伝説の遊騎士

ノベルバユーザー327952

試験~黒夜side3~

振り降ろした剣は思わぬ邪魔で止められてしまう。
いきなり土が臙城を守るように包み込んだのだ。
「!?」
流石の俺も予期していなかった出来事に驚きを隠せず、一瞬動きが止まる。
だがすぐにまた剣を振り上げ、下ろす。




(ふぅー)
甲高い音が鳴り響く。
剣は臙城を捉える前に止められていた。
しかし、臙城との間にいる男を見て目を見開く。
なぜならそいつはもう殺したはずの人間だったから。
その男は受け止めた剣を弾き追い討ちをかけてくる。
「ッ!!」
驚きのあまり動きがワンテンポ遅れてしまう。
弾に当たることはないもののギリギリ避けるのが精一杯で反撃できない。
だからこそ相手の隙である弾切れを待つ。
(4・・5・・・)


(6!!)
最後の発砲を避けると同時、反撃に出ようとすると地面がいきなり無数の棘となって襲いかかってきた。
(クソッ・・・)
さすがに避けきれない数の棘が飛んでくる。
反撃に出ようとしていた事と、余計に不意を着かれたことが効き、いくつもかすり傷が増えていく。
さらにそこに男の攻撃も飛んできて、とんでもない波状攻撃になった。


明らかに相手が勢いづく、十二家でもここまで一方的にやられることはない。
だんだんと増えていくキズに比例して、イライラも増えてきた。
「あんまり調子に乗ってんじゃねーぞ!!」
叫び、脚にエクアを溜める。
脚が軽くなる。
目を見開き術と術の隙を見つける。
俺はその隙に向かって飛び込んだ。




上手く波状攻撃から逃れる。
(狙いは・・・あの女)
スピードに乗ったまま蹴り飛ばす。
女は後方に飛んでいき転がり倒れた。






(失敗した・・・)
その女を見て珍しく後悔する。
激情に身を任せて勢いのまま攻撃してしまった。
あの様子なら失格にするのは容易かったのに。


「黒夜ー!」
男が突撃してくる。
「あぁ!?中長距離用の武器使ってる奴がそう簡単に近づくんじゃねぇよ、バカが!」


相手が発砲してくる。
だがそれは簡単に避けることができる。
しかし、その間に男が懐まで入ってきた。
だがその行動は予想していた。
俺は指を振るい槍の術を造り攻撃する。


真正面から来る男がこの術を避けるには後退するしかない。
そこまで考えて創った術だった。


だが、またこの男は予想外の行動にでた。
術を避けず、突っ込んできたのだ。


世界が逆転する。
自分が上を向いているのか、下を向いているのか分からない。


気が着いたときに、俺は空を見上げていた。











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