告ったら魔王城に連れていかれました。
人族の動き。
〔ってゆーのが、ウチらの馴れ初めよ〜
     結構LOVEってるっしょ〜。〕
ガーデンランドの共有スペースで、
女性陣が雑談をしている。
今日は仕事が早く片付いたので、
早めに家に戻ってきたのだ。
男性陣は戦闘訓練中だ。
男性陣といってもユウとルナウルしか居ないが。
ルナウルも結構戦えるので、
相手がユウでも問題は無い。
そうこうしてるうちに夕方になり、
ユウとルナウルはそれぞれの嫁に、
夕ご飯を作ってもらった。
具の野菜はガーデンワールドの畑で取れたものだ。
畑は、ユウとルナウルが戦っているうちに、
勝手に耕されるので、一石二鳥だ。
ユウ宅「今日も美味しい!」
ルナウル宅[いつも通り美味しいですね。]
みんなが食事をとり終えるころ夜がやってくる。
ちなみに最近は二組とも、
2人で同じベッドで寝ている。
これもFMワールドの風習らしい。
〈ユウside.〉
-そして、朝が来る。
顔を洗って、寝癖を直して、着替えて、朝ごはんを食べて、洗濯物を干して、準備が整い次第ガーデンワールドを出る。
今日はたまたまみんな一緒に家を出れた。
という訳でみんな一緒に出勤だ。
「それじゃ、みんな行こっか!
    FMワールドへ転移!」
周りが明るくなり光に飲まれる。
目を開けるとそこは、FMワールドの、魔王城の、魔王室の奥の部屋であった。
転移スポットをここに取り付けたのだ。
僕達は魔王室の表に出た。
-その時、高速でナナちゃんの前に黒装束を着た人物が現れた。魔王直属の隠密部隊である。
一人の男が装束で隠されたその口を開いた。
〔人族に大きな動きがありました。
    宮廷魔術師を全員集めて、
    2つの強力な召喚魔法陣を組み上げています。
    恐らくとうとう異世界から何者かを召喚する
    のではないかと。〕
ナナちゃんは重々しく言った。
『そう……ついに始まるのね…。
    報告ご苦労さま。
    次の指示まではゆっくりしていいわ。
    下がりなさい。』
〔はっ。失礼致します。〕
-遂に、魔族と人族の戦いが大きく動き出した。
    僕も戦闘訓練により一層力を入れなくては
    ならないだろう。
-人族の切り札となる召喚者は、
    どんな人物なのだろう。
大荒れの時期となる"2大種族戦争"が、
本格的に始まっていることを知った瞬間で会った。
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