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前世は皆に恐れられた優しき英雄、今世は出来損ないの英雄

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11話 纏い一

 ドンッと外から何か勢いよくぶつかったのか大きな音が響いた。
「きゃあああ」「うあああ」など車内には悲鳴が響いた。
「海大丈夫かしら?」
「大丈夫だろ。危なくなったら、星夜が渡したお面をかぶるだろ。そういう約束で外に出たんだから」
 春香の心配の声に八雲がそう答えた。
「そう言えばあのお面星夜の魔力がこもってるって言ってたけど、どんな効果があるんだ?」
 八雲が僕にそう聞いてきた。
「そうだね〜しいて言えばまあ、身体強化ってところかな」
 僕は、お面の一部の効果を言った。
 その瞬間またもや電車に何かが激突したのかドンッと音が鳴った。
(海は大丈夫かなぁ、自分で全てやろうとして無理してないといいけど)
 そう思った瞬間電車の窓を突き破って、血塗れの海が突っ込んできた。
 その瞬間、電車の中に悲鳴と混乱が巻き起こった。
「海!?おい!どした海!」
 八雲が海に駆け寄り、聞いた。
「うっ、八....雲に....げて」
 苦しそうに言いながら八雲の肩に捕まり立ち上がろうとする。
「海やめて!そのままじゃ死んじゃう!」
 はるかがそう言った。
「ま、だ...行ける僕は.....!」
 海はゆっくりと立ち上がり一歩踏み出そうとし、前のめりに倒れそうになったのを僕は受け止め、海の耳元で囁くように言った。
「そんなに勝ちたい?それは何故?仲間の友達のため?それとも車内にいる人たちのため?もしくは.......自分自身のため?」
「っ!!」
 海は僕の方に目を向けた。僕は続けてこう言った。
「自己満足だけのためなら......海、君は死ぬ。....僕たち友達のためもしくは車内の人達のためなら......力を貸してあげる」

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