話題のラノベや投稿小説を無料で読むならノベルバ

凡人勇者の異世界英雄譚Ⅱ 〜転移したら無敵になってました〜

雨猫

Ep1/act.10 魔法騎士リオン・アーリル

「君、シルド・ギルって大賢者シルド・バンの血縁者なのかい…?」

S級魔法騎士は驚きを露わにしている。

「んー、血縁者ではないんだけど、シルドって名前を爺さんに貰ったんだ」

「こ、これは…。自己紹介が遅れました。俺はリオン・アーリル。霧魔法を得意とするフリーのS級魔法騎士です」

「おぉ…そうか」

「実は、大賢者シルド・バンに弟子入りをしたく、訪ねようと思っていました」

「へー。バンの爺さん、年寄りのくせに元気だけど、その分忙しそうだしな、弟子はとらないかもな」

「やはり大賢者ともあろうお方…忙しくないわけないですよね…」

「まあ、俺も一緒に頼んでやるよ」

そう言って、俺たちは歩き出した。



程なくすると、上空から声が聞こえた。

「なんじゃ、ギルじゃないか」

「あ、爺さん」

「強い魔力を感じたから様子を見に来たんじゃ」

「え、それ俺の魔力?」

「ばかたれ。お主に魔力はないじゃろ。隣の魔法騎士さんの魔力じゃな」

「お初にお目に掛かります。フリーでS級魔法騎士をしているリオン・アーリルと申します」

「まあ丁度いいや。このS級魔法騎士が爺さんに弟子入りしたいんだとよ」

うーんと首を傾げてから爺さんは答えた。

「ちと厳しいかも知れん。新魔法開拓しなければいけないのもあるが、国からの依頼も絶えなくての。基本弟子も取らないし」

「やはりそうですよね…」

S級魔法騎士がおもむろに落ち込んでいると、爺さんは閃いたように提案した。

「そうじゃリオン殿、このワシの名を受け継いだシルド・ギルを師匠にするのはどうじゃろ。魔法は使えんがコヤツは強いぞ?」

「は?」

「え、いいんですか!?」

「ちょっと待て俺は」

「師匠、今後ともよろしくお願いします」

俺の答えを聞かずに話は展開していった。

かくして、S級魔法騎士リオン・アーリルは俺の弟子になってしまった。
いや別にまだ弟子だと認めてはないけど。

「凡人勇者の異世界英雄譚Ⅱ 〜転移したら無敵になってました〜」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く