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幼馴染を追って異世界へ 〜3億課金した最強アカウント × 【超重力属性】を使って〜

甲殻類

8話 対話2

 意識が元に戻り、俺は目を覚ます。


 俺は布団の上で仰向けに寝ていた。(おそらく女神が移動させたんだろうと思っているが……)


 優しいやっちゃの〜と心の中で感動しつつ二度寝していたのだ。


 体勢を起こすと、さっき見た風景と何も変わらない。ただ、1つ変わっているのは女神がテレビの前でずーとゲームしてるくらいだが。


 俺はそのまま机まで移動し、置いてあったポットの中のお湯を使いお茶を作り、飲む。


 女神はゲームに熱中していてこちらに一切気づかない。


 俺は女神の真後ろまで接近して後ろから覗いてみると、どうやらFPSをやってる最中だったらしく、とんでもない独り言が聞こえる。


「クッッッッッソ!、あ、おい味方そうじゃねえだろ!!」
「うわ、まただあいつ絶対チーターじゃん」
「あああ、死んだ。よし味方蘇生来t・・こねぇのかよ!!」
「ふざけんなああああああ!!!」


 女神はゲームコントローラーを地面に叩きつけブチ切れる。


 俺は呆れすぎて声をかけることを忘れている。


 女神は、一回切れることにより落ち着きを取り戻したのか俺の存在にやっと気づいた。


「これはこれは、起きてたんですね」


 女神は満面の笑みで答える。


「今の」
「忘れてください」
「いや、」
「忘れてください」


 顔を思いっきり近づけてきて、女神の笑顔の圧力がとんでもない。


 それから何分かそのやりとりを続け、今は机に向かい合わせの形で座っており2人でお茶とお菓子を嗜んでいるところだ。


「それで、記憶は戻りましたか?」


「ああ、一通り思い出したよ」


 記憶はOOPARTSオンラインサービス終了時で途切れているが・・それからのことは思い出せていない。


「一通り?」


 女神はそんな俺を見て何か引っかかったのかそう質問を投げかけてくる。


「最後がなんか途中で終わってるんだよ」


「えぇ。それで問題はありませんよ」


 何言ってんだ?俺は確か死んだはずなんだろ、だったら死因がわからない。
 てか、死んだかどうかもわからない。
 やっぱり夢だったのだろうか?


「あなたは、あの時点で死んでおります。あのゲームのサービス終了時にね」


「なぜ、俺は死んだんだ?」


 女神は一瞬考えるそぶりを見せると何かを思い出したかのように答える。


「そうですねぇ……あなたの死因は他殺です。それ以上は言えません」


 他殺だと、あの時家には誰1人いなかったはずだそんなことできる人は誰もいない。
 俺はいろいろ考えてみたが、これという答えが見つからないのでもう諦めることにした。


「まぁ死んだことは同じなのでそんなに深く考える必要ないと思いますよ〜♪」


 そう答えると女神はお菓子をつまむ。
 まあすぎたことを考えてもってことだ。


「俺はこれからどうなるんすか?」


「結論から言うとあなたには転生してもらいたいのですよ♪」


 机に手をつき顔を思いっきり寄せてくる。
 近い、近すぎる・・あぁ女神っていい匂いすぎる。
 いかんいかん、こいつは詐欺師こいつは詐欺師……。
 俺はそう自分に言い聞かせ平静さを保つ。


「え?嫌です」


 女神は思いもよらない回答だったのか、口をポカーンと開けてただ呆然としている。


「理由をお聞きしても?」


 俺は行きたくない理由を女神に淡々と話す。


 やれ、1度死んだのにまた死のリスクがある場所に行きたくないやら、また1から人間関


係を作るのがめんどくさいやら(あ、人間関係そんな作るほどいなかったわ)、単純に女神が


信用ならんやらと色々並べていくと女神の顔はどんどん険しくなってゆく。


「というわけで、俺は早く成仏したいのだが……」


「ダメです♪」


 女神は女神らしからぬ態度で威圧してくる、さっきからその顔怖いからやめい。


「ちゃんと異世界への特典つけますから〜」


 そう言うと女神はどや顔でお菓子を口に詰めながら喋る。


「あなたが生きていた時に使っていたOOPARTSオンラインのアカウントを異世界でも使えるようにしてあります♪」


「なので、あなたの言っていた死ぬリスクは軽減されると思います♪」


 確かに、俺の使っていたアカウントなら問題なく生き残れるだろうが……


「さらにさらに、私からの加護をプレゼントします。まぁ平たく言えば新しいスキルみたいなものだと思ってください」


 ほう、ここまで特典がつけば確かに魅力的なんだろうなだが、女神は根本的なところを理解していない。


 俺はもう第2の人生とか異世界とかどうでもいいのだ、死んだのならさっさとこの記憶をリセットして、他の死んだ人たちと同様にして欲しい。


「どうですか♪」


「どうですかも何もさっき言った通りです、嫌です」


 女神はさらにシワを増やし、笑顔がだんだん崩れていく。


「ごらぁあああああああああ!!!!!!」


 突然怒号が部屋中に響き渡る。


 その瞬間もう1人の女神が降臨する、しかもテーブルの上に。
 テーブルにあったものはもうぐっちゃぐちゃ。


 新しく現れた女神はさっきまで喋ってた女神とは違い、少し老けを感じる。
 恐らく目の前にいる女神よりは年をいっているのだろう。
 まぁ女神の年齢などに興味はないけど……


