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前世は皆に恐れられた優しき英雄、今世は出来損ないの英雄

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10話 初めての実戦一

 聖夜達がアラクネに遭遇する少し前、魔物殲滅部隊では今朝聖夜が一撃で倒した突然変異体である蜘蛛型の魔物に関する書類に目を通して溜息をついている男がいた。
 この男は蜘蛛型の魔物が出現した地域の管理を任されている男であり、聖夜の父親でもある龍一である。
「なぜなんの前触れもなく蜘蛛型の魔物が、しかもよりにもよって突然変異体とは......」
 そんなことを思っていると部屋の外の通路を勢い良くかけてくる音が耳に入った。その瞬間ノックもなく部屋の扉が開いた。
「なんだそんなに急いで....?」
「はぁ.....はぁ...っ龍一さん大変です!!上位種のアラクネの目撃情報が!」
 息を切らしながら部屋に入ってきた部下の言葉を聞いて龍一は目を見開いた。
「なに!?アラクネだと!?それは本当か!?」
「はい!しかも目撃者の情報から変異種ではないかと!」
 龍一は勢いよく立ち上がると「行くぞ!」と言って部屋に来た部下と他の部下にも命令をし武装し出陣した。
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 僕は騒がしくなった電車の中で、八雲や海、美鶴、春風二手招きをした。
「みんな、乗客の人たちを後ろに下がらせてくれないかな?」
 小声で四人に言うとみんな顔に疑問の表情を見せた。
「多分あのアラクネの目的は僕なんだ。だから僕が責任をもってアラクネを倒す」
「ちょっちょっと目的は聖夜ってどうゆうことよ!?そもそも倒すって、私たち学生程度の実力で倒せるわけないでしょ!?」
 僕の言葉に春風が疑問の声と僕を止める言葉を言った。
「でも、僕がやらなきゃみんなを危険にさらす。倒せなくてもせめて、少しでも助けが来るまで時間を稼がないと」
「そんなこと言ったって.....」
 春風の声にみんな同意するような不安な顔をして僕の顔を見つめる。
 僕はそれ以上なにも言わずに外に出ようとすると誰かに手を引かれた。

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