異世界に来たから旅をします。

田中サァン

027 ダンジョン(迷宮)


「今日は、どうしよっかなぁ」

俺は今、冒険者ギルドにいる。

「どうかなさいましたか?」

「え?あ、なんか良い依頼ってないですか?」

「うーん、あっ依頼ではないのですが…迷宮へ行ってみてはどうですか?」

「迷宮…?」

「はい、迷宮です。ダンジョンと呼ぶ方々もいます。」

「へー、ありがとうございます。」

「いえいえ、受付嬢としての仕事をしただけです。」

冒険者ギルドを出た。

「迷宮かぁ…この世界は凄いなそんなものまであるとは…」

       テク      テク       テク      テク

〜迷宮〜

「おお!すっげぇぇぇ!!でけぇ、かっけぇぇ!!!!!」

あ、ヤバっ。語彙力が消えたわ
あそこから入るんですね

「ギルドカードを見せてくれ」

「はい」

「お前、パーティーを組んでいないのか?」

「はい、組んでませんけど…」

「辞めといた方が良いぞ…ここは、ヒーラーが居ないと確実に死ぬぞ」

「大丈夫です。僕、治癒魔法使えるんで」

「そうなのか!?ま、死なない程度に頑張んな!」

「はい」

な、なんだ?急にキャラ変わったか?
そんなことを気にしながらダンジョン迷宮に入った。

「うわぁ〜。迷路みたいだな…」

こんなときに、マップがあればなぁ…
ん、待てよ…
作りゃ良いんじゃないか…
俺ってば天才! 
その前にどうやって作りゃ良いんだ?

マップ…マップ…マップ…

ピロンッ

【ナビゲーションを獲得しました。】

「うわぁっ!脳内に直接!」

【使える機能は、こちらです。
・マップ
以上です。 】


「わぁお、塩対応…」

【話さなくても、考えれば伝わります。】

((そうなんだぁ…。あ、マップしか使えないの?))

【いえ、ゼロ様。後から増える・  ・  ・かもしれません。】

((へぇ〜。増えるかも・  ・知れないんだ…))

【はい。】

((ま、いいや。))

マップを視界の右上に表示させた。

((わお、さっそく分かれ道…NAVIナビ、どっちに行けば良いと思う?))

【安全に進みたいのなら、左の方が安全です。右の方は、魔物が多く出現するのでレベルを上げるのには右に進んだ方が良いと思います。】

((んー、どっちにしようかな…まだ、魔物に会っていないから強さもよく分からないs))

キャァァァァァァァァァァァァ!!!!!

「!?NAVI、今の悲鳴どっちから聞こえた?」

【右の方からです。】

「だ、誰か!助けて!」

「大丈夫ですか!」

「え…あ、はい!私は大丈夫ですけど…仲間が…」

((酷い傷だ…骨が出てしまってるじゃないか…))

「待っててください!必ず治しますから!他に怪我している人はいますか?」

「はい…」

この人を先にやらないと… 

【⠀再生リーフ!】

「これで大丈夫だと思います。怪我している人はこの円の中に入ってくれますか?」

「え、ああ…」

治癒ヒール!】

「うわぁ…すげぇ。みるみる傷が消えてく…」

これで大丈夫か…

「あ、あの!」

「?」

最初の女の人だ。ピンクの髪で露出度が少し高い可愛い系だ。

「ありがとうございました!」

「あ、大丈夫ですよ。貴女は大丈夫でしたか?」

「私は大丈夫でした。あ、ニーナって言います、私。」

「あ、僕はゼロって言います。」

「ゼロさん、ありがとうございました。」

「いえいえ、それほど大したことしてませんよ」












コメント

  • 神無木雷兎

    はい、使えるのは知ってます。けど、マークシートにはその3つしか書いていなかったのに、書いてない風魔法を使うのは大丈夫か?という確認です。

    1
  • 田中サァン

    主人公は全属性使えますよ!
    3話を見てくれれば分かると思います。

    0
コメントを書く

「ファンタジー」の人気作品

書籍化作品