 そう思っていると、その新たに現れた女神は今まで俺を異世界へ送ろうと頑張っていた女神の胸ぐらを掴み思いっきり揺さぶる。


「まぁーーーた、勝手に関与しよって!!!!あれほど言ったのにまぁああだ分からんか!!」


「このたわけが!!!!!!」


「ももも申し訳ありません〜♪」


 そう言いうと女神は土下座の体勢になっていた。
 てか、変わり身はっや。


「お前はいっつも目を離すとすぐにおおちゃくしよる」


 女神対女神の説教だ、なかなかお目にかかれない代物だ。


「だ、だって退屈なんだもん〜」


 と、頬を膨らましまったく反省の様子がないアホな方の女神。


 呆れたのか、もう言っても無理と判断したのか老いた女神の方が話しかけてくる。


「うちのやつが迷惑をかけたな、申し訳ない」


 こっちの方はまだ話が通じそうなやつなのでホットする。


「いやいや、大丈夫ですよ」


「そう言ってくれるとありがたい」


 そう言うと老いた女神の方は、片手を差し出すと円形状の陣が出現しさっき吹き飛んだ机とお茶とお菓子を再生させる。


 そして、座るとお茶を3人で啜る。


「私もなお前さんには異世界に行って欲しいと思っとる」
「ここに来てしまった以上もう普通の魂のように通常のルートへ戻すことができなくなってしまったのだこいつのせいでな」


 隣の女神を睨みつけ老いた方の女神はさらに続ける。


「もう、こいつが記憶を渡してしまったからな、そうなるとわしらにはどうすることもできん。死んだ時自動的に記憶が抜かれるんだが、それを戻してしまった、そうすると人間として扱うことになる。私たちは人間、あの世界への直接的な関与が出来ん、だから転生するかもうここに一生いるか2択になる」


 そうか、そうなると困ったことになる。記憶が残ったままここにいても女神のゲームの相手をずっとしてるだけになりそうだしなぁ・・・それでもいいけど。




「2択ですか……」


「本当にすまんかったなお主は何も悪くないんだがな」


 そう言って老いた方の女神はふーと息を吐きこちらを見据える。そして目が合い数十秒がたつ。


「こほん。仕方ないあんまりこういうことは言っちゃいかんのだが、お主には迷惑をかけたからな」


「こいつが言っていた異世界にはな、お主の幼馴染の剣崎光希くんも転生しておる」




 それを聞き俺の脳内に雷が撃たれたかのように衝撃が走る。


「それは、本当ですか?」


 そう、問題はそれだ。俺の記憶をこの女神が見ているなら、俺を動かすカードはそれが一番だということは誰が見ても分かる。


「それは、この私が保証しよう。もし異世界に行き剣崎くんがいないと分かったら自害してもらっても構わん。その場合は、こちらで一生を過ごしてもらうことになるが」


 まぁ、それなら行ってもいいだろう。


 けんを探すことができる上もしいなくても規定通りの路線に戻るだけ、まぁどうせここで一生過ごすことになるんならそのくらいの旅は些細なものだろう。


「分かった。あんたを信じよう、異世界に行かせてもらう」


 すると、女神は安堵の表情になりさっきのこわばった感じが柔らかくなる。


「では、早速転生の準備をする」


「まず、お主にはこいつがさっき言っていた能力を授ける。あと、女神の加護だが異世界に
行った後確認してくれ、自分のステータス等は確認できるようにしてある。あと異世界には蘇生アイテムは持っていけんあらかじめ抜いておくからそのつもりでな、蘇生魔法は大丈夫だ」


「あとな、すまんが転生したあとはレベル1からのスタートになるから気をつけるように。 
 さっき言った自害の件だが他者に殺された場合は本当に死ぬからはき違えないようにな、あとはあっちの世界のある程度の知識を授ける、言語は日本語で通じるようになっとるから安心せいただ読み書きは自分で覚えてもらうことになる。」


 そう言うと異世界の知識が流れ込んでくる。
 当たり前の知識しかないからあっちの世界にいって見て感じることにするか。


「では、お前さんのタイミングであっちの世界に行ける」


 仕事早いなぁと思いつつ、お茶を飲む。
 これ飲みきったら行こうかな……


「まぁあっちの世界はお前さんがやっていたあのゲームに近い、だから意外と過ごしやすいかもしれんな」


 お茶を飲みながら女神とたわいのない会話を交わす。


 相変わらず隣にいる女神はムスッとしている、というかこいつ反省してなさすぎだろ。


 はぁ、俺はその女神にゲームを一緒にやらないかと持ちかける。


 そう言うと目を輝かせテレビ画面の前に座らされる。


 それから何日間も拘束されたのは言わずもがな。




 






 さっさと転生すればと後悔しつつ俺は転生した。



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