幼馴染を追って異世界へ 〜3億課金した最強アカウント × 【超重力属性】を使って〜
1話 登下校
---------ピピ、ピピ、ピピ、ビビビビビビビビビ........。
豪快なアラーム音が鼓膜を刺激し、脳を揺らす、毎朝聞いている音なのに全くといって慣れることはない、ただ脳は起きようとしているのに体は全く言うことを聞かない……。
俺はその重たい瞼を半分開け天井を眺める。
「眠い………」
今だにアラーム音が鳴り響いている、それはもう近所迷惑レベルで。
首を横に向け目覚まし時計の横に置いてある卓上カレンダーを見る。
2119年 3月10日 午前7時20分……
いつも家を出る時間が8時、そろそろ起きないとまずい、朝ごはんも含めるとそれなりに急がなければいけない時間帯である。
今日は卒業式、中学校最後の日である。
正直あまり行きたくは無い、中学校では部活にも通ってなかったし、友達も一人しかいない。なにか思い出があるかといわれればそうでもないし。
ただクラスの人達はいい人が多く、こんなやつでも何も言わず扱ってくれていた、それにはいつも感謝しかなかった。
そろそろ起きようと体を少しずつ動かし起き上がろうとした時、扉の向こうから階段を駆け上がるような音が響く。
ドタドタドタドタドタドタ バタン!!
「おっはよー! お兄ちゃん。」
階段を駆け上がり扉を蹴破って入ってきたのは俺の妹だ。
妹は毎朝同じ時間に起こしに来てくれる、俺自慢の妹である。
ただそろそろ避けないとやばいな。
そう妹は思いっきり手加減なしのかかと落としの体勢に入っているのだ、俺は脳をフル回転させ、体を無理やり起こしギリギリでかわしながらそのままアラームを止める。
これも慣れたものである、このかかと落としも避けれるようになったのは最近で最初の頃なんてもろにくらっていた。
俺が避けられるようになったことが嬉しいのか妹はとても嬉しそうだった。
「やるね、お兄ちゃん」
「毎回避けるの命がけなんだぞ」
妹はもう中学2年生、俺の一個下で柔道を習っている。
俺より絶対強い……
「こうしないとお兄ちゃん起きないんだもん。」
「いっつも遅刻してたのはどこの誰でしたっけ?」
うぐぅ……こう言われてしまうとぐうの音も出ない。
俺は朝に強く無いのだ。別に夜更かしをして遅くに寝ている訳では無い、基本夜10時には就寝しているのだが、どうも寝つきが悪いらしくほとんど寝た気にならないのだ。
おかげで目の下にはくっきりと隈がある。
「もう朝ごはん出来てるから早く食べてよ」
「あと私は先に学校行くからね」
「それとその寝癖は直して行くんだよ」
「それからそれから」
妹はこういうところにすごくうるさい、真面目なやつなのだ。
できた妹にはいつも感謝している。
「わかった、わかったから。そろそろ学校行かないとまずいだろ」
妹は生徒会に入っているので朝早くに行って校門の前で挨拶しないといけないらしい。
なんとも面倒くさい仕事である。
「あ、そうだった」
「じゃあ行ってくるねお兄ちゃん」
「おう、行ってらっしゃい」
そう言って妹は出て行った。
妹が見えなくなってから俺はカーテンを開け、太陽の光に感謝しつつ、タンスから制服を取り出す。
そろそろ着替えるか。
♢
あれから着替えと寝癖を直して今朝ごはんを食べている。
いつも朝ごはんは妹が作っている、小学校までは俺が作っていたのだが妹がどうしてもやりたいと言うので変わってやった。
小学校までは俺も早起き出来ていたんだがなぁ。
今日の朝ごはんは白米に豆腐とわかめの味噌汁、卵焼きに焼き鮭と旅館の朝食並みに豪華だった。
この鮭もスーパーではなくちゃんとした魚屋で買ったものだ。
おそらく、妹なりの卒業祝いなんだろう。普通夜ご飯を豪華にするだろうに、こういうところが妹らしい。
「ご馳走様でした。」
ーーーーーーピーンポーン♪ーー
