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【小説の書き方】愛楽優人の小説講座【2020年改訂】

愛楽優人(創作研究所)

■「情景の表現(情景描写)」について

主人公がいる場所を読者に伝える事は、とても大切なポイントです。

情景描写をおろそかにして話を進めてしまうと、読者の周りのイメージが曖昧なままになってしまい、
今どんな場所にいるのかわからなくなり、どんどん意味がわからなくなってしまいます。

また、場所をしっかりと表現する事で、主人公の行動に説得力が出たり、読者も感情移入をしてくれます。

主人公が足元に注意しながら一歩一歩慎重に足を進めていても、
情景描写がないと何をしているのかわかりません。




ですが、

「少しでも足を踏み外せば、即死は免れないであろう高さの断崖絶壁を、
右手で岩肌をつかみながら、足1つがやっと乗る到底道とは言えないような場所を進んでいる。

見てはいけないと思いつつも地上を確認してみると、かすむほど遥か遠くに川が流れているのが見えるが、
さすがに落ちて『下が水で助かった』では済む事はないのは試さなくてもわかる」

というように表現すると、地上何百メートルほどの高さにいて、
「落ちたらどうやっても助からない」という事を読者に伝える事ができます。




表現一つで高さの印象も変わります。
自分のイメージが、ちゃんと読者に伝わるように、表現の仕方を考えてみましょう。

ただし、曖昧すぎる表現をしてしまうと、人によってイメージに大きな差ができてしまうため注意が必要です。

例えば、「落ちたら死にそうな高さ」と表現してしまうと、即死する高さをイメージする人もいれば、
大怪我はするがギリギリ死なない高さをイメージする人もいるかもしれません。

その表現がどう伝わるのか、何パターンか予測してみると良いでしょう。


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