凡人勇者の異世界英雄譚Ⅱ 〜転移したら無敵になってました〜
Ep2/act.5 怯える森
森に入ってから数時間、奥に進むにつれて中級のモンスターも増えてきた。
しかし、やはり襲いかかってくるモンスターはたったの一体もいなかった。
それよりも。
「何かに怯えてる」
アリスは言う。
出会うモンスターの全てが、何かに怯えて隠れてしまっているのだ。
森の中心部まで辿り着いてしまった。
ちょっとした祠に腰を掛けた。
「なーんか、モンスターも襲って来ないし何も手掛かりはないし暇だな」
「ギル、気を抜いていると痛い目を見るぞ」
「とは言われてもねぇ…」
アリスは俺の方へ振り返りジーっと何かを見つめている。
「ギル、その祠はなんだ?」
「ん?なんか腰掛けるのにちょうど良さそうなこいつのこと?」
アリスが近寄ってくる。
「この祠何かがおかしいぞ」
「!!」
アリスは触れた瞬間、仰け反るように離れた。
「ギル、お前よくそんなものにずっと触れていられるな」
「ん?何か変なんすか?」
「変どころじゃない。そいつは、今まで感じたこともない魔力を放出している」
「!?」
その場にいる俺以外の全員が驚いていた。
リオンも触れたが、同じような反応をした。
「モンスターたちが怯えているのは、これが原因かも知れない。しかし触れなければ感知されない異常な魔力。なんだこれは」
すると、ゾロゾロと何かが迫ってくる。
「お前ら、構えろ。敵だ」
アリスは顔色を変えて森を眺めた。
「50..100...いやもっと...」
エナは汗を浮かばせて呟いた。
「この魔力は…」
俺以外の全員が口を揃えて言う。
「魔族…!」
しかし、やはり襲いかかってくるモンスターはたったの一体もいなかった。
それよりも。
「何かに怯えてる」
アリスは言う。
出会うモンスターの全てが、何かに怯えて隠れてしまっているのだ。
森の中心部まで辿り着いてしまった。
ちょっとした祠に腰を掛けた。
「なーんか、モンスターも襲って来ないし何も手掛かりはないし暇だな」
「ギル、気を抜いていると痛い目を見るぞ」
「とは言われてもねぇ…」
アリスは俺の方へ振り返りジーっと何かを見つめている。
「ギル、その祠はなんだ?」
「ん?なんか腰掛けるのにちょうど良さそうなこいつのこと?」
アリスが近寄ってくる。
「この祠何かがおかしいぞ」
「!!」
アリスは触れた瞬間、仰け反るように離れた。
「ギル、お前よくそんなものにずっと触れていられるな」
「ん?何か変なんすか?」
「変どころじゃない。そいつは、今まで感じたこともない魔力を放出している」
「!?」
その場にいる俺以外の全員が驚いていた。
リオンも触れたが、同じような反応をした。
「モンスターたちが怯えているのは、これが原因かも知れない。しかし触れなければ感知されない異常な魔力。なんだこれは」
すると、ゾロゾロと何かが迫ってくる。
「お前ら、構えろ。敵だ」
アリスは顔色を変えて森を眺めた。
「50..100...いやもっと...」
エナは汗を浮かばせて呟いた。
「この魔力は…」
俺以外の全員が口を揃えて言う。
「魔族…!」
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