ちょうどそこでインターホンがなる。
俺は受話器を取りその来客と話す。
「今、朝ごはん食べ終わった?」
「なぜわかる」
「お、当たった!」
と、いつもどうりのやりとりを終える。
「2分ほど待っててくれ」
「了解」
そう言うと俺はすぐに洗面所に向かい歯を磨き、顔を洗う。
そしてリュックを背負い玄関へ向かう。
この間体感1分半ちょうどいい感じだ。
ーーーガチャ
ドアを開けると、そいつはいつも通りの場所にいつも通りの立ち姿で待っていた。
こちらが来たことを確認すると声をかけてきた。
「おはよう〜」
「おう、おはよ」
軽く挨拶を交わすと、学校へ向かい歩き出す。
今一緒に歩いてるのが、俺の唯一の友達、剣崎光希通称けんだ。
友達といっても、幼稚園からの付き合いで小学校6年間と中学校3年間同じクラスという偉業まで成し遂げた仲で、要は幼馴染というやつだ。
けんは、男から見てもイケメンと言えるレベルで、どっちかというと爽やかなイケメンって感じだ。
ただ、かなり変人で、好き嫌いが激しかったり、何かに熱中すると周りが見えなくなったり、一人でいると
独り言をずっと喋ってたりとかなりヤバめなやつであまりもててはいなかった。
あと変な特技を持ってたりもする。
それは、人の嘘がわかるというものだ。最初の頃は、ちょっとした嘘も簡単にばれて俺もびっくりしてたが、だんだん慣れてきて今ではけんにバレないように嘘をつくことができるようになったのだ。(これには俺に賞賛を送りたいレベル)
けん曰く、初対面の人は見抜けないが、ある程度喋ったり、少し同じ空間にいればわかるようになるらしい。
家を出てすぐのところにある信号に捕まってしまった。毎回この時間に出ると捕まる割合が高い。(俺調べ)
「今日で卒業だねぇ〜」
「あぁ、そうだな」
けんが眠たそうに言ってきたので、こっちも眠たくなる。
それに毎日朝学校まで一緒に行ってると会話も単調になってくる、朝は両方苦手だからなおさらだ。(別にお互いコミュ障とうことではない断じてない。いやほんとだよ・・)
「まさか同じ高校に進学するとは思ってもいなかたよ」
「俺もそれには驚いたな」
そうこれだけ何かと一緒になるから志望校はどっちも内緒にしようって決めていたんだが、蓋を開けてみれば結局同じ高校に受かるという……
「まぁ学科は違うからクラスは同じにはならんがな」
「そうなるね」
俺は情報系の学科で、けんはデザイン系の学科でまぁ工業高校である。
だから絶対同じクラスになることはない。
信号機が青になり再び歩き出す。
数十分他愛のない話をしながら歩いていると、中学校の校門が見えてくる。
卒業式というのは、どこかいつもと雰囲気が違い、独特な緊張感がある。
まぁそれも特に俺らには関係ない話である。
♢
「ただまぁ〜」
「あれ、お兄ちゃんもう帰って来たの?」
妹がソファで本を読みながらそう聞き返してくる。
「いや、卒業式は11時終了でちゃんと11時30分に帰って来ただろ」
妹がこちらに振り返り、呆れた目でみてくる(かなり威圧を込めて)。
やだこの子、いつのまにこんな目覚えたのかしら。
「あのねぇお兄ちゃん普通はみんなで写真とったり、ご飯食べに行くったり、遊びに行ったりするもんでしょ」
「いや、だって早く帰ってやり残してるゲームをだなぁ」
「そうやってゲームばかりやってるから目の下にクマができるんだよ!」
あーこれは長くなるぞ。
妹はこうなると止まらなくなり、いつのまにか説教を受ける形になってしまう。
「大丈夫、わかった、分かったから。今日はゲームしないから」
両手をあげ降参のポーズをとると、妹は諦めたのか説教はいつもの半分で終わった。
そんなこんなで一旦荷物を部屋に置き、リビングへ向かう。
「お兄ちゃん、ご飯あるから食べよう」
テーブルには昼ごはんが並べられていた。
「おう、そうだな」
