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【小説の書き方】愛楽優人の小説講座【2020年改訂】

愛楽優人(創作研究所)

■「物語の時系列」について

「物語の時系列」とは、物語の時間の流れの事をいいます。

「起承転結」の場合は、「現在→現在→現在→現在」となり、物語の時系列は順当に進んでいます。

「結・起承転結」の場合は、「未来→現在→現在→現在→現在」となり、物語の時系列に変化を与えています。

時系列に変化を与える事で、インパクトを与えたり、興味を引いたり、余分な所を省いたり、テンポを良くしたりする効果があります。


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■順当に進める

一番シンプルな物語の書き方は、「物語が始まった所から、物語が終わるシーンまで」順当に書いていく方法です。

ビデオカメラでの撮影を例にすると、「ビデオカメラの録画ボタンを押した後は、ずっと撮り続け、最後まできたら録画を止める」ようなイメージになります。

とても書きやすい方法ですが、「最初から最後まで」を全く編集なしで読者に見せるような形になるため、単調で平凡になりやすいので注意が必要です。


桃太郎を例にすると、

「おじいさんは芝刈りに行き、おばあさんは川へ洗濯に出かける所から始まり、流れてきた桃を拾い、桃太郎が生まれて成長し、鬼の話を聞いて鬼退治に出て、犬たちを家来にして、鬼ヶ島までの道中があり、鬼ヶ島に到着して、鬼と戦って勝利する」

までを、書いたような形になります。


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■書いた物語を編集してみる

「最初から最後まで」を順当に書いた物語が平凡になってしまった場合は、編集をする事でガラリと印象が変わります。


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●物語のスタート地点を変更する

もし冒険モノなら、「冒険に出る前の主人公が弱い地点」からスタートさせていた物語を、思い切って「ある程度冒険に慣れて、強くなった地点」からスタートさせる方法もあります。

この方法だと、主人公が弱いシーンをごっそりとカットする事ができ、その分、強くなってからのページを多く増やす事ができます。

弱い主人公が、小さなトラブルに悪戦苦闘してるシーンよりも、ある程度強くなった主人公が、それでも苦戦するシーンの方が盛り上がります。


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●途中で回想シーンをはさむ

「回想」とは、過去にあった事を思い返す事です。

物語のスタート地点を変更する事で、「主人公がなぜ冒険に出たのか」という部分もごっそりカットしてしまいましたが、それを語るべき時期がきたら、回想シーンという方法で物語の中に挿入します。

回想シーンにする事で、「なぜ冒険に出たのか」という部分だけをピックアップして読者に表現して、その後のずるずる間延びする部分を省いて、先の物語を進める事ができます。


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●いらない部分をカットする

平凡だったり、間延びしていると思うシーンは、思い切ってカットしてみましょう。

主人公が冒険中に大怪我をして、冒険に出られなくなったとします。
「その間に主人公が何をしていたか」というエピソードは、読者にとっておもしろいものかどうか、よく考えてみてください。

あとあと意味が出てくる重要なシーンの場合は必要ですが、省いても問題がない場合は、入院や療養中のシーンはカットします。


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■「順当」で書いた物語を編集してみる

桃太郎の物語を例にすると、以下のようにする事もできます。


桃太郎が、犬たちと旅をしてる途中からスタートします。

旅の途中で、犬たちになぜ鬼退治にいくのかと聞かれ、「自分が桃から生まれ、おじいさんとおばあさんが育ててくれた事や、恩返しとして鬼退治をするために旅に出た事」を回想シーンとして表現します。

鬼ヶ島にたどり着き、鬼とバトルをします。


前半をばっさりカットした分、ラストシーンにページを割きます。

桃太郎たちは鬼との戦闘に苦戦し、桃太郎のピンチを犬たちが身をていして助けます。

倒れる犬たちを見て、桃太郎は犬たちとの出会いや旅の間の出来事を思い出します。
ここも回想シーンとして表現します。

怒りで奮い立ち、最後の力で桃太郎は鬼を倒します。


その後、桃太郎は犬たちを手当てして、おじいさんたちの元へ帰ります。


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