伝説の遊騎士

ノベルバユーザー327952

試験~VS黒夜8~

砂煙が晴れていく。
「ふー・・・」
そこには倒れた楓と楓を踏みつけた黒夜が立っていた。  
「・・・さて次だ」
そう言って黒夜は臙城たちのいる方を向く。
そして歩き出した。






視界がぼやける。
黒夜の後ろ姿が見える。
自分はまだ失格してない。




楓は立ち上がる。
視界はぼやけたままで足元はフラついてじっと立っていられない。
すぐに膝を地面についてしまう。
(クソッ・・・)
地面を叩く。その手元には銃が落ちていた。
(!?)
楓はそれを拾う。
そして震える手で撃った。


当たりはしない。
弾は黒夜の右側を通過していく。
しかし、十分だった。
「・・・まだやるのか?」
黒夜が振り向く。
その顔は本当に呆れたような詰まらなそうな顔をしていた。
「せっかくとどめはささなかったのにな・・・」
黒夜が右手の指を振る。
するとエクアが集まり細い剣の形になる。
それを掴み黒夜は近づいてきた。


もうムダに構えたり、銃へのエクア充填はしない。
いや、出来ないと言った方が正しいかもしれない。
手も自由に動かせなくなってきた。


目はまだぼやけたままで黒夜をしっかりと見ることが出来ない。
肩で目を擦る。
黒夜の方にもう一度目を向ける。
そこにはもう黒夜はいなかった。


(またこのパターンか・・・)
そんなことを無意識に思ってしまう。          
次の瞬間には楓は背中を踏まれ地面に押し倒されていた。
反撃するような力がない。
反撃する手段もない。


もうどう考えても負けは確定だった。
こんな状態になって光のことが頭をよぎる。
更に臙城、風花の顔が次々頭に浮かぶ。
無事に逃げられただろうか・・・人の事を考えている暇なんてないのに気になってしまう。
周りを探そうにも目が霞んでうまく見えない。
それでも辺りを見るだけでも・・・そう考えていると背中で黒夜が動き出したのがわかる。
黒夜は何も言わない。
それでも何となく楓は剣が振り上げられたのを感じた。


(はぁ、疲れた・・・)
そんなことを考えて楓は前方・・・皆が逃げたであろう場所を見つめる。


うまくは見えなかった。ただ、何かが見えた。
















  


「伝説の遊騎士」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「その他」の人気作品

コメント

コメントを書く