異世界の名のもとに!!
第2話 病室に現わる謎の声と異世界申請である!
「あなたがお兄さんですか、妹さんなら無事助けましたよ」
ボクはその言葉で少しホッとした。しかし火事の煙を吸ってしまった為、今救急搬送されることが分かった。
「妹は何処に居ますか?」
ボクは早く妹に会いたかったからかその消防隊に尋ねた。
そしてボクは妹を探し、担架で運ばれていく妹 美鈴が見えた。ボクはすぐさま駆けつけ妹に話しかけた、今にも消えそうな灯火みたいに声を出して言った。
「お兄…ちゃ…ん…ありが…と……う」
美鈴は確かにそういい残して運ばれていった。
ボクはなにもしていない。それどころか迷惑をかけていた。 そんなボクにありがとうだなんて どうして…。
美鈴は優しかった こんなボクでも優しく接してくれた。迷惑ばかりかけ、あげくの果てには何も声をかけてやれなかったボクは、妹の何の役にたっていたのだろうか…。
ボクはその夜を隣人の家で過ごすことにした。知人だけあったので快く家に入れてくれた。
角部屋を借りた。やったことと言えば、この家の人と少し駄弁ったぐらい。
ここの人によると、火事の原因は事故らしい。何でも、誤って服に火が燃え移ったそうだ。
その証拠に最初に燃え移ったと思われる服が残っていた。やはりボクが責任なのかもしれない。 ボクが美鈴に任せっきりだったのが悪かったのだろう。ボクはそんなことを考えながら眠りについた。
次の朝ボクは病院に行った。電話によると美鈴の容態は安静にしていれば治るそうだ。
病院に着くと受付の方に美鈴の病室を聞き、ボクは美鈴の病室に向かった。ドアノブに手をかける。それと同時にボクは深呼吸しドアを開けた。
「お兄ちゃん 来てくれたんですね」
「来るも何も、兄として当然だろ?」
美鈴は嬉しそうな顔でこちらを見つめていた。流石に見つめられると照れる。
「そういや、安静にしてれば大丈夫なんだってな よかった無事で何より」
美鈴は嬉しそうに微笑んで喋った。
「こちらこそ。私はお兄ちゃんに会えて心から嬉しいです。ありがとう、お兄ちゃん」
「感謝されることは何もやってないよ、美鈴こそありがとう」
本音だ。本当に何も美鈴に貢献出来たことなど一度もない
「そうそう、お兄ちゃんにこれを渡しておきますね」
そう言って美鈴はこちらに手を出しボクにキーホルダーを渡した。それは楕円形の中に星が四つあり、色が銀色だったので光を反射してキラキラと輝いていた。
「これは?」
「御守り、大事にしてくださいね。勿論、私と御揃いですよ♪」
「は、はぁ」
ボクは間の抜けた返事を口から出していた。御揃いか…。
それからボク達は、他愛もない話で盛り上がっていた。気付けば夜になっていた。
そろそろ帰らないとな、家無いけど……。
「そろそろ帰るとするよ」
「帰るって、何処に行くの?」
そりゃそうだ 帰る宛もなければ、また隣人にお世話になるわけもいかない。だって一晩だけって言っちゃったし。
まあその辺で野宿かな、無駄にお金を使ってはいけないからな。美鈴の為にもこのお金は持っとかないと。
「その辺で野宿するよ」
美鈴は、心配そうな顔でこちらを見ていたが、大丈夫だと言い
その病室を出ようとしたときそれは聞こえた。
「聞こえますか? 壱曁さん」
誰だボクを呼んだのは? 美鈴の声……ではないな。
ボクは美鈴にも声が聞こえたか訪ねてみることにした。
「なあ美鈴。今何か喋ったの聞こえたか?」
「うん、聞こえました。さっきのお兄ちゃん?」
ボクは違うと首を横に振った。
「聞こえているようですね。桐埼壱曁きりさきいちとさん。その妹 桐埼美鈴きりさきみすずさん。あなた達には正直に言って悪いことをしてしまいました。あなた達も知ってのとおり、家が燃えていたでしょう… あ、あれは……その………」
なんだなんだ直接頭の中に話してきている感じがする。しかし一体これはなんだというのだろうか。
「私が燃やしてしまったのです…………。お二方には迷惑をかけました」
「「はい?!」」
もう頭の中がパンクしそうだ。要するにこの頭の中に直接話しかけてくる謎の声の主が家を誤って燃やしちまったってことか? 最悪だ。全くもって最悪だ。
「それで、お二方にはお詫びとして… 何でも一つ願いを叶えよう。と思って話しかけたのです」
何でも……叶えてくれる。まさか…ボクにも……異世界に行けるチャンスが来たってのか?
