクからの好感度は得ているんじゃないか?」
「そうなの?」
嬉しそうな表情を作り聞いてきた。
特に考えてもないボクの言葉がアルミスを喜ばせている。ボクはよく考える時と考えていない時があって、適当なことを言っているときが稀にあった。
「私はお兄様が大好きです!」
クルはいつもと変わらずそう言っていた。
「あぁ、毎回聞いてるよ」
「…お兄様、毎回のように聞き流さないで下さい」
そんな会話が少し続き、気づけば美鈴がドアを開けて入って来ていた。念のためボクもアルミスも美鈴を待っていたんだが、それが功を奏した。
「美鈴、よく来たね」
「お兄ちゃんがどこかに行くような感じがしたので!」
感ってやつか。それだけで気づくって凄いものだ。
転送魔法で王都の路地に着いた。
転送魔法ってのは楽で良い。ボクはそう実感した。
「そういや、買い物って何を買いに来たんだ?」
ボク等は町中を歩いている。その先には出店のようなものが両サイドにたくさんあった。
これぞ王道ファンタジーってのが感じられる景色だ。
それとなく美鈴も楽しそうでなにより。
「夕食の材料よ。あと、壱曁と美鈴にこの街の案内ね」
「案内か。ありがとう」
「いいのよ。それとあなたたちにギルドのクエスト用の武器を買ってあげるわ」
どうしてそこまでしてくれるんだと思いボクは聞いた。
「せめてものお礼をしたいのよ」
「お礼なんてされる覚えがないけど。…けどお礼してくれるって言うなら素直に受け取るよ」
「ありがと♪」
「だいたい食材は揃ったわね」
そう言ってアルミスはボク等を武器屋に案内した。
店に着き中に入ると独特な匂いの放つ店内に武器や防具らしきものが目に入った。
まるでゲームをやっているかのような感覚に陥った。
「お兄ちゃん! 凄いですね異世界!」
美鈴はさっきからずっとこの調子だ。
楽しいのはボクも同じだが、少しは落ち着こうと美鈴に言ってもこのままだった。
「楽しそうね。見慣れている私たちですら、その楽しさに感化されそうね」
「お兄様、あのコートとか着て下さい。絶対似合いますから!」
遮るようにクルは言った。
「ボク等、武器を見に来たんじゃ…」
武器屋というわりには服、防具もある程度置いてあって品揃えは良かった。
「壱曁ならこんなのはどうかしら?」
凝った装飾はなくシンプルな剣をボクに見せてきた。
「うーん…」
こういう物を選ぶとき、大抵性能と見た目が両立出来たやつをボクはゲームで選んでたな。
そういうわけで性能をまずは聞くことにした。
「これって、どんな能力があるんだ? もしくは無いとかか」
「能力はあるわ。これは、剣にこめた魔法の属性特攻ってところね」
おぉ。RPGやってる気分だ。自然とボクは笑みを浮かべていた。
「じゃあ、それにするよ」
「決断が早いわね」
そう言ってアルミスは美鈴のもとへ行き合う武器を見繕っている。どうやら、美鈴は弓矢にするらしい。装飾はいたって普通だが、性能は良さそうだ。
「ありがとうございます、アルミス」
店を出た直後、美鈴は礼を言っていた。
「ふふ、いいのよ。あなたたちが喜んでくれたから」
どうやら美鈴からの好感度をアルミスは得たようだ。
町を案内してもらったあと、広場にあるベンチに座って休憩を取ることにした。
「何も言わず出掛けるなんて私が許しません」
そう言って入ってきたのはクルだった。
ボク等の方へ歩いてきて転送の範囲内にクルは入った。
「そう簡単にはいかないわね」
「お姉様とお兄様二人だけでお出掛けなんて、デートなんてさせません!」
買い物のつもりだったが、アルミスにはデートのつもりがあったのか。
「デートなんてつもりなかったんだけどな」
「私はデートのつもりだったわ。壱曁からの好感度を上げようと思ったのに」
少し残念そうにアルミスは言った。
「はは、ボクからの好感度は得ているんじゃないか?」
「そうなの?」
嬉しそうな表情を作り聞いてきた。
特に考えてもないボクの言葉がアルミスを喜ばせている。ボクはよく考える時と考えていない時があって、適当なことを言っているときが稀にあった。
「私はお兄様が大好きです!」
クルはいつもと変わらずそう言っていた。
「あぁ、毎回聞いてるよ」
「…お兄様、毎回のように聞き流さないで下さい」
そんな会話が少し続き、気づけば美鈴がドアを開けて入って来ていた。念のためボクもアルミスも美鈴を待っていたんだが、それが功を奏した。
「美鈴、よく来たね」
「お兄ちゃんがどこかに行くような感じがしたので!」
感ってやつか。それだけで気づくって凄いものだ。
転送魔法で王都の路地に着いた。
転送魔法ってのは楽で良い。ボクはそう実感した。
「そういや、買い物って何を買いに来たんだ?」
ボク等は町中を歩いている。その先には出店のようなものが両サイドにたくさんあった。
これぞ王道ファンタジーってのが感じられる景色だ。
それとなく美鈴も楽しそうでなにより。
「夕食の材料よ。あと、壱曁と美鈴にこの街の案内ね」
「案内か。ありがとう」
「いいのよ。それとあなたたちにギルドのクエスト用の武器を買ってあげるわ」
どうしてそこまでしてくれるんだと思いボクは聞いた。
「せめてものお礼をしたいのよ」
「お礼なんてされる覚えがないけど。…けどお礼してくれるって言うなら素直に受け取るよ」
「ありがと♪」
「だいたい食材は揃ったわね」
そう言ってアルミスはボク等を武器屋に案内した。
店に着き中に入ると独特な匂いの放つ店内に武器や防具らしきものが目に入った。
まるでゲームをやっているかのような感覚に陥った。
「お兄ちゃん! 凄いですね異世界!」
美鈴はさっきからずっとこの調子だ。
楽しいのはボクも同じだが、少しは落ち着こうと美鈴に言ってもこのままだった。
「楽しそうね。見慣れている私たちですら、その楽しさに感化されそうね」
「お兄様、あのコートとか着て下さい。絶対似合いますから!」
遮るようにクルは言った。
「ボク等、武器を見に来たんじゃ…」
武器屋というわりには服、防具もある程度置いてあって品揃えは良かった。
「壱曁ならこんなのはどうかしら?」
凝った装飾はなくシンプルな剣をボクに見せてきた。
「うーん…」
こういう物を選ぶとき、大抵性能と見た目が両立出来たやつをボクはゲームで選んでたな。
そういうわけで性能をまずは聞くことにした。
「これって、どんな能力があるんだ? もしくは無いとかか」
「能力はあるわ。これは、剣にこめた魔法の属性特攻ってところね」
おぉ。RPGやってる気分だ。自然とボクは笑みを浮かべていた。
「じゃあ、それにするよ」
「決断が早いわね」
そう言ってアルミスは美鈴のもとへ行き合う武器を見繕っている。どうやら、美鈴は弓矢にするらしい。装飾はいたって普通だが、性能は良さそうだ。
「ありがとうございます、アルミス」
店を出た直後、美鈴は礼を言っていた。
「ふふ、いいのよ。あなたたちが喜んでくれたから」
どうやら美鈴からの好感度をアルミスは得たようだ。
町を案内してもらったあと、広場にあるベンチに座って休憩を取ることにした。
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