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Star Ocean 1章〜誇り高き血統の鎖〜

はぐれ

3話へリンガー・タウンへの道

ところで皆さんは馬車に乗ったことはあるかい？
乗ったことのある人なら分かると思うがとんでもなく乗り心地が悪い、3分も乗ってれば気分が悪くなってくる、ここら辺は道が整備されてないんだ。
そんな僕がヒッチハイクなんて、出来るはずがない。
星の大海へ行くにはまず、ヘリンガー・タウンという街で列車に乗り、ダイバー・タウンという街で降りる、ここまででもかなりの道のりだが道はまだまだ遠い。
ちなみにヘリンガー・タウンはヘリンガーという男が造った街だからヘリンガーという名前がついた。

と、話している間にも2時間が過ぎた。
もう足が辛い、「乗せてくれ」と叫びすぎて喉も痛い。
その時だった、女神と言うよりはオッサンだったが自分にとっては救いのオッサンが乗せてやるというのだ。
「乗せてくれるのか？」
2時間も待ったんだ、疑心暗鬼になっていた。
「あぁ、2200クレジットでな」
街の馬車乗り場なら高いがこの場合は安い
それに僕は駆け出し冒険者とは言い難い程の金を持たされている。
「それなら安いや」
僕はひょいっと飛び乗った
「それじゃあ、出るぜ！」
馬が土の上を駆ける音がする
もうヘリンガー・タウンが見える
僕はやっと、1歩踏み出したんだ
永い永い、上り坂を

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