箱庭とノア

のばな

小話① 二人の涙

 昔、二人の子供は森に捨てられましまた。それを見つけた優しい神父さまは二人を孤児として引き取りました。「お前たちの名前はなんというんだ?」二人に名前はなかったので答えられませんでした。「じゃあわしがつけてあげよう。」そうして二人の名前はナギサ、マリンとなりました。お礼に二人は毎日神父様のお手伝いをしました。すぐに二人とも神父様が大好きになりとても幸せでした。しかし、そんな幸せは長くは続きませんでした。いつものように教会の掃除をして家に帰る時、何者かに襲われたのです。神父様は二人を家に隠し、自らを犠牲にしたのです。二人は今までにないくらい沢山泣きました。そして途方に暮れていた二人の元にやってきたのが今の主でした。主は「私がもっと早く来れれば、」と、とても悔やむと「君達、行くあてがないのかい?良ければ僕達と一緒にくる?」と言いました。

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