告ったら魔王城に連れていかれました。

ff

結婚式当日 - ラブラネワールド展開!


僕の体もだいぶ育ってきた。
だいたい17歳くらいだろうか。
うん。体が痛すぎる。
式の動きの確認中も体がカクカクしている。

式の準備はほぼ終わった。
食事のメニュー作り、お茶菓子、会場の装飾、招待状の準備、指輪の準備など、大忙しだったが、無事に終わらせられた。

そして-遂に結婚式当日がやってきた。




ーーーーーーーーーーー魔王城大広間ーーーーーーーーーーー

来場者は500人くらいである。
魔王城職員とその家族、魔王配下の支配者達、
魔王城近辺の住民、記者達などである。

髪もセットしたし、服の確認も10回くらいした。
ちゃんとトイレにも行った。
今は入場位置に付いている。
ちなみに、司会はルナウルにお願いしている。
時計の針が午前9時を指した。

〔ご来場の皆様、大変長らくお待たせ致しました。
    それでは、新郎新婦の入場です!〕

--わぁっ!
        ……と歓声があがる。
だが、見慣れない魔王の子供姿に驚いた様子だ。
そのまま息を合わせて、一礼してから、
菜南ちゃんと着席する。
ステージの上だとやはり緊張する。

式中で述べる事は、結婚の報告、
僕の異世界転移について、
菜南ちゃんの改名についてだ。

友人代表の言葉は、菜南ちゃんの方だけで、
ルナウルとラブラネにお願いしている。

〔ルナウル:ただいまご紹介に預かりました〜。
    というか、自分で紹介したんですがね…
    友人代表の言葉として話させて頂きます。
    魔王様の事は、魔王様が赤ん坊の時から
    見ておりました。いきなり魔王城を
    飛び出して、旦那様探しに出た時は、
    それはそれは驚きました。
    ですが、きちんとまともな人を選んでおり、
    心底安心しております。
    魔王様は、心優しく、平和を求めるお方です。
    そんな魔王様なら、結婚生活も楽しく過ごせる
    はずであると信じております。
    私からは以上にございます。
    最後にご結婚、本当におめでとうございます!〕

拍手があがる。
次はラブラネである。
ラブラネの言葉はなんとも結婚式の空気には
似合わないものだった。平常運転って感じだ。

〔ラブラネ:こんにちは〜!
    魔王城メイド長のラブラネで〜す☆
    まおーちゃんとは〜、幼なじみなんよね〜。
    一緒に過ごしてきたフレンズが結婚とか、
    マジであげぽよだよね〜!
    ルナウル君も言ってたけど〜、
    まおーちゃんめっさ優しいんよ〜。
    だから、ユウ君とも絶対上手くやれるはず!
    アタシがユウ君のメイドやってんだけど、
    ユウ君もめっさ良い子だから、
    合ってると思うよ〜☆
    ま、末永ァくお幸せに〜っすよ〜!
    じゃ、マジおめ☆☆☆〕

何故か拍手がルナウルの時より大きい。
ちなみに、来場者の半数以上は男性である。
ルナウルの顔が少し青ざめたのを、
肌で感じた瞬間だった。

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