凡人勇者の異世界英雄譚Ⅱ 〜転移したら無敵になってました〜
Ep1/act.9 S級魔法騎士
休日、俺は爺さんに会いに行くことにした。
しかし、俺は肝心なことを忘れていた。
「爺さんの家どこか分からねえ…」
そう、俺は爺さんのワープ魔法で移動してきたから道順も分からないのだ。
学校のある国の領土内とは聞いていたが、どこにあるか分からない…。
「まあでも爺さん家は森の中だから、この国の領土内の森に行けばありそうだな」
俺は取り敢えず最初に渡された国の地図を見て、森の大きい場所へジャンプした。
この脚力があれば行きたい場所までひとっ飛びで行けるのが嬉しいところだ。
「はい到着」
ドズンと鈍い音と同時に着地した地面と半径数メートルの木々が粉砕した。
街にこれで戻ったら流石にヤバそうだ。
しばらく辺りを散策してみたが、見覚えのある場所には辿り着けなかった。
「いやー、流石に行き当たりばったりすぎたかなー。自信あったんだけどなー」
さっきから後ろに着いて来てる行く方向が一緒な人に聞いてみるか。
「あのー、道を聞きたいんすけど」
後ろを着いて来てた人は瞬時に距離を取った。
「貴様、俺の尾行にいつから気付いてた」
「ん?あ、俺、尾行されてたのか」
「び、尾行だと思わなかったのか…?」
「同じ方向歩いてるだけかと思ってた」
後ろを着いて来てた人は戦闘態勢を崩し、俺に近寄って来た。
「尾行してしまってすまない。俺はフリーの魔法騎士だ。大賢者シルド・バンに用があるのだが、道に迷っていたところ君が落ちてきて、色んなところを破壊するもんだから怪しくて見張っていたんだ」
「へー、フリーの魔法騎士なんてあるのか」
「し、知らないのか?自分で言うのもなんだが、俺はS級の魔法騎士と言われていて、それなりに認知度も高いのだが…」
「ふーん。で、バンの爺さんに用があるのか。実は俺もバンの爺さんの家探してんだけど見つからねえんだ。一緒だな」
そう言って俺は歩き出した。
「この辺は凶暴な猛獣やモンスターが多い。君はみたところまだ学生のようだ。俺が大賢者のところまで守ってあ……」
歩き出した途端、ジッと構えてたであろう俊敏さでデカいモンスターが襲いかかってきた。
「あ、危ない!そいつはA級の魔法騎士でも苦戦するような…」
バコン!
「ん?どうした?」
鈍い音と同時に俺はデカいモンスターを片手で吹き飛ばした。
爺さんの小屋で過ごしてた俺にとっては日常茶飯事のことだった。
「君は一体何者なんだ…」
「俺はシルド・ギル。よろしくな」
S級魔法騎士とやらは呆然と立ち尽くしていた。
しかし、俺は肝心なことを忘れていた。
「爺さんの家どこか分からねえ…」
そう、俺は爺さんのワープ魔法で移動してきたから道順も分からないのだ。
学校のある国の領土内とは聞いていたが、どこにあるか分からない…。
「まあでも爺さん家は森の中だから、この国の領土内の森に行けばありそうだな」
俺は取り敢えず最初に渡された国の地図を見て、森の大きい場所へジャンプした。
この脚力があれば行きたい場所までひとっ飛びで行けるのが嬉しいところだ。
「はい到着」
ドズンと鈍い音と同時に着地した地面と半径数メートルの木々が粉砕した。
街にこれで戻ったら流石にヤバそうだ。
しばらく辺りを散策してみたが、見覚えのある場所には辿り着けなかった。
「いやー、流石に行き当たりばったりすぎたかなー。自信あったんだけどなー」
さっきから後ろに着いて来てる行く方向が一緒な人に聞いてみるか。
「あのー、道を聞きたいんすけど」
後ろを着いて来てた人は瞬時に距離を取った。
「貴様、俺の尾行にいつから気付いてた」
「ん?あ、俺、尾行されてたのか」
「び、尾行だと思わなかったのか…?」
「同じ方向歩いてるだけかと思ってた」
後ろを着いて来てた人は戦闘態勢を崩し、俺に近寄って来た。
「尾行してしまってすまない。俺はフリーの魔法騎士だ。大賢者シルド・バンに用があるのだが、道に迷っていたところ君が落ちてきて、色んなところを破壊するもんだから怪しくて見張っていたんだ」
「へー、フリーの魔法騎士なんてあるのか」
「し、知らないのか?自分で言うのもなんだが、俺はS級の魔法騎士と言われていて、それなりに認知度も高いのだが…」
「ふーん。で、バンの爺さんに用があるのか。実は俺もバンの爺さんの家探してんだけど見つからねえんだ。一緒だな」
そう言って俺は歩き出した。
「この辺は凶暴な猛獣やモンスターが多い。君はみたところまだ学生のようだ。俺が大賢者のところまで守ってあ……」
歩き出した途端、ジッと構えてたであろう俊敏さでデカいモンスターが襲いかかってきた。
「あ、危ない!そいつはA級の魔法騎士でも苦戦するような…」
バコン!
「ん?どうした?」
鈍い音と同時に俺はデカいモンスターを片手で吹き飛ばした。
爺さんの小屋で過ごしてた俺にとっては日常茶飯事のことだった。
「君は一体何者なんだ…」
「俺はシルド・ギル。よろしくな」
S級魔法騎士とやらは呆然と立ち尽くしていた。
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