俺ら二人席に付き、手を合わせる。
豪快なアラーム音が鼓膜を刺激し、脳を揺らす、毎朝聞いている音なのに全くといって慣れることはない、ただ脳は起きようとしているのに体は全く言うことを聞かない……。
俺はその重たい瞼を半分開け天井を眺める。
「眠い………」
今だにアラーム音が鳴り響いている、それはもう近所迷惑レベルで。
首を横に向け目覚まし時計の横に置いてある卓上カレンダーを見る。
2119年 3月10日 午前7時20分……
いつも家を出る時間が8時、そろそろ起きないとまずい、朝ごはんも含めるとそれなりに急がなければいけない時間帯である。
今日は卒業式、中学校最後の日である。
正直あまり行きたくは無い、中学校では部活にも通ってなかったし、友達も一人しかいない。なにか思い出があるかといわれればそうでもないし。
ただクラスの人達はいい人が多く、こんなやつでも何も言わず扱ってくれていた、それにはいつも感謝しかなかった。
そろそろ起きようと体を少しずつ動かし起き上がろうとした時、扉の向こうから階段を駆け上がるような音が響く。
ドタドタドタドタドタドタ バタン!!
「おっはよー! お兄ちゃん。」
階段を駆け上がり扉を蹴破って入ってきたのは俺の妹だ。
妹は毎朝同じ時間に起こしに来てくれる、俺自慢の妹である。
ただそろそろ避けないとやばいな。
そう妹は思いっきり手加減なしのかかと落としの体勢に入っているのだ、俺は脳をフル回転させ、体を無理やり起こしギリギリでかわしながらそのままアラームを止める。
これも慣れたものである、このかかと落としも避けれるようになったのは最近で最初の頃なんてもろにくらっていた。
俺が避けられるようになったことが嬉しいのか妹はとても嬉しそうだった。
「やるね、お兄ちゃん」
「毎回避けるの命がけなんだぞ」
妹はもう中学2年生、俺の一個下で柔道を習っている。
俺より絶対強い……
「こうしないとお兄ちゃん起きないんだもん。」
「いっつも遅刻してたのはどこの誰でしたっけ?」
うぐぅ……こう言われてしまうとぐうの音も出ない。
俺は朝に強く無いのだ。別に夜更かしをして遅くに寝ている訳では無い、基本夜10時には就寝しているのだが、どうも寝つきが悪いらしくほとんど寝た気にならないのだ。
おかげで目の下にはくっきりと隈がある。
「もう朝ごはん出来てるから早く食べてよ」
「あと私は先に学校行くからね」
「それとその寝癖は直して行くんだよ」
「それからそれから」
妹はこういうところにすごくうるさい、真面目なやつなのだ。
できた妹にはいつも感謝している。
「わかった、わかったから。そろそろ学校行かないとまずいだろ」
妹は生徒会に入っているので朝早くに行って校門の前で挨拶しないといけないらしい。
なんとも面倒くさい仕事である。
「あ、そうだった」
「じゃあ行ってくるねお兄ちゃん」
「おう、行ってらっしゃい」
そう言って妹は出て行った。
妹が見えなくなってから俺はカーテンを開け、太陽の光に感謝しつつ、タンスから制服を取り出す。
そろそろ着替えるか。
♢
あれから着替えと寝癖を直して今朝ごはんを食べている。
いつも朝ごはんは妹が作っている、小学校までは俺が作っていたのだが妹がどうしてもやりたいと言うので変わってやった。
小学校までは俺も早起き出来ていたんだがなぁ。
今日の朝ごはんは白米に豆腐とわかめの味噌汁、卵焼きに焼き鮭と旅館の朝食並みに豪華だった。
この鮭もスーパーではなくちゃんとした魚屋で買ったものだ。
おそらく、妹なりの卒業祝いなんだろう。普通夜ご飯を豪華にするだろうに、こういうところが妹らしい。
「ご馳走様でした。」
ーーーーーーピーンポーン♪ーー
ちょうどそこでインターホンがなる。
俺は受話器を取りその来客と話す。
「今、朝ごはん食べ終わった?」
「なぜわかる」
「お、当たった!」
