伝説の遊騎士

ノベルバユーザー327952

回想~楓の過去~



「どうも」
小学校に入学したある時、小柄な・・・小学生の自分と同じくらいの高さの男が家を訪ねてきた。
その顔はコートと帽子に隠れてしまっていて確認することができない。
「あなたは?」
その男の応対を母がする。
楓はドア口に隠れてその様子を伺っていた。
「これはこれは、桜子様お初にお目にかかります。私、━━様よりお声かけ頂き参りました━━と申します」 
その言葉を聞いた母はすぐに態度が代わり、その男を招き入れた。
母は男と話があると言って楓を部屋に入れる。






時間が経つと男が部屋に入ってきた。
「今日から君に手品を教えてあげよう。うまく使えるようになるとスゴく楽しいよ。やるかい?」
その時は何も考えずに頷いていた。
それを見た母は嬉しそうに、先生の言うことを聞くんだよ、と言っていた。




それからは毎日の様に男と手品の特訓を行った。
最初にエクアと呼ばれる手品の種になるものを視る特訓。
次にそれらを操り動かす特訓。
ここまでするのにはそこまで時間はかからなかった。ほんの何日かの出来事だ。
ただこれが凄いことだと言って誉められたのは今でも覚えている。
手品の特訓と同時進行で母と組手の真似事も行った。
あまりに強すぎて歯が立たなかったが両方とも楽しんでやっていた。


そしてそんな生活が高校入学前まで続いた。











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