マモノ使いの先生
プロローグ
私立ミラルバ魔導学園
それはこの世界で最も有名な教育機関だ。
設立者は世界の魔法使いで最も強いとされている人物「ミラルバ」 又の名を《無限円環》
ミラルバはこの世界の魔法理論を構築した人物である。そんな人物が設立した学校は当たり前のように人気になり世界各地から優秀な魔法使いが集まる場所となった。
そんな学園の一室、部屋の扉にあるタグには「学長兼理事長室」と書かれている
「そろそろ到着した頃合いだね」
部屋の主人の女性が壁掛けの時計を見ながらそう言った。
「これからよろしくお願いしますよ、椿姫先生」
女性は時計から視線を動かし、部屋にあるソファで座ってコーヒーを啜る一人の男性に向かってそう言った。
椿姫先生と呼ばれた男は黒い髪で青い目の若い、20前後の人物だった
「ああ、そうだな。任せとけ」
彼はカップを置くとそう返事をした。
「あんたはどんな気分なんだ?理事長サン」
椿姫は返事を返した人物の方を向き質問を投げた。
「ワクワクしているさ、君以外のマモノ使いとはほとんど会ったことがないから」
理事長と呼ばれた女性は藍色の腰ほどまでの長い髪を後頭部で一本に結んでいた。
印象としては凛々しいと表現するのが一番良いだろう。こちらは椿姫より少し年上といった感じだ。
「あと理事長と呼ぶな、と言っているだろう?」と不満を口にした
「ん?そうだったか…?じゃあ…《無限円環》サン、とか?」
「君はわかってて言っているだろう…普通にミラルバと呼んでくれ」
「そんな事は無いぞ、ミラちゃん」
「はぁ…君くらいだよ、私をミラと呼び、ちゃんまで付けて呼ぶのは…」
そんな事を話しているとき扉をコンコンとノックする音がした。
「詰所の者です。入ってよろしいですか?」
「入りたまえ」部屋の主人は答えた。
「失礼します」言いながら一人の女性が部屋に入ってきた。
「マモノ使いが5名、全員が到着しました事をお伝えにきました。彼らは現在詰所裏の客間の部屋でお待ちしていただいてます」
ミラルバは椿姫に視線を動かした。
椿姫はカップに残っていたコーヒーを呷ると
「じゃあ、まあ行きますか」と言った。
「わかった、今から椿姫先生と共に向かうから先に戻ってそう伝えておいてくれ。
ミラルバは詰所の使いにそう伝えて自身も席を立った。
「了解しました。それでは失礼します。」
そう言って詰所の使いは部屋を出て行った。
「ミラちゃん、準備は良いか?」
椿姫はカップをテーブルに置き立ち上がってそう聞いた。
「ああ…大丈夫だ、行こうか」
ミラルバは椿姫に答えて扉を開けようとした時
「ちょい待ちミラちゃん」
「ん?どうした椿姫先生」
「こっち向いてみ、ほーらなやっぱりネクタイ曲がってるぞ…」
そう言うと椿姫はミラルバのネクタイを直した。
「前々から思ってたけどミラちゃんっておっちょこちょいだよな」
「そっ…んな事は……あるな…」
「まー良いんだけどさ。…よし直った、じゃあ行こうか」
「そうだな、では行こうか」
そうして2人は部屋を後にした。
それはこの世界で最も有名な教育機関だ。
設立者は世界の魔法使いで最も強いとされている人物「ミラルバ」 又の名を《無限円環》
ミラルバはこの世界の魔法理論を構築した人物である。そんな人物が設立した学校は当たり前のように人気になり世界各地から優秀な魔法使いが集まる場所となった。
そんな学園の一室、部屋の扉にあるタグには「学長兼理事長室」と書かれている
「そろそろ到着した頃合いだね」
部屋の主人の女性が壁掛けの時計を見ながらそう言った。
「これからよろしくお願いしますよ、椿姫先生」
女性は時計から視線を動かし、部屋にあるソファで座ってコーヒーを啜る一人の男性に向かってそう言った。
椿姫先生と呼ばれた男は黒い髪で青い目の若い、20前後の人物だった
「ああ、そうだな。任せとけ」
彼はカップを置くとそう返事をした。
「あんたはどんな気分なんだ?理事長サン」
椿姫は返事を返した人物の方を向き質問を投げた。
「ワクワクしているさ、君以外のマモノ使いとはほとんど会ったことがないから」
理事長と呼ばれた女性は藍色の腰ほどまでの長い髪を後頭部で一本に結んでいた。
印象としては凛々しいと表現するのが一番良いだろう。こちらは椿姫より少し年上といった感じだ。
「あと理事長と呼ぶな、と言っているだろう?」と不満を口にした
「ん?そうだったか…?じゃあ…《無限円環》サン、とか?」
「君はわかってて言っているだろう…普通にミラルバと呼んでくれ」
「そんな事は無いぞ、ミラちゃん」
「はぁ…君くらいだよ、私をミラと呼び、ちゃんまで付けて呼ぶのは…」
そんな事を話しているとき扉をコンコンとノックする音がした。
「詰所の者です。入ってよろしいですか?」
「入りたまえ」部屋の主人は答えた。
「失礼します」言いながら一人の女性が部屋に入ってきた。
「マモノ使いが5名、全員が到着しました事をお伝えにきました。彼らは現在詰所裏の客間の部屋でお待ちしていただいてます」
ミラルバは椿姫に視線を動かした。
椿姫はカップに残っていたコーヒーを呷ると
「じゃあ、まあ行きますか」と言った。
「わかった、今から椿姫先生と共に向かうから先に戻ってそう伝えておいてくれ。
ミラルバは詰所の使いにそう伝えて自身も席を立った。
「了解しました。それでは失礼します。」
そう言って詰所の使いは部屋を出て行った。
「ミラちゃん、準備は良いか?」
椿姫はカップをテーブルに置き立ち上がってそう聞いた。
「ああ…大丈夫だ、行こうか」
ミラルバは椿姫に答えて扉を開けようとした時
「ちょい待ちミラちゃん」
「ん?どうした椿姫先生」
「こっち向いてみ、ほーらなやっぱりネクタイ曲がってるぞ…」
そう言うと椿姫はミラルバのネクタイを直した。
「前々から思ってたけどミラちゃんっておっちょこちょいだよな」
「そっ…んな事は……あるな…」
「まー良いんだけどさ。…よし直った、じゃあ行こうか」
「そうだな、では行こうか」
そうして2人は部屋を後にした。
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