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前世は皆に恐れられた優しき英雄、今世は出来損ないの英雄

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纏い四

 海から僕に意識が移った瞬間と同時にアラクネの攻撃が迫ってきた。
「遅いな〜」
 僕は右手に持った刀を使い正面から攻撃を受け止めた。なぜ刀で受け止めたかと言うと海の相棒のステュムパリデスや他の精剣はその使い手の魔力によって形作られるためまったくの別物へと変わった魔力では使うことができないのである。
 さらに俺の相棒も呼び出したら、バレる可能性があるので使えない。あと身近な人には今の魔力でバレる可能性があるため早急に、終わらせないとダメと言うわけで非常に焦っております。
「早いところ終わらせないとな〜」
 そう言いながらアラクネの攻撃を、刀に流している魔力を使い、凍らせ、後ろに大きく飛び距離を取った。
『お困りですか?お兄さん』
「ん?海じゃないねこの声は、君誰?」
『今はどうでもいいじゃないか、そんなこと。力を貸してあげるよ』
 初めて聞く.....いや知っているはずなのに知らない声、遥か昔に聞いた慣れ親しんだはずの声。
「君何処かで.....」
『お兄さん、私の言った通り唱えてください』
 思いっきり僕の声を遮って言った。まあ確かに今はさっさと終わらせたいので今はいいとしよう。
「我は汝、いつ何時も共にあり、戦場をかけ幾度も悪鬼を滅殺せん、汝、神名を持って解き放つ、汝の名は———」
 残りを唱えようとした瞬間頭の中に何かとても懐かしいような風景が思い浮かんだ。
 その瞬間全身の魔力が嵐のように外へと放出された。天高く雲よりも高く空の雲に穴を開け最後の言葉を唱える。
「——ルークスオルム」

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