凡人勇者の異世界英雄譚Ⅱ 〜転移したら無敵になってました〜
Ep2/act.1 魔法騎士団
何もよく分からないまま、俺はエナと共に魔法騎士団への所属が決まった。
「で、ここが騎士団本部なわけだが…」
騎士団本部はほとんど城と言っても過言ではないほどの豪邸だった。
様々な国からの融資や、貴族や王族の所属もあって本部は豪勢に造られていた。
「これはどこに行けばいいんだ…」
こんなに広いんじゃエナを探すことも出来なかった。
すると庭先に、若くていかにも新団員そうな青年がウロウロとしていた。
「あのー、すいません。国家騎士育成学校から引き抜きで来たんですけど、どこへ行けばいいんすか?」
すると青年は爽やかに答えてくれた。
「ああ、君がシルド・ギルくんだね。話は聞いているよ。僕が案内しよう」
なんとも本部の団員そうな振る舞いだった。
「僕はシン・グラッド。意外かも知れないけど、実は守護角の一人なんだ」
「守護角?」
「ああ、ごめんね。守護角ってのはこの魔法騎士団の総団長を守護する三人衆のことさ」
シンは他にも魔法騎士団のことを話してくれた。
まず、魔法騎士団員には実績に応じたS〜F級の階級が与えられる。単純に、上がれば上がるほど強い団員として示しが付く。
そして、A級をリーダーとした階級一人ずつを交えたチーム分けがされる。
B〜F級までは強制で団体行動を強いられる。
Sは強制的にフリーの魔法騎士として単独での任務に当たり、A級はチームリーダーかフリーかのどちらかを選択できる。
ちなみに総団長、並びに守護角はS級の中でも秀でてる彼らが務めるらしい。
リオンの実力はどれくらいで、バンの爺さんこそどれくらいなのだろうか。
「君は大賢者シルド・バンに育てられたらしいね。期待しているよ」
「ああ、どうも」
シンはさっきまでの温厚で爽やかな青年から凛々しい群れを率いる目つきに変わっていた。
話をしているうちに俺たちは目的の部屋まで辿り着いた。
この部屋にいる総団長と話をして、魔法等の個人情報を記載して正式に入団らしい。
コンコン、とシンはドアを景気良く叩いた。
「シンです。総団長、シルド・ギルくんをお連れしました」
中からの返事はなかった。
「あの人…またか…」
シンは呆れ返った風に頭を垂れた。
そしてドアをガチャンと開けた。
「総団長!入団者連れてきましたよ!!」
シンは声を荒立てた。
総団長らしき人物はビクッと体を震わした。
「あ、ごめん」
この人が…総団長…?
申し訳なさそうに頭を掻いた総団長らしき人物は、ドアのノックも聞こえないほどに集中してゲームをしているような男だった。
「で、ここが騎士団本部なわけだが…」
騎士団本部はほとんど城と言っても過言ではないほどの豪邸だった。
様々な国からの融資や、貴族や王族の所属もあって本部は豪勢に造られていた。
「これはどこに行けばいいんだ…」
こんなに広いんじゃエナを探すことも出来なかった。
すると庭先に、若くていかにも新団員そうな青年がウロウロとしていた。
「あのー、すいません。国家騎士育成学校から引き抜きで来たんですけど、どこへ行けばいいんすか?」
すると青年は爽やかに答えてくれた。
「ああ、君がシルド・ギルくんだね。話は聞いているよ。僕が案内しよう」
なんとも本部の団員そうな振る舞いだった。
「僕はシン・グラッド。意外かも知れないけど、実は守護角の一人なんだ」
「守護角?」
「ああ、ごめんね。守護角ってのはこの魔法騎士団の総団長を守護する三人衆のことさ」
シンは他にも魔法騎士団のことを話してくれた。
まず、魔法騎士団員には実績に応じたS〜F級の階級が与えられる。単純に、上がれば上がるほど強い団員として示しが付く。
そして、A級をリーダーとした階級一人ずつを交えたチーム分けがされる。
B〜F級までは強制で団体行動を強いられる。
Sは強制的にフリーの魔法騎士として単独での任務に当たり、A級はチームリーダーかフリーかのどちらかを選択できる。
ちなみに総団長、並びに守護角はS級の中でも秀でてる彼らが務めるらしい。
リオンの実力はどれくらいで、バンの爺さんこそどれくらいなのだろうか。
「君は大賢者シルド・バンに育てられたらしいね。期待しているよ」
「ああ、どうも」
シンはさっきまでの温厚で爽やかな青年から凛々しい群れを率いる目つきに変わっていた。
話をしているうちに俺たちは目的の部屋まで辿り着いた。
この部屋にいる総団長と話をして、魔法等の個人情報を記載して正式に入団らしい。
コンコン、とシンはドアを景気良く叩いた。
「シンです。総団長、シルド・ギルくんをお連れしました」
中からの返事はなかった。
「あの人…またか…」
シンは呆れ返った風に頭を垂れた。
そしてドアをガチャンと開けた。
「総団長!入団者連れてきましたよ!!」
シンは声を荒立てた。
総団長らしき人物はビクッと体を震わした。
「あ、ごめん」
この人が…総団長…?
申し訳なさそうに頭を掻いた総団長らしき人物は、ドアのノックも聞こえないほどに集中してゲームをしているような男だった。
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