と、いつもどうりのやりとりを終える。
「2分ほど待っててくれ」
「了解」
そう言うと俺はすぐに洗面所に向かい歯を磨き、顔を洗う。
そしてリュックを背負い玄関へ向かう。
この間体感1分半ちょうどいい感じだ。
ーーーガチャ
ドアを開けると、そいつはいつも通りの場所にいつも通りの立ち姿で待っていた。
こちらが来たことを確認すると声をかけてきた。
「おはよう〜」
「おう、おはよ」
軽く挨拶を交わすと、学校へ向かい歩き出す。
今一緒に歩いてるのが、俺の唯一の友達、剣崎光希通称けんだ。
友達といっても、幼稚園からの付き合いで小学校6年間と中学校3年間同じクラスという偉業まで成し遂げた仲で、要は幼馴染というやつだ。
けんは、男から見てもイケメンと言えるレベルで、どっちかというと爽やかなイケメンって感じだ。
ただ、かなり変人で、好き嫌いが激しかったり、何かに熱中すると周りが見えなくなったり、一人でいると
独り言をずっと喋ってたりとかなりヤバめなやつであまりもててはいなかった。
あと変な特技を持ってたりもする。
それは、人の嘘がわかるというものだ。最初の頃は、ちょっとした嘘も簡単にばれて俺もびっくりしてたが、だんだん慣れてきて今ではけんにバレないように嘘をつくことができるようになったのだ。(これには俺に賞賛を送りたいレベル)
けん曰く、初対面の人は見抜けないが、ある程度喋ったり、少し同じ空間にいればわかるようになるらしい。
家を出てすぐのところにある信号に捕まってしまった。毎回この時間に出ると捕まる割合が高い。(俺調べ)
「今日で卒業だねぇ〜」
「あぁ、そうだな」
けんが眠たそうに言ってきたので、こっちも眠たくなる。
それに毎日朝学校まで一緒に行ってると会話も単調になってくる、朝は両方苦手だからなおさらだ。(別にお互いコミュ障とうことではない断じてない。いやほんとだよ・・)
「まさか同じ高校に進学するとは思ってもいなかたよ」
「俺もそれには驚いたな」
そうこれだけ何かと一緒になるから志望校はどっちも内緒にしようって決めていたんだが、蓋を開けてみれば結局同じ高校に受かるという……
「まぁ学科は違うからクラスは同じにはならんがな」
「そうなるね」
俺は情報系の学科で、けんはデザイン系の学科でまぁ工業高校である。
だから絶対同じクラスになることはない。
信号機が青になり再び歩き出す。
数十分他愛のない話をしながら歩いていると、中学校の校門が見えてくる。
卒業式というのは、どこかいつもと雰囲気が違い、独特な緊張感がある。
まぁそれも特に俺らには関係ない話である。
♢
「ただまぁ〜」
「あれ、お兄ちゃんもう帰って来たの?」
妹がソファで本を読みながらそう聞き返してくる。
「いや、卒業式は11時終了でちゃんと11時30分に帰って来ただろ」
妹がこちらに振り返り、呆れた目でみてくる(かなり威圧を込めて)。
やだこの子、いつのまにこんな目覚えたのかしら。
「あのねぇお兄ちゃん普通はみんなで写真とったり、ご飯食べに行くったり、遊びに行ったりするもんでしょ」
「いや、だって早く帰ってやり残してるゲームをだなぁ」
「そうやってゲームばかりやってるから目の下にクマができるんだよ!」
あーこれは長くなるぞ。
妹はこうなると止まらなくなり、いつのまにか説教を受ける形になってしまう。
「大丈夫、わかった、分かったから。今日はゲームしないから」
両手をあげ降参のポーズをとると、妹は諦めたのか説教はいつもの半分で終わった。
そんなこんなで一旦荷物を部屋に置き、リビングへ向かう。
「お兄ちゃん、ご飯あるから食べよう」
テーブルには昼ごはんが並べられていた。
「おう、そうだな」
俺ら二人席に付き、手を合わせる。
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