サンタクロースパイ

COLK

45.彼女の祖母の様子が!?

その後、また、
彼女の家へ向かった。相談するために。




そして、ドアを開けようとすると・・・




〝ドンッ!!〟 




彼女が突然出てきて、窓河は、ビックリする間もなく、
顔を思いっきり打って、同時に鼻血を出した。




〝バン〟




「痛って~!!!」
「あ~!!ごめん!!来てくれたの!?でも、ごめん!!私、
今から、おばあちゃんのいる病院へ行くの!!!」
「え!?」
突然過ぎて、窓河は焦った。
「どういう事だよ」
「話は後!!!」彼女は、道路でタクシーに向かって手を上げ、
「すいませ~ん!!!」と言う。




そのタクシーに乗って、
タクシーの中で話を聞いた。祖母の様子が
おかしいというらしい。病院に着いて、様子を見てみると、本棚に置いてあるお菓子のレシピの、写真が映っているページを破り、それを食べている。




「おばあちゃん!!」そう言って、
祖母のその異食を止めたが、祖母はまだ、
「ケーキ・・・ケーキ・・・」、あるいは、
「プリン・・・プリン・・・」、あるいは、
「クッキー・・・クッキー・・・」と言っている。コレらは、
全て、窓河があの喫茶店のお茶会で作ったモノだ。




窓河は、
「アレ?何かおかしいぞ!!コレは!?」と
言った。




「え!?」
「いや、コレ、全部、俺があの喫茶店で作ったヤツだろ!?」
「あ~!確かに、そう言われてみれば!?じゃあ、私、ちょっと、急いでコンビニで買って来るわね!!」




そう言って、彼女は、
ケーキやプリンやクッキーを買って、祖母に食べさせるが、
あまり美味しそうにしない。




次の日、窓河と彼女は、あの喫茶店で、
久しぶりに色んなお菓子を作った。もちろん、
ケーキもプリンもクッキーも。




それを、
病院へ持って行って食べさせると、
彼女の祖母は嬉しそうに笑い、少しだけ元気を取り戻した。




二人は揃って、「良かった~」と言った。
「あのさ」と窓河が言い、彼女が「ん?」と言った。

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