精霊達の寵愛

ノベルバユーザー306532

1話〜家を出る〜

硬いベッドで寝ていた銀髪の美しい少女は目を覚ました。開いた瞳は美しい虹色だった。



ふゎ~
眠い…今日で10歳だ。アリアわたしお誕生日おめでとう。10歳になったし、ステータス授かってるよね。精霊眼系はあるはず。だって精霊視えるもん。

ふ~……大丈夫。

"ステータス・オープン"

名前:アリア・ハドリー
年齢:10歳
種族:人族
職業:
身分:貴族(男爵令嬢)
体調:普通

生命力:23
体力:20
魔力:25

属性:
固有スキル:全魔眼
スキル:速読・初,調合・中

加護:精霊神の寵愛,妖精女王の寵愛
称号:精霊から好かれる者


嘘っ?!属性までは普通(属性無いのが残念だけど)。固有スキルの"全魔眼"って何っ?!確か、ポチッと押せば解説がでるんだよね。

全魔眼
全ての魔眼が統合したスキル。

ヤバい…よね?

スキルの"速読"は分かる。本を読んでる内に取得したんだろう。

後、調合も。1つ位関係ない(努力してない)スキルが貰えるもんだし。いや、おばあちゃんのおかげかな?……まぁ、いいや。

加護が…おかしい。加護って何百人に1人持ってるんだよね?私2つも持ってるとだけど。

称号は一応理解出来る。属性精霊さん達とか妖精さんと仲良くしてるもんね。


「おいっ、起きてるな!今日で10歳だ。これとこれ渡すからさっさと出てけ。」

お父さんは短剣とお金を押し付けてきた。家から追い出す時に持たせないといけない物だ。お金いくら入ってるかな?

じー

視えた!…20万#って最低限持たせる金額じゃん。

は~出ていくか。

「さようなら。今までありがとうございました。」

一応礼を言っておく。衣食住はもらってたし。

……誰も返事してくれない。してくれたら、驚きだけど。

「何処行くんだ。村から出る道は反対だぞ。」

「最後に私の好きな場所に行ってから出ようとおいます。」

兄さんもさっさと出て行って欲しいんだろうな。さっ、

「行こうか、妖精さんのところに。魔物が居たら守ってね。」

属性精霊さん達にお願いして森に入っていく。この森の奥には妖精さんがいるの。話せるからかなり上級の精霊だと思うんだよね~


「来たか、アリア。今日村を出るんじゃろ?」

「はい。今までありがとうございました、妖精さん。」

「ところでステータスはどうじゃった?」

声に出すと皆に視える様になるんだよね。

「ステータス・オープン」

……


「どういうことかな~?おかしいよね、妖精さん。」

「精霊神からも加護があったか。良かったの~。」

「うん!あと、妖精女王の加護もあるよ。」

「儂が上げたからの。」

へっ!!

「もしかして妖精さんって妖精女王?!」

「言ってなかったか?」

聞いてないよ!!!

「ほれ、どうせ食べ物貰えなかったんじゃろ?」

りんご!

「ありがとうございます!妖精さ…女王。」

「今まで通りにしてくれ、アリアにそう呼ばれると調子が狂う。」

「はみゅ……」

「ゆっくり食べろ。他に行ったら食べながら話すなよ?」

口にりんごが入ってるので頷く。



「…食べ終わったか。村の出入り口まで送ってやろう。」

「うん!」





「……ここまでじゃな。」

「うん……今までありがとうございました。妖精さんも属性精霊さん達も。……見送りは嬉しいけどこんなに来たら村の人達困っちゃうよ~。」

「……!これっ!村中の属性精霊が集まったらダメじゃろが!」

全員集まったの!

「…………あの~怖いから5人くらい隣町まで一緒に来てくれない?」

一斉に手を挙げてくれた。

「安心せい。色んな場所に精霊は沢山いる。頑張れ!!」

「……分かった。ありがとうございました。さようなら。」

……さぁ、行こう!















 
設定を書きます。見なくても大丈夫です。

・ステータスは10歳に授かる。教会等に行かなくても、ステータスが貰える。
・男爵は爵位の一番下。村長の様な感じ。
・魔法は精霊が居ないと使えない。魔力を精霊に渡し、精霊が魔法をだす。
・1番ポピュラーな精霊は属性精霊
・冒険者ギルドは村にない。
・妖精女王は妖精の長。
・お金の単位は#シャ。1#=1円



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