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凡人勇者の異世界英雄譚Ⅱ 〜転移したら無敵になってました〜

雨猫

Ep1/act.19 天才ジン・グレイス

ジン・グレイスは平民の中でも生まれながらに二つの属性魔法を扱える天才だった。
しかし、緊張で頭が真っ白になることで二つ目の人格が目覚める多人格者でもあった。

「彼の素の属性は雷。しかし攻撃主体ではなく、臆病な彼が編み出した『攻撃を攻撃で粉砕する絶対防御』。そして、好戦的な人格で得た属性こそ『他を圧倒する回避不能な爆破魔法』です。まさに天才なんです」

エナも彼に任せて見守りましょうと言わんばかりに長々と説明をしてくれた。
俺としてはエナの魔法も見たいところだが、天才と呼ばれるジンの戦闘も見ておきたかった。

「よっしゃ行くぜコラァ!!」

ジンは敵の懐に真っ向から飛び込んで行った。
右手に力を溜め込んで敵を掴みに行く。

「くらえや!」

『爆破魔法 弾丸ボム』

敵を掴んだ右手から勢いよく爆発した。
敵の一人が早くも倒れ込んだ。

「強えなあいつ…」

雷魔法でスピードも加速させてるのか、二年の貴族を一瞬で倒してしまった。

しかし、敵もそんな馬鹿じゃない。
ジンが敵に攻撃している間、ガラ空きだったもう一人がジンに攻撃を仕掛けた。

「一年坊がナメるな!」

『自然魔法 葉切の舞』

多数の鋭い葉がジンに一直線に向かって行く。

「ナメてんのはどっちだ」

『雷魔法 落雷陣』

ジンに襲いかかる葉の全てがジンの雷によって打ち消されてしまった。

「うっわー、あいつ無敵かよ」

ここまで攻守一体の戦闘だと流石に敵が可哀想に見えてくる。

「これで終わりだぜ!!」

『爆破魔法 時限ボム』

ジンに攻撃を仕掛けた敵が離れたところで一人爆発してしまった。

「あいつ離れてんのにいつの間に攻撃したんだ!?」

俺が驚いているとエナが説明に入る。

「彼は突っ込んでいるように見えてしっかりと周りを見て戦っていたんです。一人目を爆撃する遥か前、突撃しているその瞬間にその人のところに時限ボムを放った。あまりの一直線の突撃に敵も見入ってしまい気付けずに、他の一人を攻撃している間隙が出来たと見せかけて移動させず、その爆弾で二人目を倒したんです」

ジンが天才と呼ばれる意味がわかった。
まあ多分俺には効かないんだろうけど。

「しかし、残すレン・ユーリオ先輩は一人では倒せないかも知れません。彼は二年ダントツの首席。頭もキレるので今回の試験で引き抜き待った無しと言われています」

レン・ユーリオは仲間を二人失ったと言うのに一人静かに笑っていた。

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