その狂気の中に少しの愛を
第1話
罪人「た、助けてくれ!死にたくない!!」
兵士「静かにしろ」
兵士「……やれ」
ザクッ
国民「……酷い…」
国民「あの人、悪いことしてないのに……」
兵士「さあさあ、戻った戻った!」
ダーク「……ふふ」
ダーク「やはり生命が尽きる姿はいつ見ても素晴らしい……」
兵士「…………」
ダーク「……そう思わぬか?」
兵士「…………はい、私も同感でございます」
ダーク「………………」
ダーク「…………ならば、その命で俺を楽しませろ」
兵士「ひっ……!」
その国はダークという冷酷非道な王が治めていた
しかし世界各地では戦争が勃発し、国から逃げ出したら戦争に参加させられるか弾丸の的にされるのがオチであった
そのため難民も多かった
ダーク「ふはは……」
ダーク「この国は……玩具だ」
ダーク「私の快楽のためだけに動く玩具だ」
…………しかし、ダークは分かっていた
自分が人々から愛されていない王だと
ひとりぼっちの王だと
ダークには人に信頼される力と人を信頼する気持ちが無かった
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