告ったら魔王城に連れていかれました。
装備決定。
[実際にお前が攻撃するのは遠距離だが、
    相手に攻撃が届く距離は近距離だ。
    つまり、どの武器でも大丈夫だが、
    威力が強ければ効果的になるってことだ。]
「ほう?
    威力が強い武器でオーソドックスなのは?」
[銃、剣、槍、斧、辺りだな。
    基本は近距離戦武器が強いが、
    銃は例外になる。
    1番扱いやすいのは、二丁拳銃と二双短剣の
    4刀流戦闘だと思うぞ。]
「メイン武器は二丁拳銃で、
    もしも回避された時のための接近戦用に
    二双短剣ってことだな。
    でも、銃って鎧とかも打ち抜けるのか?」
[お前の世界とこの世界の1番の違いは、
    魔法があるかないかだ。
    魔法で使う魔力を銃に込めて打てばいい。
    大抵の物なら打ち抜ける。]
「そうと決まれば、すぐに武器を決めなきゃな。
    菜南ちゃん、武器って魔王城にある?」
『あるけど、見に行ってみる?
    良いのがなければ鍛冶師に作らせるよ?』
「ああ。1回見てみるよ。」
in,魔王城武器庫
「うおぉ!すごすぎる……」
『この世界最大ランクの武器庫だしね。
    武器の性能も最上級の物ばかりだよ。』
「この中から好きなの選んで良いの?」
『うん。使ってないし好きなのあげる。
    使ってもらえた方が武器も嬉しいでしょ。』
「よし……。プリマ!ゴーグル呼んで!」
〔はい。オッケーゴーグル!〕
-ピコンッ
[おう。武器庫着いたのか。
    まずは拳銃から探そうぜ。]
『この武器庫で1番の銃はこれだよ。
    魔力が流しやすくなってる銃。
    それに、魔法自体を銃から発射することも
    出来るようになってる。』
菜南ちゃんが取り出してきたのは、
持ち手が黒い革、他の部分は金色の銃だった。
西部劇とかの主人公が持っていそうだ。
少し長めなのだろうか。
[1個だけだろ?
    もう1つ銃が欲しいんだが。]
『そっか。じゃあもう片方は物理特化にすれば?
    これだね。一発でドラゴンを貫通させられる。』
もう片方は日本の警察とかが
持っていそうなタイプだった。
全体的に黒色で、サイズは小さめだ。
「マジか……。」
[銃は決まったな。
    お前は筋力値も化け物だから、
    二丁拳銃でも大丈夫そうだな。
    下手なやつがやると反発で腕が吹き飛ぶしな。]
「グロいこと言わないでよ……
    次は短剣を決めるか。」
『なら、これが丁度、二双短剣だよ。
    切れ味抜群。日本刀の刃の部分と
    似た製法で作られてる。
    この世界の中でもトップクラスの刃物だよ。』
菜南ちゃんが取り出してきた短剣は、
刃の部分が黒光りしており、
見事に中二心をくすぐる見た目だった。
切れ味も良さそうだ。
「おぉ……カッコいい!
    黒い刃が中二心をくすぐる……」
『はは……気に入ってもらえたみたいで良かった。』
[あとの装備は後々考えれば良いだろう。
    まずは戦闘の練習だぞ。
    そこの魔王に教えてもらうがいい。]
「わかった。よろしく、菜南ちゃん!」
『うん!まかせて!』
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