落ち着けまずは落ち着け自分。ここは冷静さを保つんだ。このチャンス逃すわけにはいかない
「……お願い事ですか。そうですね、異世界に、アニメのような異世界に行きたいです」
「一度行くと戻って来られないですがいいですか?」
ボクは深く深呼吸をして言った。
「勿論です、後悔などありません」
「美鈴さんは良いのですか?」
「…問題ありません。お兄ちゃんと一緒ならどこでも」
美鈴…なんて良いやつなんだ。ボクの行くとこならどこでもって、凄いなそんなことボクは言えないよ。
「それでは、転送するのでお待ち下さい」
ボクの、いやボク達の異世界生活。これから幕開けだ……。
ボクはその言葉で少しホッとした。しかし火事の煙を吸ってしまった為、今救急搬送されることが分かった。
「妹は何処に居ますか?」
ボクは早く妹に会いたかったからかその消防隊に尋ねた。
そしてボクは妹を探し、担架で運ばれていく妹 美鈴が見えた。ボクはすぐさま駆けつけ妹に話しかけた、今にも消えそうな灯火みたいに声を出して言った。
「お兄…ちゃ…ん…ありが…と……う」
美鈴は確かにそういい残して運ばれていった。
ボクはなにもしていない。それどころか迷惑をかけていた。 そんなボクにありがとうだなんて どうして…。
美鈴は優しかった こんなボクでも優しく接してくれた。迷惑ばかりかけ、あげくの果てには何も声をかけてやれなかったボクは、妹の何の役にたっていたのだろうか…。
ボクはその夜を隣人の家で過ごすことにした。知人だけあったので快く家に入れてくれた。
角部屋を借りた。やったことと言えば、この家の人と少し駄弁ったぐらい。
ここの人によると、火事の原因は事故らしい。何でも、誤って服に火が燃え移ったそうだ。
その証拠に最初に燃え移ったと思われる服が残っていた。やはりボクが責任なのかもしれない。 ボクが美鈴に任せっきりだったのが悪かったのだろう。ボクはそんなことを考えながら眠りについた。
次の朝ボクは病院に行った。電話によると美鈴の容態は安静にしていれば治るそうだ。
病院に着くと受付の方に美鈴の病室を聞き、ボクは美鈴の病室に向かった。ドアノブに手をかける。それと同時にボクは深呼吸しドアを開けた。
「お兄ちゃん 来てくれたんですね」
「来るも何も、兄として当然だろ?」
美鈴は嬉しそうな顔でこちらを見つめていた。流石に見つめられると照れる。
「そういや、安静にしてれば大丈夫なんだってな よかった無事で何より」
美鈴は嬉しそうに微笑んで喋った。
「こちらこそ。私はお兄ちゃんに会えて心から嬉しいです。ありがとう、お兄ちゃん」
「感謝されることは何もやってないよ、美鈴こそありがとう」
本音だ。本当に何も美鈴に貢献出来たことなど一度もない
「そうそう、お兄ちゃんにこれを渡しておきますね」
そう言って美鈴はこちらに手を出しボクにキーホルダーを渡した。それは楕円形の中に星が四つあり、色が銀色だったので光を反射してキラキラと輝いていた。
「これは?」
「御守り、大事にしてくださいね。勿論、私と御揃いですよ♪」
「は、はぁ」
ボクは間の抜けた返事を口から出していた。御揃いか…。
それからボク達は、他愛もない話で盛り上がっていた。気付けば夜になっていた。
そろそろ帰らないとな、家無いけど……。
「そろそろ帰るとするよ」
「帰るって、何処に行くの?」
そりゃそうだ 帰る宛もなければ、また隣人にお世話になるわけもいかない。だって一晩だけって言っちゃったし。
まあその辺で野宿かな、無駄にお金を使ってはいけないからな。美鈴の為にもこのお金は持っとかないと。
「その辺で野宿するよ」
美鈴は、心配そうな顔でこちらを見ていたが、大丈夫だと言い
その病室を出ようとしたときそれは聞こえた。
「聞こえますか? 壱曁さん」
誰だボクを呼んだのは? 美鈴の声……ではないな。
ボクは美鈴にも声が聞こえたか訪ねてみることにした。
「なあ美鈴。今何か喋ったの聞こえたか?」
「うん、聞こえました。さっきのお兄ちゃん?」
ボクは違うと首を横に振った。
「聞こえているようですね。桐埼壱曁きりさきいちとさん。その妹 桐埼美鈴きりさきみすずさん。あなた達には正直に言って悪いことをしてしまいました。あなた達も知ってのとおり、家が燃えていたでしょう… あ、あれは……その………」
なんだなんだ直接頭の中に話してきている感じがする。しかし一体これはなんだというのだろうか。
「私が燃やしてしまったのです…………。お二方には迷惑をかけました」
「「はい?!」」
もう頭の中がパンクしそうだ。要するにこの頭の中に直接話しかけてくる謎の声の主が家を誤って燃やしちまったってことか? 最悪だ。全くもって最悪だ。
「それで、お二方にはお詫びとして… 何でも一つ願いを叶えよう。と思って話しかけたのです」
何でも……叶えてくれる。まさか…ボクにも……異世界に行けるチャンスが来たってのか?
落ち着けまずは落ち着け自分。ここは冷静さを保つんだ。このチャンス逃すわけにはいかない
「……お願い事ですか。そうですね、異世界に、アニメのような異世界に行きたいです」
「一度行くと戻って来られないですがいいですか?」
ボクは深く深呼吸をして言った。
「勿論です、後悔などありません」
「美鈴さんは良いのですか?」
「…問題ありません。お兄ちゃんと一緒ならどこでも」
美鈴…なんて良いやつなんだ。ボクの行くとこならどこでもって、凄いなそんなことボクは言えないよ。
「それでは、転送するのでお待ち下さい」
ボクの、いやボク達の異世界生活。これから幕開けだ……。
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