凡人勇者の異世界英雄譚Ⅱ 〜転移したら無敵になってました〜
Ep1/act.18 実技選考試験
早いことで一週間が経ち、実技選考試験が行われることとなった。
出場者は結構多く、一年からも俺ら選抜組の他に3チームも出ることになった。
その中にはアルスのチームもいた。
実技選考試験と言っても難しい試験をするわけではなく、国家騎士たちやお偉いさんの前で三人組のチームで試合をするだけだ。
「最初はアルスのチームか。あいつどんな魔法使うか見てやるか」
「流石師匠。冷静ですね」
不意を突いたようにリオンが現れた。
「お前なんでいんだよ…」
「俺もS級魔法騎士として招待されたんです。普段なら行くわけないんですが、師匠が出るなら戦いを拝見しようかと。まあ学生レベルの戦い、師匠が負けるはずないのですが」
まさかと思い俺は会場を見渡した。
「やっぱり…」
「あ、気付きましたか?シルド・バン様も招待されて来られてますよ」
「あの爺さん何やってんだか…」
他愛もない会話をしていると、大きなブザーの音が会場に鳴り響いた。
「それでは第一回戦を始めます。一年生よりアルス・ケンドラーチーム、二年生よりガルザ・ディスタチーム前へ」
お互いに一礼をして試合が始まった。
リオン、ブロードとの戦いの後だと正直しょぼく見えた。
しかしアルスの氷魔法は中々かっこいい。
羨ましい…。
アルスのチームは全員が貴族らしく、生まれ持った魔力量から二年生チームを圧倒して見事に勝利を収めた。
ケンドラー家の親父さんも見てるんだろうな…気が重そうだ。
その後、第二回戦、第三回戦と続いたが、どちらも三年生が勝利を収めた。
そして、遂に俺たちの試合が始まる。
「第四回戦、一年生より選抜組、エナ・アルフォアチーム、二年生より選抜組、レン・ユーリオチーム前へ」
俺とジンはエナに続いて入場した。
相手の二年選抜組は全員が貴族の出で立ちをしている。
でもよくよく考えてみれば、王族の娘(属性2つ持ち)、天才の平民(属性2つ持ち)、俺(シルド・バンが育てた捨て子って設定)って結構なチートだよな…。
俺は手を抜いて戦うことを心に決めた。
「は、は、恥ずかしい……」
ボソッとジンが呟いた。
「お、おい大丈夫か?」
「あ、頭が真っ白に……まずい…このままじゃ…」
ボンッ!と破裂したかのようにジンの頭は爆発した。ジンの綺麗なお坊ちゃんヘアーが見事に逆立っている。
「出ましたね」
エナが待ってましたと言わんばかりに呟いた。
「おい、早く始めようぜ!!ボッコボコにしてやるからよぉ!!」
「じ、ジン!?」
目付きも何もかも俺が見てきたジンとは打って変わって好戦的になっていた。
「彼は二つの魔法を扱える。その代償に、彼には人格が二つあるんです」
出場者は結構多く、一年からも俺ら選抜組の他に3チームも出ることになった。
その中にはアルスのチームもいた。
実技選考試験と言っても難しい試験をするわけではなく、国家騎士たちやお偉いさんの前で三人組のチームで試合をするだけだ。
「最初はアルスのチームか。あいつどんな魔法使うか見てやるか」
「流石師匠。冷静ですね」
不意を突いたようにリオンが現れた。
「お前なんでいんだよ…」
「俺もS級魔法騎士として招待されたんです。普段なら行くわけないんですが、師匠が出るなら戦いを拝見しようかと。まあ学生レベルの戦い、師匠が負けるはずないのですが」
まさかと思い俺は会場を見渡した。
「やっぱり…」
「あ、気付きましたか?シルド・バン様も招待されて来られてますよ」
「あの爺さん何やってんだか…」
他愛もない会話をしていると、大きなブザーの音が会場に鳴り響いた。
「それでは第一回戦を始めます。一年生よりアルス・ケンドラーチーム、二年生よりガルザ・ディスタチーム前へ」
お互いに一礼をして試合が始まった。
リオン、ブロードとの戦いの後だと正直しょぼく見えた。
しかしアルスの氷魔法は中々かっこいい。
羨ましい…。
アルスのチームは全員が貴族らしく、生まれ持った魔力量から二年生チームを圧倒して見事に勝利を収めた。
ケンドラー家の親父さんも見てるんだろうな…気が重そうだ。
その後、第二回戦、第三回戦と続いたが、どちらも三年生が勝利を収めた。
そして、遂に俺たちの試合が始まる。
「第四回戦、一年生より選抜組、エナ・アルフォアチーム、二年生より選抜組、レン・ユーリオチーム前へ」
俺とジンはエナに続いて入場した。
相手の二年選抜組は全員が貴族の出で立ちをしている。
でもよくよく考えてみれば、王族の娘(属性2つ持ち)、天才の平民(属性2つ持ち)、俺(シルド・バンが育てた捨て子って設定)って結構なチートだよな…。
俺は手を抜いて戦うことを心に決めた。
「は、は、恥ずかしい……」
ボソッとジンが呟いた。
「お、おい大丈夫か?」
「あ、頭が真っ白に……まずい…このままじゃ…」
ボンッ!と破裂したかのようにジンの頭は爆発した。ジンの綺麗なお坊ちゃんヘアーが見事に逆立っている。
「出ましたね」
エナが待ってましたと言わんばかりに呟いた。
「おい、早く始めようぜ!!ボッコボコにしてやるからよぉ!!」
「じ、ジン!?」
目付きも何もかも俺が見てきたジンとは打って変わって好戦的になっていた。
「彼は二つの魔法を扱える。その代償に、彼には人格が二つあるんです」
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