凡人勇者の異世界英雄譚Ⅱ 〜転移したら無敵になってました〜
Ep1/act.22 強者の証明
ラウドは俺の魔法を分析した。
「君は身体強化魔法だね。今は足にスピードを振って攻撃したんだ」
「どうだろうな」
「守護魔法も使えるようだね。エナ様とジンくんを倒した攻撃を君は食らってない」
やっぱり俺のことを身体強化の魔法だと思う人が多いらしい。
そう思ってくれるならくれるでそれはまた助かるんだけど…。
それよりも、こいつはエナとジンに何をしたんだ?そして何で俺は効いてない?
「エナとジンには何をしたんだ」
「分かってなくて守れたのか。運がいいのか悪いのか。俺は二つの属性を持っていることは聞いてると思うが、一つ目の属性は煙。二人には睡眠ガスを浴びせたんだ。見えない煙で敵を圧倒するのが俺の魔法だ」
リオンの霧魔法とは少し違うのか。
煙魔法…睡眠ガス…何故俺は効かなかったんだ。
「まあいいや。とりあえず」
グッと力を入れた。ラウドの横に隠れるように避難して来たもう一人を吹っ飛ばした。
俺はラウドと至近距離で並んだ。
「見えないスピードか、困ったな」
「陰湿な煙で相手を戦闘不能にする戦い方なら俺には勝てない」
するとラウドはニヤリと笑った。
「それを決めつけるのは早いな一年坊」
ラウドはゆっくりと距離を取った。
「俺のもう一つの属性魔法を教えてやる。俺もあまりに強力であまりモンスター以外に使いたくなかったから封印してたんだ」
『身体強化魔法 巨大化』
みるみるうちにラウドは大きくなった。
ステージを覆い隠し、会場はラウドの影に包まれた。
これにはお偉い席も賑わっていた。
「確かに普通ならこんなでかい奴には攻撃しても無駄かもなぁ。エナの槍もこれじゃ攻撃が通るか分からない」
俺は、こんな奴に勝ってしまったら不自然極まりないのではないか、また噂の的になるのかを考えていた。
すると、ラウドは足で俺を目掛けて踏み潰そうとしてきた。
「取り敢えずくらっとくか」
バコッっと大きい音を出して俺はステージの下に押し潰された。
会場は静まり返っていた。
「俺の勝ちだ!俺たち三年選抜組が優勝だ!」
巨大なラウドは大きい声で自分の勝ちを祝福していた。
ここで負けるべきなのか?
ドコッ!!!
ラウドは会場の外へと身を投げ出された。
「俺の勝ちだ」
気付いたら俺をいつまでも踏み潰すラウドの足を思い切り殴っていた。
衝撃波と共にラウドは吹っ飛んでいった。
「しょ、勝者!一年選抜組 エナ・アルフォアチームです!!!」
ウオォー!!と言う大きい歓声が会場を包んだ。
飛ばされたラウドが戻ってくる気配はなかった。
エナとジンは気絶したままだった。
俺は一人で高く、握った拳を上げた。
「君は身体強化魔法だね。今は足にスピードを振って攻撃したんだ」
「どうだろうな」
「守護魔法も使えるようだね。エナ様とジンくんを倒した攻撃を君は食らってない」
やっぱり俺のことを身体強化の魔法だと思う人が多いらしい。
そう思ってくれるならくれるでそれはまた助かるんだけど…。
それよりも、こいつはエナとジンに何をしたんだ?そして何で俺は効いてない?
「エナとジンには何をしたんだ」
「分かってなくて守れたのか。運がいいのか悪いのか。俺は二つの属性を持っていることは聞いてると思うが、一つ目の属性は煙。二人には睡眠ガスを浴びせたんだ。見えない煙で敵を圧倒するのが俺の魔法だ」
リオンの霧魔法とは少し違うのか。
煙魔法…睡眠ガス…何故俺は効かなかったんだ。
「まあいいや。とりあえず」
グッと力を入れた。ラウドの横に隠れるように避難して来たもう一人を吹っ飛ばした。
俺はラウドと至近距離で並んだ。
「見えないスピードか、困ったな」
「陰湿な煙で相手を戦闘不能にする戦い方なら俺には勝てない」
するとラウドはニヤリと笑った。
「それを決めつけるのは早いな一年坊」
ラウドはゆっくりと距離を取った。
「俺のもう一つの属性魔法を教えてやる。俺もあまりに強力であまりモンスター以外に使いたくなかったから封印してたんだ」
『身体強化魔法 巨大化』
みるみるうちにラウドは大きくなった。
ステージを覆い隠し、会場はラウドの影に包まれた。
これにはお偉い席も賑わっていた。
「確かに普通ならこんなでかい奴には攻撃しても無駄かもなぁ。エナの槍もこれじゃ攻撃が通るか分からない」
俺は、こんな奴に勝ってしまったら不自然極まりないのではないか、また噂の的になるのかを考えていた。
すると、ラウドは足で俺を目掛けて踏み潰そうとしてきた。
「取り敢えずくらっとくか」
バコッっと大きい音を出して俺はステージの下に押し潰された。
会場は静まり返っていた。
「俺の勝ちだ!俺たち三年選抜組が優勝だ!」
巨大なラウドは大きい声で自分の勝ちを祝福していた。
ここで負けるべきなのか?
ドコッ!!!
ラウドは会場の外へと身を投げ出された。
「俺の勝ちだ」
気付いたら俺をいつまでも踏み潰すラウドの足を思い切り殴っていた。
衝撃波と共にラウドは吹っ飛んでいった。
「しょ、勝者!一年選抜組 エナ・アルフォアチームです!!!」
ウオォー!!と言う大きい歓声が会場を包んだ。
飛ばされたラウドが戻ってくる気配はなかった。
エナとジンは気絶したままだった。
俺は一人で高く、握った拳を上げた。
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